2018年、関東から青森経由、北海道までバイクツーリングした記録。
18日目 晴れ
走行ルート
厚岸~標茶~鶴居~阿寒湖~足寄~本別
北海道中川郡本別町 静山キャンプ村 泊
もくじ
- 北海道 全域停電
- 避難先検討
- バイクツーリングに停電関係なし
- 電気 全く復旧せず
- 自衛隊 出動
- 7年ぶりにガソリンスタンドで超並ぶ
- 停電時 ボットン便所最強
スタンドが見えてるだけマシ・・・
北海道 全域停電
爆睡してたら・・・朝、なんだか遠くで防災無線が騒がしいなー・・・また警察署から誰か逃げたのかぁ?・・・てな感じで起床・・・どうも、近くで大地震が起きたらしい。津波来てたら死んでたじゃん俺・・・
管理人のおっちゃん曰く、全部停電。北海道全部、停電したらしいとのこと。なんだそれ・・・マジか・・・スマホで情報を確認するも、断片的で良くわからない。
とりあえず撤収して厚岸の街へ行ってみる・・・信号が全部消えてる・・・当然、漁協もやってない。カキ食えなかったよ・・・
漁協前でスマホ片手に情報収集するも、やはり良くわからない。これは本格的にヤベー予感。
避難先検討
どーすべ・・・家に帰るにも、帰りようがない。ここから、小樽港まで1日で行くのは無理・・・でも、とりあえず港に近づいた方が良いよな・・・
うーーーーむ、無料キャンプ場へ行くしか無いだろう・・・しかし、停電の大都市(釧路)に行くのはヤバい。沿岸部も余震で津波来たらヤバイ。ド田舎すぎると物資調達できなくなりヤバイ・・・
てことは・・・ここからだと、鶴居か本別しか無いな・・・とりあえず鶴居に行って考えるか・・・それまでに復旧するかもしれないし。
てことで、都市を避けて標茶方面へ向かうことにした。標茶は人口の割にガソリンスタンドが多いから一軒くらいやってるべ・・・給油できなかったら鶴居に籠るしかないな・・・
バイクツーリングに停電関係なし
道道14で標茶へ・・・クッソ遠いなー標茶・・・
中茶案別のセイコーマートで休憩。クルマの変換器から延長コード引っ張ってきてレジを動かしてた。このオーナー、デキる・・・
とりあえず食えるうちに食っとこう・・・100円うどん購入。電子レンジ使えないからそのまま食べる。
出発・・・しばらく走って標茶に到着。厚岸と同じく信号が全部消えてる。国道の交差点のみ警察が交通誘導してた。左折したとこのスタンド・・・ヨシ、やってる。
一応その先の2軒も見てみたけど・・・営業中止。とりあえず給油しとこう・・・10分くらい並んで給油完了。4Lも入った。アブナイ(タンク容量は7L)。
さて・・・どこいくか、弟子屈は観光客多いからヤベーな・・・やっぱり鶴居だな。てことで鶴居へ。着くまでに電気復旧して、TAITOやってたらいいなぁ~風呂入りてー・・・
以前通った道道243へ・・・鶴居へ向かう・・・前回も言ったけど、この道路、超イイ~。原生林と湿原のコラボが素晴らしい。堪能しつつ鶴居に到着。
バイクツーリングに地震の影響はあんまり無い事が判明。むしろ交通量が激減してて超快適、という不謹慎さ。
電気 全く復旧せず
鶴居到着。コープで飲料水を調達しよう・・・営業してる。けど、レジが使えないため、客一人に店員一人がついて値段をメモしながら買い物する。という斬新なシステムになってた。
とりあえず、非常食(スニッカーズ)を買い増し。スニッカーズはサイズあたりのカロリーが地味に高いからバイクに最適。5本で1300kcalもある。これで最悪5日くらい何とかなるっしょ・・・
あとは風呂に入りたい・・・ホテルTAITOへ行ってみた・・・やはり営業してないとのこと。ココは自噴温泉じゃなかったようだ。ああ今日、川北温泉行けば良かった・・・予測不可能だけど。
しかし、全然復旧しねーな・・・なんかヤバいなーコレ。明日まで復旧しないとガソリンが入手困難になるぞ・・・ちょっともう一回、マジで考えよう・・・
