12万キロ超えてるマイバイク、いつ壊れても不思議ではない。
ツーリング先で壊れたらどうしよう・・・
とか、ぶっちゃけ1ミリも思ってないが(現地で処分or陸送手配して鉄道旅して帰れば良し)。
その場で治せるのなら、治して乗って帰ってきたい。
てことで、最低限バイクの車載工具は何があれば良いのか?
考えてみた。そしてあらためて揃えてみた(もう全部持ってるけど・・・)。
もくじ
- ツーリング中 ぶっ壊れ実績
- 必要な車載工具リスト
- とりあえず VICTORINOX 一本持っとけ論
- 他 個別に必要な工具
- まとめ
この+、あと10mm長さが欲しいんだよなー
ツーリング中 ぶっ壊れ実績
とりあえずは、過去に実際に起きたアクシデントをベースに、必要工具を探ってみよう。
距離が近い順に思い出すと・・・
前橋市郊外でパンク
応急処置帰還距離 数km
深夜に農道を走ってたら釘踏んでパンクした件。常備していたパンク修理剤をぶっ込むことで、あっさり帰宅できた。
ド田舎の農道でバイクがパンク 修理剤を注入して帰宅したが・・・
欲しかった工具
- パンク修理剤(orチューブ+バール)
- エアポンプ
- ペンチ
- ライト
この件で最大のポイントは、予備チューブor修理剤か? ってこと。究極の2択。
けど俺は、修理剤を強烈に薦める。
予備チューブは前後もってなきゃ意味ないし、バイクに常備してたら劣化しまくるから。
いざ使おうと思ったら振動で破けてた・・・とかあり得る。
そもそもチューブレスタイプのバイクだと修理剤しかないし、一緒にツーリングしてるヤツにも使えるから汎用性も高い。
てことでパンク時は、修理剤でいけるとこまで行って現地のバイク屋に全依存するか、又はホムセンまで到達すればバール+チャリの修理キット+気合で何とかなる。
・・・的なマインドで俺はバイク乗ってる(もっと言えば、放置帰宅後、軽トラで運搬すりゃオッケー)。
吾妻郡某所山中で軽くコケてハンドル曲がり
応急処置帰還距離 約30km
かなり昔の話。
イッテー、とか言いつつも曲がったハンドルで強引に運転し、温泉に入って帰った記憶がある。
欲しかった工具
- 10mmレンチ
- タイラップ
- ナイフ
- ハンマー
- バール
- ニッパー
- ビニールテープ
- ガムテープ
- 6mmの六角棒レンチ
- 4mmの六角棒レンチ
- +ドライバー
- -ドライバー
この時は幸い、ケーブル、ブレーキホース、電線の切断は無かった。てかケーブルかブレーキホースが切断しちゃったらその場修理で帰るのはまず不可能、考えなくて良し。
唯一、電線の切断は修理可能だから、ニッパーとビニールテープは必須。というかコケなくても、過走行車では電線切れとか普通にありがち。
千葉でライト切れ
応急処置帰還距離 120km
たいしたことない。近くのホムセンでバルブ買って交換。
欲しかった工具
- 5mm六角棒レンチ
- 10mmレンチ
- +ドライバー
- -ドライバー
つーか、バルブ売ってるとこはレンチも売ってる。切れても走れないわけでもない(南関東だとソッコーで捕まるが)。
確か鬼高のスーパーオートバックス行ったけど、ライナップがクソ過ぎたため、隣のユニディか原木のコーナンに行った記憶がある。
青森で立ちゴケしてフロントフォークずれ
応急処置帰還距離 500km
乗り入れ可のキャンプ場で雨天後にズルっと逝く。
東北&北海道バイクツーリング2018 11日目 八甲田山~小川原湖
欲しかった工具
- 10mmメガネレンチ
車載純正のスパナで何とか緩めたが、メガネレンチが欲しすぎた。
修正後、そのまま何事も無く八甲田山を走行。しかし2日後に別ダメージが発覚(次項の件)。
青森でキャリアステー折れる
応急処置帰還距離 500km
おいらせ町の、青い森鉄道の横のロングストレートで突然折れた。これはけっこうキツかったため、鮮明に覚えてる。
欲しかった工具
- 溶接機
- タイラップ
- バール
- 8mmコンビネーションレンチ
溶接機なんかあるワケないので・・・
ホムセンでロングボルトを調達し、タイラップ30本くらい共締めして折れを補強。
