イマドキ中古の軽自動車を買うことに疑問を感じる

最近、俺は思う・・・もはやマイカーいらねんじゃね? と。

特に軽自動車なんて誰が買うのか? しかも中古とか・・・アレはガチで意味が解からねぇ・・・けど、実際に売ってるし、買ってるヤツが居る。

この件について、運用コストを軸にして俺なりに考えてみた。という話。

もくじ

  • はじめに
  • 比較条件
  • 税金関係を考えてみる
  • 維持費などを考えてみる
  • 感覚的な違いを考えてみる(商品としての魅力)
  • 中古軽自動車の疑問 まとめ
  • これがクリアできれば中古の軽買っても良し

Akashi Kaikyo Bridge

はじめに

都心では既に完全終了したマイカー必須論。しかし未だに、ド田舎では、唱え続けられている・・・

が、ド田舎在住の俺でさえ、最近クルマに乗る頻度が明らかに減った。バイクor徒歩+公共交通機関を使う事が多い。

この理由はいくつかある。

  • 出先で情報入手が可能
    スマホでいつでも各種時刻表や運行情報が入手できるようになったから、掲示場所や書店へ確認しに行く必要が一切無い
  • 自前で運搬する必要が無い
    宅配便業者の進化がすごすぎて、自ら運搬する意味が全く無い(昔のS川はガチで投げまくってた)
  • 渋滞する(定時性が皆無)
    最近どうも時間が読めないケースが多い。変なところで渋滞する(たぶんナビ全依存の人が増えたからではないか)。クルマだと脇道へは入れないし、追越しも困難。
  • 運行リスクの割にコストが高い
    コストはどうでも良いとしても、轢くリスクがキツイ。最近特にチャリの警戒をしながら運転せざるを得ないためか、昔に比べて全体的に走行速度が遅い。(特に右左折)リスクモリモリのくせに速達性が全く無い※。
  • 高速料金&ガソリンが高騰
    特に都市部の高速道路料金が上がりすぎた。時間短縮効果に対する損益分岐点が、かなり上がっている(都市部は公共交通機関もあるし)。

※クルマはバイクorチャリと違って轢かれるリスクは非常に低いが、それは自分が気をつければ、ある程度管理できる話だ。しかし、クルマはデカい上にすぐに止まれない。轢くリスクはバイクorチャリ以上に管理できないのだ。そして最近、無謀チャリ&歩行者が明らかに増えすぎてる(轢かれているのはあくまでも輩であって、フツーのチャリは轢かれないものだ)。

まぁ要するに、クルマの移動手段としてのメリットが、昔に比べて低くなってるのだ。かなり。

でも、未だに・・・

「とにかくクルマは絶対に必要、中古の軽自動車でも買っといた方がいい」

みたいなことを言ってる人がいる(まぁ主に身内のジジババとか)。

各メーカーが出しているグローバルモデルのコンパクトカーを買うならいざ知らず、ガラパゴス化した日本市場専用の軽自動車なんて、もはやイラナイでしょ・・・

つーか、市街地ならクルマすらイラナイっしょ・・・と、いくら言っても、高度経済成長~バブルの思い出が、深ーく精神に刻み込まれている田舎のジイサンは聞く耳をもっていないのであった。

・・・てことで、中古の軽自動車なんて買うくらいなら新車のコンパクトカーを買ったほうがマシな理由を書いてみた。という話。

※これは2017年に調べた時点の情報であり、現在、軽が割高に、コンパクトカーが割安な方向へ法改正が進んでいる。

比較条件

5年落ちの中古軽自動車と、新車コンパクトカー(1000cc1t未満)を購入したケース、それぞれ比較してみよう。

条件

  1. 9年間乗る(無事故前提)
  2. 取得時のエコカー減税等は無視(いつまで制度があるか解らない)
  3. 新車9年目の車検は受けずに売却する
  4. 車検は最低費用(持ち込み)
  5. 工賃はとりあえず無視(予測が難しい)
  6. 自賠責は2017年4月以降の価格
  7. その他は2017年2月時点の情勢による


税金関係の差

9年間に支払う税金等の諸費用

税金等 中古軽自動車
(5年落ち)
新車
コンパクトカー
自動税/
軽自動車税
70500円
(7200×8 +12900)
265500円
(29500×9)
重量税 29700円
(3300×9)
73800円
(4100x2x9)
自賠責保険 112815円
(25070×4.5)
114270円
(36780+25830×3)
検査手数料 5600円
(1400×4)
6200円
(1100+1700×3)
218615円 459770円
差額 -241155円