うーむ・・・ガソリンが確保しやすいのは、ド田舎すぎず都会すぎない場所だろう。最悪超連泊になるだろうから、何泊でも永久に宿泊できる無料キャンプ場しか選択できない、かつ市街地が近くないと物資が切れる・・・本別しか無いだろうな・・・
自衛隊 出動
道東道はトンネルがヤバそうだ・・・換気が止まってたら排ガスで死ぬ。阿寒湖経由しかないな・・・ここから足寄まで120キロくらいだから行けるだろう(フロントスプロケ16T仕様のトリッカーは、7Lx36kmで約250km走行可能)。
てことで阿寒湖へ・・・
鶴居から国道274へ行き左折、適当に進み、県道666分岐の先を右折。超道路が荒れてるけど、バイクなら通れる。この農道、轍がヤバイ。30センチくらい掘れてる。そのせいか交通量皆無。こんなのフツーのクルマで通ったら、オイルパンヒットどころかエンジン飛び出るんじゃないか? 北海道の脇道は放置具合が凄まじい・・・
しばらく走ると国道240に出た。右折して阿寒湖方面へ・・・
地震のせいか交通量が異様に少ない。しかし自衛隊車両が多め。さすがに緊急事態中に法定速度を守って走ってる自衛隊員はいなかった。まぁ、こんなとこ厳密に速度守ってて到着遅れからの救助遅れとか、そんなのは真の馬鹿だ。そんな国には住みたくない。
しかし、自衛隊を動員してるレベルなのか? 相当ヤベーなコレ・・・
7年ぶりにガソリンスタンドで超並ぶ
阿寒湖畔から足寄方面へ・・・交通量があり得ないほど少ない・・・快走するも・・・だんだん不安になってきたせいか、あんま楽しくない。
足寄に到着。ガソリンスタンドは2軒やってるけど・・・大渋滞。しかし、東日本大震災を経験した身としては、このまま復旧しないと売り切れになって明日は給油できなくなるハズ。
経験者は解っているのか、イチ早く並んでるのは道外民が多いようだ。アレを経験していない道民はイマイチ解っていないのかもしれない。ガソリンスタンドが品切れになるなんて、通常あり得ないから・・・
並ぶこと20分・・・予想通りレギュラー終わったとのアナウンス! 店員が待ち車両を数え始めた・・・やべぇよコレ、3.11再来だよ・・・ハイオク切れも時間の問題だ・・・
なんとしてでもココで給油して本別に籠らないとヤバい。なんせ、自宅に帰ることができないから・・・
30分ほど並んで給油完了。よしこれで長距離移動しなければ5日は何とかなる。
停電時 ボットン便所最強
本別へ・・・交通量が少ない。信号は全滅。でも道路が広いためか全く問題なく走れる。北海道の町村は、信号無くても大丈夫なんじゃないの?
本別に到着・・・うわ、ガソリンスタンドの列がヤベー。足寄の4倍くらい並んでるよ・・・アレ絶対全員給油できない・・・足寄で入れといてよかった。
本別公園静山キャンプ村は・・・避難してきたと思われるバイク野郎がけっこういた・・・水洗トイレが利用不可能なため、ボットンの第二へ。水は出る。よし問題なし、籠れる。
実はボットン便所のキャンプ場って、被災したとき最強なんじゃね・・・
適当に設営。ちょっと休憩したあと物資調達へ・・・
フクハラは閉店。コンビニはダメだろう・・・穴のホーマックニコットへ・・・やってる。
鶴居のコープと同じシステムを採用。店員と一緒に買い物。調理器具にもなる、フルーツ缶詰とか保存可能なビスケットなどの物資を購入。キャンプ場へ戻る。
更にバイク増量してる・・・まぁみんな考えることは同じなんだろうな・・・
ラジコでNHKラジオを聞きながら寝る・・・
「真っ暗で、不安な夜をお過ごしかと思いますが・・・」
とか言ってるけど、俺、先月群馬出てから、毎日真っ暗だよ、てか夜が真っ暗じゃないの逆に変だろ・・・なんかズレてるよなぁ・・・在京のマスコミは・・・
真っ暗なくらいで不安になるようなメンタルのヤツは、北海道になんて住めないと思うんだが・・・不安なのは冷蔵庫と物流が止まるから(物資調達じゃなくて出荷できないから)では・・・
うーん、明日も全面復旧しなかったら、帰宅だなこりゃ・・・
ガソリン 1200円
メシ 1300円
合計 2500円
総合計 74500円