そのまま、しれっとフェリーに乗り北海道に行ったものの、巨大地震が発生して予定が全部破綻するという流れ・・・
あれは「帰れ」というバイク神からの啓示だったのだ。たぶんそーだ。しらんけど。
宮崎でスタンド折れる
応急処置帰還距離 800km
過去一番キツかった。
オーシャン東九フェリー以外に乗れなくなり、小倉まで戻らなければならず、予定が大幅に破綻(スタンド無しでバイクを固定する装置が当時東九にしか無い)。
欲しかった工具
- 溶接機
- 荷物締めバンド(角材運搬用)
工具ではどうにもならず。マジで溶接機が欲しかった。
宮崎北部にバイク用品店とか皆無なので、ホムセンのゴミ箱に捨ててあった長めの角材をGET。ハンドルロックした車体のどこかにナナメにぶっ刺す方式を採用。
バイクが倒れるの上等スタイルにて高千穂から阿蘇をツーリングしつつ、熊本の2りんかんまで行ったけど在庫なし(あるわけねぇ)。
取り寄せる意味など無く・・・だったらこのまま帰ってから溶接すればいーや的な流れ。
そして途中から、コンビニとかヒライならクルマ止めの逆U字のヤツに立てかける感じで意外に何とかなる事が発覚(チャリか)。
必要な車載工具リスト
つーことで、さきほどの実績から、車載には以下の工具が必要(溶接機はありえないので除外)。
- +ドライバー
- -ドライバー
- ナイフ
- バール
- ハンマー
- パンク修理剤
- エアポンプ
- ペンチ
- ニッパー
- ライト
- 10mmスパナ
- 10mmメガネ
- 8mmコンビネーションレンチ
- 六角棒レンチセット
- タイラップ
- ビニールテープ
- ガムテープ
- 荷物締めバンド
あと追加で
- 10-12mmメガネ
- モンキーレンチ
- 精密ドライバー
- ピックセット
- 3mm以下の六角棒レンチセット
あたりも欲しい。
注意事項
ただ一点、注意事項がある。
本件はド田舎民限定の話である。東京圏の人は推奨しない。
理由は、東京でピック、バール、ナイフあたり(というか工具全般)を持ってるとマジで強引に連行されるから。
ただし、建築、工業関係の資格保有者ならライセンスか名刺を見せれば100%スルーなので問題なし(俺実績による)。
つーか、群馬栃木なら斧を持っててもスルーなんだが・・・マジでくそだよなー東京。
一部メディアが、東京の治安は良い(安全安心)みたいなミスリードをブチかましてくるけど、あれ完全に嘘だから信じちゃダメ(特に人生経験値の浅い地方学生は気をつけるべし)。
個人的には横浜って関東住みたくない街トップなんだけど・・・
を参照。
まぁとにかく・・・バールとナイフはガチで必須級。
干渉して走れないくらいならバールでブチ折れ、ナイフで叩き切れ。というシーンが必ず訪れる(コケたら)。
とりあえず VICTORINOX 一本持っとけ論
バイクは積載量が限られるため、荷物は少なくしたい。てことで、これ一本でどこまでカバーできるかが省スペース化のカギ。
現状の製品ラインナップ(入手難度)だと、上記のハントマンライトがベストかな、と。
車載工具として使う場合、このモデルのポイントは以下のとおり。
- +ドライバーが長辺方向
バイク必須、サイドに出るタイプは絶対買うな(入らぬ) - ハサミがある
中華安物と一番差が出るパーツ。軽めのニッパーとしても使える - ライト付き
バイク用途は必須(付いてないモデル多い) - ナイフ2つ
無茶すると刃が痛むから(バイクの外装とか切るので・・・) - アイテムが多すぎない(これでも多いが)
全部入りタイプは絶対買うな、厚みがありすぎて使えぬ
栓抜き、紐通しは完全に要らない。のこぎりは対バイクだとやや弱い感じだが、使えなくはない。
問題はペンチ
VICTORINOXのペンチではパワーが足りない。しかも厚みが増しすぎて使いにくくなるという罠。
でもペンチ欲しい。
てことでペンチは、格安で雑な中華十徳ナイフをもう一本買う。精度はあえて捨てる(出先のバイクでそんな精密シーン無い)。
ただしこのジャンル(格安折りたたみペンチ)けっこう種類あるからこれがベスト、ってのは難しい。