※正確にはナンバー代や車庫証明、用紙代、印紙代、取得税などが追加でかかる。軽自動車は4月2日に登録すると初年度課税されない・・・等、各事情により異なる。

税金だけ考えれば安い

税金等の強制的に徴収される費用だけを考えるならば、中古の軽自動車の方が9年で約24万円も安い

・・・が、新車の登録手数料は、店頭購入時に0円(値引きや下取りで実質0)にできることもある(書類提出で完結可能だから)。しかし、原則として陸運局へ現車の提示が必要な中古車で0円(値引き)は厳しい。特に中小規模店にとっては、重要な収益源だからだ・・・まあ、厳密に言うと無資格者が登録業務で金を取ってはいけないのだが・・・(グレーゾーン黙認状態)。

つまりこの要素(初回の諸費用に含まれる税金関係)は、新車コンパクトカーには実質的に下がる余地がある

しかし、中古の軽自動車には微塵も無い。

維持費(ランニングコスト)の差

9年間の維持費等(残価などの価値も含む、工賃は除外)

維持費
カテゴリ
中古
軽自動車
新車
コンパクトカー
備考&金額化
保証
(瑕疵担保責任は除く)
なし 標準5年 金額化は難しい。しかし価値は高い。中古保証OP等を考えると、10万円程度の価値はある。
燃費
(市街地)
良い 良い 実燃費は変わらない
(近年は個人差が出すぎて比較困難)
燃費
(高速、登坂等)
悪い 普通 経験上、軽は2割~4割低下する。走行頻度によるけど、9年で5万円程度か(年1万㎞x3割x3割)田舎で登坂は不可避。
長期交換部品
LLC、ATF、ブレーキP等
全て1回以上交換が必要 全て新品。原則交換なし 新車9年無交換は可能、軽14年は非現実的。2万円以上はする。
中期交換部品
タイヤ、バッテリー、
Vベルト等
交換時期が近い 新品付き 5万円くらいか。最近タイヤ価格が逆転し始めたかもしれない(軽サイズが割高)
短期消耗品
EGオイル、プラグ等
劣化早い 普通 常用回転域が高い軽自動車は劣化が早い(交換回数が増す)
9年で1万円以上かかるだろう
売却時の残価 なし~マイナス 若干あり 輸出価値が低い軽は、ほぼ鉄屑扱い。車重も軽いため、スクラップ相場によりマイナスに・・・差は10万円以上か。
差額 軽自動車のマイナス 330000円以上

 

維持費(ランニングコスト)がマイナス9万円

軽自動車の税金は安いが、中古の軽の維持費は安くない。これを勘違いしている人がマジで多い(業界関係者がミスリードさせているのではないか)。

中古の経を買っても、税金面の優位性は維持費で相殺されてしまうのだ。それどころか、約9万円も新車の方が得。

しかも、この数字には工賃と新車減税分が含まれていない。一般的に考えれば、どんなに安く見積もっても工賃は数万円以上する。

つまりこの時点で、新車コンパクトカーの方が、5年落ちの比較的程度の良い中古軽自動車より、

15万円以上、実質的価値が高い

例えば、新車コンパクトカーが125万円、中古の軽が75万円で購入できると仮定すれば、差額は50万円、そこから15万引いて、実質的な差は35万円でしかない。

前述のとおり、これには突発的故障が含まれていないため、9年間で軽の修理費用が35万円以下(保証がないため全て実費)ならば、まだ価格的な優位性は中古軽自動車にある。

けど、さすがに14年間(通算で)完全無故障は厳しいでしょ・・・一方、世界戦略系コンパクトは、9年ごときで壊れるとは考えにくい。

まぁでも、この時点では、一応まだ軽自動車に優位性がある(35万も修理しない論)。

・・・でも、忘れてはいけない。

軽自動車とコンパクトカーには金銭では計れない大きな差があることを・・・

金銭化できない感覚的な差(商品としての魅力)

