2017年北海道バイクツーリングの記録
6日目 ゲリラ豪雨後晴れ
土曜日
天塩郡幌延町 ふるさとの森森林公園キャンプ場 2泊目
道北で最もハイテクな乗り物、VT-500
もくじ
- 謎の巨大研究所へ
- 豊富町ツーリング
- 稚内へ
- 宗谷岬へツーリング
- 天塩温泉夕映へ
謎の巨大研究所へ
朝起きると管理人さんが来ていた。挨拶しとく。
俺 「チワス、3日ほど使わせてもらいます」
管 「えー、3日で帰っちゃうんかいー、1週間くらいいればいーべ」
俺 「いや、寒くなっちゃうんで・・・」
管 「9月半ば前までならいける、いける」
・・・そんな感じ。やっぱり9月10日前後が限界らしい。
挨拶終了後は、昨日気になった巨大研究所へ行ってみた。バイクで走ること街から数分・・・研究所に到着。ここは・・・
日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター
というクソ長い名称の施設だった。併設された展示棟は入館無料。予約すれば地下研究施設の見学もできるらしい。さっそく入ってみよう・・・
日本最強レベルのド田舎にはミスマッチな、最先端のセンサー付き自動エスカレーターを登ると受付へ到着。
受付の人が親切丁寧に説明してくれる。パンフをもらった後、早速展示室へ・・・展示の質は高め。
ポイントはこんな感じ
幌延町との契約書
この施設は放射性廃棄物の地層処分に関する研究を行う。あくまで研究だけであって、絶対に放射性廃棄物の受け入れはしない。将来にわたって永久にしない。研究が終わったら埋め戻せ。
・・・的な文書を最初にガッツリと展示。文言が事務的かつリアルで圧力高し。要約すると、国が放射性廃棄物を幌延町に持ち込んだらコ〇スぞコラ。とのこと。
格納容器入りガラス固化体のカットモデル
現物の展示あり。思ったより小さい。当たり前だけど放射能は出ていない。充填済みの本物をこの距離で見たら10秒で死ぬらしい。こんなもん、まず見る機会はない。必見である。
Vertical Transporter(VT-500)
地下5mを数百メートルの設定で下るエレベーター。小窓にCGを表示。たまに設備階なども挟んだり、下降速度とリンクしていたり、モニターの数値やエレベーターの振動などの小技が効いていて◎。やたらクオリティが高い。
地下にある埋設マシン
地下格納庫にガラス固化体容器の埋設用巨大マシンが現物展示されている。日揮製&清水建設製とのこと。てか、説明員がめっちゃ詳しい。研究員の方じゃないのか?この人は・・・。
同じく地下にある超肉厚鍛造削り出し炭素鋼容器
ガラス固化体容器を更に強固にガードする容器。厚さ19センチ、重量6トン。かつてこのサイズの金属製容器を見たことがない。確かにコレに入れれば、素人目に見ても1000年程度は問題なさそうだ。溶接ビデオも必見。
地上50mの展望台
もちろん完全無料。素晴らしい景色が見える・・・はず。この日は豪雨だった。
休憩スペースアリ
受付横の休憩スペースには、なぜかツーリングマップルR、全シリーズ完備。せっかくなので、絶対買うことが無い関東版を見てみた・・・うーむ・・・道路の密度がすごい。予想通り、赤城道路や伊香保榛名線がオススメルートになっていた・・・オイオイ、80年代の情報じゃないのかコレ・・・キャッツアイ&減速帯&シャコタン殺しモリモリの道路だぞあそこは・・・もはやあんなところに行く地元ライダーなど誰もいないだろ・・・関東版は要らないな・・・。
トイレ超綺麗
キャンプ場はボットンだから、戻る前にここで放出しておいた方がいい。
まとめ
原子力発電所から出る放射性廃棄物の処理は、全日本国民が必ず知っておかなければならない必修事項である。ここは是非一度訪れるべき場所。某政権がココを事業仕分けで廃止しようと画策したらしいが、とんでもない暴挙である。逆にもっとPRすべき。
豊富町ツーリング
土砂降りのゲリラ豪雨は一向に止む気配はないため、そのまま出発。北上して道道84の交差点を直進すると晴れてきた。
豊富町落合広域農道東側区間のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 4
交通量少なさ 5S
展望良さ 5S
丘陵地にある牧草地の中を快走。尾根筋を走り抜ける。景色サイコー。マジサイコー。
豊富の市街地北部にでる。セイコーマートで休憩&ホクレンで給油。地図を見ながら農道へ・・・
豊富町落合広域農道西側区間のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 3
交通量少なさ 5S
展望良さ 5S
こちらは平原を走り抜ける。景色サイコー。最高すぎてどこまでも走っていたい・・・。
道道763から811へ抜ける農道のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 3
交通量少なさ 5S
展望良さ 5S
酪農地帯&森林地帯を走り抜ける。利尻島が間近に見える。サイコーすぎて涙でてきた・・・。
道道811を左折してしばらく走ると・・・海が見えてきた。突き当たりにある「こうほねの家」で休憩。イスとトイレ設置。もちろん無料。屋上が展望スペースになっている。
弧を描く海岸線と丘陵・・・一直線の道路・・・海に浮かぶ利尻島・・・景色が素晴らしすぎる。このあたりの道路、バイク乗りはコケて死ぬ前に絶対に走っておくべき。バイクにまたがってアクセルを開けるだけでチョー気持ちいい・・・気持ちよすぎて周りが見えなくなりぶつからないように・・・そこだけ注意。
稚内へ
海岸線沿いを稚内へ進む。市街地に入ったら富岡方面へ右折してショッピングセンターへ。カレイ、ほっけ、が安め。今年ホタテは高そうな感じ。やっぱり稚内は物価が少し高い気がする。
鮮魚値段をチェック後、回転寿司花いちもんめへ向かう。国道238と40の交差点付近にある店舗に到着。相変わらず解りにくい上に入りにくい。
適当に注文・・・やっぱりやや高め。でもネタは良い。けどシャリが微妙。土曜だからか、あんまり良くない感じがした。2000円くらい食ったけど、滝川のとっぴーのが満足感は高かったかも。
宗谷岬へツーリング
国道238を宗谷岬方面へ進む・・・ガラガラの片側2車線道路・・・毎回思うけど、ここって片側2車線必要か?
