徒歩は何mまで現実的か

自転車、クルマ、バイク、バス、鉄道、航空機、様々な交通手段がある中、徒歩が最強なんじゃね?

と最近、考えるようになった。

何といっても移動コストは0、維持費0、駐車(駐輪)場所不要、加害リスク0。多少強引な考えだけど、道路は必ずしも必要ではないし、ロープや梯子を利用すれば垂直方向の移動も可能。運動にもなって健康的。

ただし・・・徒歩には最大の弱点がある。それは遅いこと。しかし徒歩が含まれない旅行ルートは存在しない。

現実的な徒歩移動の距離について考察してみた。

各交通手段の平均移動速度

まず最初に移動速度について考えてみよう。

※数値は俺の経験と主観により現実的だと感じたものであって、明確な根拠はない。ただし表定速度は宇都宮線、高崎線、東海道線などを参考に計算した値。

想定した環境を()内に記載する。

平均移動速度

  • 徒歩
    平均時速 約4km/h(歩道が整備された道路)
  • 自転車
    平均時速 約12km/h(平坦な市街地をママチャリで走る場合)
  • クルマ
    平均時速 約35km/h(激しい渋滞が無い本州の都市部一般道)
  • バイク
    平均時速 約40km/h(激しい渋滞が無い本州の都市部一般道)
  • 鉄道普通車
    表定速度 約60km/h(JR東日本中距離普通列車)

まー、だいたい順当な感じ。



日常利用の限界距離を考える

移動するとき、目的地で何かをするのが主目的なのであって、移動することは目的じゃない(ツーリングを除く)。

従って移動時間には限界値がある。日常生活(買い物等)で、どの程度まで許容できるかは人によって異なるけど、俺は30分が限界だと思う。

そこで、各交通手段の30分で移動できる距離について考えてみた。

参考として、東京駅八重洲口を出発点とした場合の移動例を()内に記載した。

30分で移動できる距離

  • 徒歩
    約2km(外堀通り経由 新橋駅付近まで)
  • 自転車
    約6km(第一京浜経由 泉岳寺駅付近まで)
  • クルマ
    約18km(第一京浜経由 川崎駅手前 東京都-神奈川県境六郷橋付近)
  • バイク
    約20km(第一京浜経由 八丁畷駅付近)
  • 鉄道普通車
    約30km(東海道本線 横浜駅 乗車時間26分 営業キロは28.8km)

利用するときの最低距離を考える

クルマで隣の家に行く奴はいない。鉄道も隣の駅まで歩いたほうが早いケースが東京なら良くある。

バイクや自転車なら駐輪場から出してロックを外してヘルメットかぶって・・・などとやるなら歩いた方がいいと思う距離が絶対にある。

この問題について考えてみた。

例によって俺の経験と主観による。なお、時間短縮効果を主眼に置くため、運行や乗車のコストは考えない。

参考として()内に分速および備考を記載した。

利用しようと考え始める最低距離

  • 徒歩
    なし(70m/分 どのような交通手段であっても徒歩は必須)
  • 自転車
    300m以上(200m/分 目的地直近に自転車置き場がない場合は延長)
  • クルマ
    1500m以上(600m/分 同じく駐車場が無い場合は遥かに延長)
  • バイク
    600m以上(670m/分 同じく駐輪場が無い場合は延長するがクルマほどではない)
  • 鉄道普通車
    1500m以上(1000m/分 運行頻度が10本/時未満の路線は延長)

鉄道の使い勝手が悪い。駅まで行かないとダメなので短距離には極めて弱い。

結論

徒歩での適正移動範囲は0m~300m。300mまでは無敵。条件によっては~2000mまでは可。3000m以上はつらい。

500m~4kmまでは置き場所を確保しやすい自転車やバイクが有利。ただ、自転車で5km以上は、環境によっては30分を超えるため、やや厳しくなる。

2km~20kmはクルマやバイクが有利。ただしクルマは渋滞に、バイクは天候に弱い。

5km~30kmは鉄道が有利。ただし適切な路線がある場合に限るし、ラッシュ時は最もつらい。

つまり

市街地が2㎞以内の範囲で、商店などが集まってる街
→バイク、クルマ不要。中心部に鉄道駅が有ればベスト。

同じく5km以内の街
→自転車かバイクがあれば良し。中心部に鉄道駅が欲しい。

同じく20km以内の街
→バイクかクルマ必須。鉄道は使い物にならない。

これを参考に今後の旅のプランを考えようと思う。

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