プライスレスな部分

プライスレス
要素
中古
軽自動車
新車
コンパクトカー
備考
衝突
安全性
低い それなり 軽自動車メーカーは「安全性が高い」と、やたら言う・・・
昔のペラペラ鉄板の軽に比べたら格段に良いだろうが・・・
加速性能 悪い それなり 軽はターボが付いていないと厳しい(特に山間部)
でもターボが付くと価格は高いし燃費も悪いし耐久性も下がるし・・・
スペース 狭い それなり ハイト系は広いが・・・そのせいで横風に弱いし、サイドの衝突性能は最悪(貫通&横転しやすい傾向)。でも、横幅狭い&パワーも無いから、結局大人4人は乗れない・・・
乗り味 悪い 良い コレは特に大きな差。コーナー安定性が段違い。
Rがキツイ高速JCT合流や山道では決して埋められない差が・・・
プレミアム感 全く無い あまりない 微々たる差だが、コンパクトの方がややマシ。
一部プレミアム軽というジャンルがあるけど・・・
スポーツタイプならまだ解るが、ハイト系でプレミアムって何なの? 謎すぎる・・・
安心感
(雑音、ガタなど)
低い 普通 中古軽自動車の最大の欠点はコレ。
車齢10年目以降~の安心感は低い(いつ壊れてもおかしくない雰囲気)

感覚的な違いは主観であり、客観的根拠は無い

中古軽自動車の疑問 まとめ

疑問点は4つある

  1. 低い耐久性
  2. なぜか高騰する車体価格
  3. インチキな燃費
  4. もはやたいして優遇されてない

疑問1 低い耐久性

購入時に、既に5年経過した中古軽自動車が、ノートラブルで車齢14年目を迎えられるのか?

もし、エンジンやミッションに関わる重大な問題が発生し走行不能に陥った場合、レッカーや帰宅費用、修理費用などを考えれば軽く20万はオーバーするだろう。

そんな爆弾を抱えながら乗り心地の悪い10年目の軽自動車に、残り4年間も乗り続けるというのか?

俺は嫌だ・・・

疑問2 なぜか高騰する車体価格

最近の軽の中古車価格が、あまりにも高すぎるのではないか?

前述の差額、35万円を9年で割ったら年額約4万円。これで「プライスレス」部分をカバーできるのだろうか・・・

俺の感覚では無理だ・・・

疑問3 インチキな燃費

軽自動車のカタログ燃費は非現実的すぎる。

特に連続高速走行が厳しい。走行速度が高くて登坂の多い地方都市(群馬栃木長野など)では、軽のパワーが足りないのは明らか。

高速道路の法定速度もついにアップする方向になったと聞いているし・・・まぁ既にみなさん勝手にアップしてるけど(特に栃木方面)。

軽で高速の流れに乗って走ろうとすると、スゴイ燃費を叩き出してしまう

疑問4 もはやたいして優遇されてない

軽自動車の優遇税制は今後どうなるのだろうか?

実際に最近、増税+車齢によりマシマシとなってしまった。ただ、エコカー減税も縮小傾向だし、TPP発行見送りも軽自動車税制にとっては当面安定要素かもしれない。

アレが発行してたら急激に軽自動車は終わってたと思う。

疑問点のまとめ

これらの疑問点を解決する術は、もはや価格しかないと俺は思うんだよね・・・

「特定モデルがどうしても欲しいから」とか、「駐車場が狭いから」買う。というのはアリだとは思うけど、「とりあえず軽買っとけ」というのは??

・・・たかが、年間数万円ケチるが為に、ギャンブルするのはワリに合うはずが無いし・・・100万くらい違うなら考えるんだけど・・・イマドキ、程度の良い5年落ちの軽、25万とかで買えないんだよな。

そりゃ、昔は5年落ちの軽なんて誰も見向きもしなかったから、10万円で買えたよ・・・でも今は違う・・・

「軽でも買っとけ」発言する連中が、バブルの夢&昭和感覚から覚めるのはいつの日なのだろうか・・・

まぁ、2000年前後でさえ「バブルはまた来るッ」とか言ってた世代だから・・・この感覚を修正するのは並大抵のことではないだろう・・・

これがクリアできれば中古の軽買っても良し

  • 5年落ち未満
  • 総額40万円以下
  • 「プライスレス」部分の価値を上回る金額差(新車コンパクト比)

・・・最近そんなタマ無いよ!!

てことで・・・中古の軽は買ってはいけない。

個人的には、完全に買う価値は皆無の判定。どうしても必要なら、とりあえず中古の軽、じゃなくて・・・

とりあえず、新車のコンパクトカーを買っとけ。

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