バイクで群馬から九州まで行ってみた記録。走りながら気づいたことのメモ。
5日目 伊方~佐賀関~大分~長湯温泉~阿蘇外輪山北側~日田山間部~八女~大川~佐賀
もくじ
- 四国から九州へ
- 大分沿岸部の道路はつまらない
- 長湯温泉へ
- 阿蘇へ
- 八女はツーリングには最悪
- 佐賀へ
- 快活クラブ(ネカフェ)へ
カニ湯
四国から九州へ
四国から九州へ渡るためにはフェリーを利用しなければならない。前日に国道九四フェリーに電話したところ・・・
「バイクは先着順だから来ないとわかんねーよ」
みたいな超なげやりな対応であった。フェリー会社ってみんなこうなのか?
まぁとりあえず、三崎港フェリー乗り場を目指そう。室鼻公園キャンプ場を早朝に出発。
朝の佐多岬メロディラインは絶景。道沿いは風力発電所以外ほとんど何もなく、両側は海。延長30キロくらい、ひたすら山の頂上付近を橋とトンネルで貫く。
遠くの麓にチラリと見える漁村がナイス。
ものすごい道路だ・・・こんなのよく作ったよなぁ・・・
しばらく走ると国道の末端に到達。ここがフェリー乗り場らしい。なお、岬の先端は更に10キロほど先にある。
通常期は1時間に一本程度の運行。ローカル鉄道より本数が多い。港に入ると自動的にフェリー乗り場に誘導された。誘導の人はとてもわかりやすく、エライ。
昨日の電話の奴、ナンナンダよ・・・誘導のおっちゃんのフォローに感謝してほしいわな、マヂで。
・・・朝8時前の埠頭には誰もいなかった。すんなり8時半発の乗船券を購入。三崎港―佐賀関港は、2等+バイク750㏄未満で2610円。安。
何もない港で待っていると・・・8時10分くらいに6台のバイク団(全部BMW)が来る。なんだか方向性の違いを感じるバイク集団。特に会話はナシ。その後乗船開始。
国道九四フェリーに乗って気づいたこと
- バイクは先乗船、後下船となる
- 展望スペースがありとても景色が良い
- なぜか一等客室もある(こんな短距離で利用する人いるのか?)
- 佐田岬先端から先は結構揺れる、船室でおとなしくしていたほうが良い
- デッキはせまい
- 飲み物の自動販売機あり、ただし時間が短いから必要性は謎
- 運行時間は約2時間
- 運賃は安め
・・・などと考えていると佐賀関港に到着。
大分沿岸部の道路はつまらない
港には「出口、国道前で必ず一時停止」と、デカデカと書かれている。
テンション上がりすぎて事故が多発するのだろうか? それとも取り締まりポイント? なんにせよ、しっかりと一時停止して九州に上陸。
大分市方面へ・・・少し走ってみたが・・・クルマの動きが明らかに荒い。さすが九州。更に走ると、道の駅佐賀関に到着。入ってみた。
うーむ・・・四国は、どこもおおらかな感じだったけど、ここは何とも言えないギスギスした雰囲気が漂ってるな・・・
「バーベキューするな」とか
「夜間花火するな」とか
「貝とるな」とか
「ゴミ捨てんな」とか
至るところに掲示板アリ。
腹が減ったため、弁当を購入。海を見ながら食べる・・・が、弁当のゴミを捨てるところがない。なんなんだここは・・・品物も観光地価格になってて高いし、道の駅として、歴代最悪級。
気を取り直し出発し、国道197を大分方面に向かう・・・が、大分の道路は予想以上に混雑していた。これは厳しい。四国から来たために余計に感じるのかもしれないが、とにかく車が多くて運転が荒い。
さすが、噂に聞く修羅の国、北九州エリアに近い大分県だ。別府、湯布院あたりで温泉に入ろうかと思ったけどソッコー離脱。無理。
さっさと阿蘇方面へ行こう。
長湯温泉へ
・・・ただ、やはり温泉には入りたい。ということで、国道197からバイパスを経由し、国道442へ。長湯温泉へ向かう。
大分市街地を出ると、いきなり雰囲気が変わった。のどかな感じ。奥産スカイラインに入ったあたりから走りやすくて楽しい・・・四国ほどではないが。途中で案内板に従い長湯温泉方面へ。しばらく走ると、長湯温泉に到着。
とりあえず、伝説の炭酸泉(自ら掲示板で伝説をアピール)「かに湯」に入ってみよう。
しかしこの温泉、2人程度が入れる湯船が温泉街ど真ん中の河川敷に設置されている。
という異色の混浴温泉。もちろん無料だが、道路から丸見え。女子には厳しいだろう・・・一応脱衣場は橋の下にあり、配慮はされている(のかは不明)。
まぁ平日だし、ほとんど人通りはない、オッサンなので無視。素っ裸になって入る。
・・・炭酸泉ぽい感じはあまりしないが、強烈な温泉感あり。ヌメリ、色、香り、少しぬるいところがいかにも温泉ぽい・・・この源泉はなんだかスゴイな・・・今まで入った事のないタイプだ。
あまり長湯はしなかったけど、上がると体があつい。見た目以上に炭酸濃度が高いのかもしれない。Wikipediaには「パイプで引いているので炭酸が抜けている」との記載があるが、そんなことは無いと思う。良くあるスーパー銭湯の炭酸泉とは次元の違う温まりかた。良質の炭酸泉だろう。
ここは人も少ないし穴場だ。自信を持ってネタとしてオススメできる。迷スポットだった。
阿蘇へ
カニ湯を出て、県道30から131を進み、産山村を目指す。このあたりは、交通量少なく、秘境感ただよう感じ。実に良いツーリングスポット。