稚内空港手前のレッドバロンライダーハウスのところを右折。しばらく走り、集落の手前、防雪設備があるあたりを左折すると道道1119に出る。道道1119を左折して進むと、丁字にぶつかった。去年は丁字の方向が逆だったと思う。古い地図の人は注意。
道道1077を右折して丘陵地を登って行く。ここも去年は断続ハミ禁区間だったと思う。道路改良されて広くなってた。
しばらく走ると道道889の看板が見えてくる。ここを宗谷岬方面へ左折するとサイコーの道路が現れる。
道道889のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 5
道路設計良さ 5
交通量少なさ 5S
展望良さ 5S
空、大地、風車、道路、海、牛、バイク、そして俺・・・。ほぼパーフェクトな道路。何回走ってもここはイイ・・・。間違いなく日本最高のバイクツーリングルート。ココよりバイクで走ってて気持ちいい道路は、たぶん日本国内には無い。
快走して日本最北端宗谷岬へ到着。今年もロシアは見えない。旧日本軍の展望施設に上れるようになってたけど、一番上まで登れないようになってた・・・って、アレ・・・中国人激減してないか?
ちょっと減りすぎだろ・・・ヤバくねーか。インバウンド完全終了の予感。
天塩温泉夕映へ
宗谷岬から幌延へ
宗谷岬から道道889、1077、1119と、来た道を戻り・・・道道121を南下、ツーリングマップルに書いてある「高台を走る舗装路」というところを通って国道方面へ。この道路、狭くて4輪離合不可能だし、あまり景色も良くなかった。
国道40を南下して幌延まで走る・・・長い。長すぎる・・・北海道ツーリングでは高速に乗る意味は全くないと思う。単調でつまらないだけだ・・・
幌延から天塩温泉へ
幌延に到着したら国道232を南下して天塩へ向かう。天塩市街地は、大規模小売店がそこそこある。おそらくこの界隈で最も物資が揃う。特にホーマックニコットは食品まで一通り売っていて、日用品なら何でも揃いそう。本日2回目の給油をしてから街はずれにある「てしお温泉」へ。
この温泉施設、外観がおかしい。無駄にギザギザしすぎ。デザイン優先しまくりバブル時代の雰囲気が漂う。入浴料は500円。風呂は2階。特徴的なのは湯。匂いが強烈・・・というより、もはや不快なレベル。目が痛い。触媒レスのバイクの後ろに立っているかのような目の痛さ。内湯はきつい。露天風呂ならマシかもしれないけど、なぜか廃止?・・・きつい。湯も特に温まること無くビミョー。
ミストサウナとおぼしき設備も止まっていたり、ロッカーのカギが全部無かったり、なんか微妙な施設。要であるはずの夕景も、浴室窓ガラスの枠ピッチが狭く、しかも太い。邪魔すぎる。この設計、意味不明なんだけど・・・なぜココを半露天にしなかったのだろう・・・
なんだかデザインを優先させたら天井が高くなりすぎちゃって、当時の建材だと窓枠の強度が足りなくなった・・・みたいな雰囲気。稚内温泉は良く出来ているんだな・・・というのが正直な感想。
食堂も昭和のスキー場みたいなメニュー。ラーメン、カレー、そばと一貫性が無くて高い。地雷感ハンパナイ。
充実した休憩施設が唯一のプラス要因。でも、このあたりは無料休憩施設なんていっぱいあるし、横浜とか千葉みたいに駐車して座ってるだけで金をむしり取られるようなケチくさい自治体なんて無いから、どうでもいい要素だったりする。・・・ということで、もうここに来ることは無いだろう。
真っ暗の国道232を幌延方面へ進む・・・幌延は遠い。やっぱり豊富温泉に行けばよかったかもしれない・・・。
幌延のセイコーマートで買い物してキャンプ場に戻り就寝。
宿泊費 0円
ガソリン 1200円
メシ 2800円
風呂 500円
合計 4500円
総合計 39000円