俺はゴツめのヤツ(近所のホムセンで1000円以下でGET)を使ってる。折り畳めるペンチというポジション以外、何も求めていない。てか実際に何の役にも立たん(+は食わない、-はねじれる、ナイフは切れない)。
最近ネット見た中では、ハンマー重視だと
あるけど、マジで地雷感しかない。そこにレンチ付けても入らねーだろ・・・と。
理想で言えば、六角棒レンチをフル内蔵+ハンマー+ペンチみたいなモデル無いかなぁ・・・
という感じで探してるけど、無いんだよなぁ。中二病患者にナイフはマストだからなー・・・あんなクソみたいなナイフなんて、超絶いらねーんだけど。
他 個別に必要な工具
VICTORINOXと偽ビクトリノックス、加えて純正車載工具でカバーできるのは以下のとおり(太字)。
- +ドライバー
- -ドライバー
- ナイフ
- バール
- ハンマー
- パンク修理剤
- エアポンプ
- ペンチ
- ニッパー
- ライト
- 10mmスパナ
- 10mmメガネ
- 10-12mmメガネ(車種による)
- 8mmコンビネーションレンチ(車種による)
- 六角棒レンチセット(車種による)
- タイラップ
- ビニールテープ
- ガムテープ
- 荷物締めバンド
- モンキーレンチ
- 精密ドライバー
- ピックセット
- 3mm以下の六角棒レンチセット
バールとハンマー かさばる問題
まずこれが問題。必要だけど持っていきたくない。デカイから。
代用法としては2つ。
- モンキーレンチでハンマーとバール兼用(長バールなし)
- 貫通マイナスドライバーでバールとハンマー兼用
まぁ要するに「用途外には絶対に使わないでください」をシカトする。破壊前提でぶったたく。
モンキーレンチでぶっ叩けば、けっこうな曲がりまで戻せる。サイズは200mm~250mm程度がベストか。300mmはデカすぎだろう。
良さげなのはこのへんだろうか。この価格ならぶっ壊す勢いでイケる。
パンク修理剤は工具なのだろうか?
工具ではない気もするが、持っていた方が良いのは確実。詳細は過去記事を参照。
また、工具とは関係ないが1000km以上ツーリングするときはチェーンルブも必須。
俺は携帯用でコレ使ってる(小さい+勝手に噴射されにくい)
この時点で残ったのは以下のとおり
- エアポンプ
- 10-12mmメガネ(車載純正以外)
- 8mmコンビネーションレンチ(車載純正以外)
- 六角棒レンチセット(車載純正以外)
- タイラップ
- ビニールテープ
- ガムテープ
- 荷物締めバンド
- 精密ドライバー
- ピックセット
- 3mm以下の六角棒レンチセット
これらは無理してまで持ってかなくてヨシ
全部100均で売ってるから。
いまどき100均or大手格安ホムセンが皆無な地域などほぼ無い。過疎村でも割とコメリかホーマック(DCM)はある。
たとえば群馬だと、神流町~上野村区間以外は全てコメリがある(草津、南牧、旧勢多東、片品は無いが、10キロくらい山を降りればある)。
だから、あったほうが良いけど必須という感じでもない。
この中で、一番調達しにくいのはエアポンプか。米式バルブ対応品の手動タイプはレア。セリアでしか見たこと無い。
あと、タイラップはホムセンのが良い。外工事用の耐候タイプを推奨。ガムテとビニテもホムセンで200円くらいのヤツ買った方が良い。100均のは常備しとくと熱でソッコーヤレるため買う価値なし。
逆に精密ドライバーはピックとして使う可能性があるので、高いヤツ買わない派。出先で使うと失くすし。
3mm以下の六角棒レンチセットはバイクによっては無くても良いかも(100均のセットに入ってるが)。
まとめ
てことで、こーなった
全てペットボトルにぶっこむの図
やっぱこのくらい(ペットボトル1個分)が限界かなー。
これ以上持って行きたくない。
ここから、エアポンプとチェーンルブとパンク修理剤を持ってくと、2Lの茶くらいなサイズになる。
それをサイドバック的なヤツに収納すればオッケー、てか俺はそうしてる。なおこのジャンル(バッグ)、チャリダー用グッズも参考にした方が良い。バイカー用は無駄に高くてゴツくてダサいくせに品質も微妙なの多すぎ。
・・・という感じで準備だけはしてるけど、結局今年も北海道には行かない気がする・・・2022年夏。