産山村から県道40を通って熊本へ入る(産山村は既に熊本県だった)。国道57で右折。国道に出た途端に突然交通量が増加。すぐあった道の駅波野へ・・・
ここも完全に観光地価格、だが・・・「D○Nはカエレ」的な掲示板等は無く、まぁフツーの道の駅。
そして外輪山付近から右折・・・ついに前から行きたかった阿蘇ミルクロードに突入。見渡す限りの草原が続く・・・日本的ではない景色が連続する・・・素晴らしい。
バンバン走り・・・そのままの勢いで阿蘇スカイラインへ。しかし、西に行くほど交通量が増加。おまけに追い越し禁止。あまり楽しくない。特に大観峰付近はクルマが多い。このあたり平日限定の雰囲気が漂う。
・・・て、寒いなぁ・・・いつの間にか午後3時を過ぎてた。
北山レストランのあたりで休憩しつつ今後の予定を検討・・・明日は土曜日だし、天気は雨の予報。従って今日中に佐賀まで行かねばならない。
かなり疲れてるけど気合でここから佐賀まで行くことに決定。
八女はツーリングには最悪
まずは、ルートの検討。大きく分けて2つありそう。
- 菊池-大牟田経由
- 中津江-八女経由
佐賀はかなり遠い・・・悩む。
沿岸部に湾岸道路的なルートがない点を考慮し、中津江-八女経由に決定。オートポリスの付近を通り、中津江村に向かう・・・
県道の交通量は少ない、休日にはツーリングには良いのかもしれない・・・と思って快走していたが、この後の国道442が酷すぎた。
山間部から八女市街地まで延々、スピード出すと曲がれないような狭めの山道が続く。道幅もせまくて線形も悪い。路面も良くない。これはつらい。
しかも、なぜか交通量がソコソコあるくせに信号がないため、遅い車を追い越す場所が全く無い。
そして、八女市に入ったとたん、周りの車の動きがおかしい。久留米ナンバーがハチャメチャ運転をしている。さすが修羅の国北九州本部、福岡県。運転が群馬より遥かに酷い。
流れている優先道路に一時不停止からの強引な割り込み。そして、ノーウインカーからの右左折。更に対向車線での右折まち。
・・・などが恒常的に行われていて、かなり酷い。四国から比べると、まるで無法地帯だ。
・・・何とか八女の市街地を抜け、到達したのは「ゆめタウン八女」。ここで少し休憩しよう・・・
スーパーに行ってみる。が、四国に比べて明らかに食品が高い。適当な食糧を手にベンチへ・・・休憩できるベンチが設置されているのは良かった。この、外にベンチがあるということは、治安がそれほど悪くないことを意味する(夜にコゾーが溜まる、寝る人がいる)が、ここら辺は比較的安全な地域なのだろうか?
運転マナーからは、とてもそうは思えないが・・・
佐賀へ
ゆめタウンを出発、ひたすら国道442を走る・・・大川市の市街地を通り
国道208経由で佐賀へ。
このルートを選定するにあたり、筑後川の橋がとても少なくビックリした。上流の久留米市街地付近には9本も橋があるのに、市街地西側の筑後大堰より下流には7本しかない。
しかも、全部片側一車線。平日夕方にしてはそこそこ空いていたから、リアルに交通量が少ないのだろうが、さすがに少なすぎる。さすが佐賀だ。(SAGAのあの歌に出てくる情報によると「佐賀はド田舎」)
ここで、佐賀入りの反省点としてルート選定のミスを挙げておこう。八女経由ではなく菊池-大牟田経由の方が良かったと思う。次に行くときには検討したい。
快活クラブ(ネカフェ)へ
筑後川を渡り、しばらく走ると佐賀市街に到着・・・が、問題発生。佐賀に来たのは、有人宅に泊まるところがあるからだけど、連絡が付かない。突発的に飲み会になったらしい。しょうがない。そんなときはネカフェ。出来たばかりの快活クラブ佐賀本庄店へ。
この店、オープン特別割引中で、なんと半額。ナイト8時間パックが700円弱。ナイトパックが始まる18時1分に入り、とりあえず寝た・・・
数日ぶりのキャンプ(野宿)ではない就寝。ぶっちゃけ、僻地キャンプ場で野宿のほうがマンキツより快適である。
しかし、市街地は色々と危ない。壁のある寝床としてマンキツはコスパ最強だと思う(大都市ならビデボもアリ)。
・・・起きたら深夜1時だった。ここで一度快活を出て、佐賀の夜の街を徘徊。佐賀の夜は金曜にもかかわらず、族も出ず、ヤンキーぽい車も少なく、治安がとても良い感じ。
吉牛で牛丼食べて、再び快活クラブへ。なお、吉田屋は見つからなかった。これで9時半まで再び700円で利用可能とゆー。ナイス開店セール。
寝てたら・・・夜3時ころやっと電話が。三次会までつき合わされヘロヘロだと言う・・・朝にまた連絡することに。そしてまた寝た。
てことで、5日目で九州まで到達。四国バイクキャンプツーリングは終了。九州北部をバイクで走ってみるシリーズに、つづく・・・
ここで一度、群馬から佐賀の経費をメモっておこう
ガソリン代 約3000円
首都高速 930円
フェリー 23430円
宿泊代 1900円
食事代 約7000円
温泉代 1200円
合計
5泊6日 37460円
一泊あたり 約7500円
フェリーを除外すると
4泊5日 16640円
一泊あたり 約4200円
参考
フェリー区間をバイクで(楽しく)走る場合、4泊5日程度は必要だと思う。