僻地までバイクツーリングへ行くと困るのが、モバイル機器の充電。
バイクから充電できる(100V変換器装備済)けど、キャンプ場などではエンジンをかけられない(迷惑すぎ)。それ以前に、ガソリンタンク容量が少ないバイクでは、あまりやりたくない。
てことで、超大容量かつノートPCの充電にも対応したモバイルバッテリー GBtiger K2 を買ってみた。
もくじ
- 選択肢は少ない(GBtiger K2に決定)
- SmartLife社販売 amazon発送品を購入
- 製品のインプレ
- まとめ
選択肢は少ない(GBtiger K2に決定)
求めているスペックは30000mAh以上、20V付近の出力が可能なモデル。
合致するモバイルバッテリーは少ない。ネット、実店舗いろいろ探してみたが・・・イマイチ無い。
先日、秋葉原にも行ってみたけど、12V超え出力可能なモバイルバッテリーが売ってる店舗は発見できなかった・・・俺の探し方が悪いのだろうか?
最近の秋葉原良くわからんよな・・・
てことで現状、比較的安価な大容量バッテリーは、ほぼamazon専売状態になっている(一部楽天にもある)。
・・・まー、数万円以上出せば、他にも色々あるけど・・・ちょっと買えない(パナ製など)。
んで結局、買ったのはコレ。
GBtiger K2(amazon) |
容量ナント50000mAh(185Wh)! |
各社ノートPC用変換コネクタが付属する。
姉妹モデルのK3(36000mAh)はMacBookに特化している模様(おそらく付属コネクタ等が違う)。
この製品、販売パターン(輸入元?)がいくつかある。確認できたのは・・・
- SmartLife社の販売発送(中国)
- SmartLife社の販売だがAmazonの発送
- GBtiger社販売発送
など。
また、非常に良く似た製品が他の業者(代理店?)からも販売されている。確認できたものは・・・
- ワールドプラス社(港区南青山)
- MAXOAK社(広東省深圳市)
- PoweroakDirect社(広東省深圳市宝安区)
など。
SmartLife社の本拠地は、広東省深圳市となっている。しかし、謎すぎる住所表記のため詳しい場所は不明。
何処が本家で、何がOEMかなど、軽く調べたけど、一切不明。
さすがメイドインチャイナ。でも、この製品の評価は悪くない。モバイルグッズには、意味不明なレビューも多いけど(20VでノートPCを充電してるのに、「容量が半分しか無い」的な事を断定する謎人とか)、この製品の評価は比較的マトモ。
念のため米国サイトも見てみたけど・・・あっちも比較的良好※。しかも、米国販売ページの方が情報量が多い。まー、米国サイトのレビュー「OneStar」のコメントも意味不明なのは一緒だけどね・・・
※amazon商品ページの一番下、ロゴ横にある「日本」をクリックして「アメリカ合衆国」を選択、検索窓に「GBtiger」でヒットした商品。ただし、日本仕様と同等である保証は無い。
SmartLife社販売 amazon発送品を購入
税込み送料込み11800円(2017年3月時点)。俺が注文したら売り切れ、11000円中国発送のみに切り替わった・・・何で中国発送の方が安いんだろ・・・この会社のシステムは謎・・・
・・・2日で到着。ヤマト運輸人手不足ヤバイとか言ってる割に速い・・・さすが一流企業。
amazonダンボールから出したパッケージは・・・いかにもバルク。外装箱を被せると別ブランド品になるんだろうなー・・・という感じ。
商品の梱包や作りは予想以上にしっかりしている。最近の中国製造業は品質向上が著しいね・・・アヤシイジャパン製品より断然良いデキ。
ただ、日本語マニュアルがイマイチすぎた。保証期間の記載はあるけど、連絡先が空欄になってる・・・適合表はあるけど、指定する記号も空欄になってる・・・
さすがのチャイナクオリティ。
おそらく、販売側に何らかの事情があるのだろう。少なくても、SmartLife社販売分が、日本向けのメーカー正規品ではない事は明らか(正規品の定義は難しいけど、連絡先の記載が無いのは、ちょっと無いよね・・・)。
要するにコレ、秋葉原で「茶箱バルク保証なし初期不良交換のみ」的なノリの商品。
・・・ただ、今の秋葉原で、頻繁にそういう商法やってるのは「あきばおー」くらいだが・・・
保証体制がなんだかアヤシイ(たぶん無い)けど、このテの商品、初期不良交換だけ付いていれば上等でしょ。
製品インプレ
外観、充放電、発熱、容量などのインプレ。
外観など
メタル筐体+アクリルサイドパネルのため質感は高い。
ポケット付きの専用収納袋付き。ただし、ファスナーの位置が悪く、収納したままだと、最も外側の端子以外利用不可。その状態での出力はUSB端子のみ可能。
まぁしかし、こんなのどうにでもなる。袋に穴を開けたり100均で別途購入すればOK。
出荷時の充電状態は3個目LED点滅。約50%くらいか。スッカラカンで販売している製品もある中、在庫管理はしっかりしている方だと思われる。
充放電など
付属の充電用ACアダプタは、16.8V2A。
充電時、LEDの挙動には安っぽさは無し。発熱も少ない。かなり良い。
2時間ほど充電すると、4個目点滅に切り替わっていた。空→満充電までは、8時間程度かかりそうだ。
バッテリーの満充電後、付属の変換コネクタを接続。手持ちのACERのノートPC(19v2.1A)に接続したところ、問題なく充電開始。
ノートPC満充電後に一旦抜く。残20%で再び充電を開始(挿す)。満充電になったら充電停止(抜く)。また残20%まで使う・・・これを繰り返す(この間、PCは利用しっぱなし)・・・3回目でLED点灯が1つになる。
なお、放電時の発熱は少なかった。
容量など
この製品の容量は公称185Wh(米国amazon販売品の数値、おそらく50000×3.7/1000=185)。テストに使ったノートPCのバッテリーは約30Wh、ヘタリや作業しながらという点を考慮しても、最低でも100Wh程度は使えている(3.5回以上でも、まだ残あり)。
変換ロスや電流量を考えれば、見た目の容量は大幅減になってもおかしくないところだけど、割と良い数字が出た。このバッテリー、なかなか良さげだ※。
※2500mA3.7V9.25W20時間の数値が185Whだと仮定した場合、19V2.1A40Wで5時間放電したら負荷は約4.32倍になる・・・あくまで仮定値だけど。
欠点など
重量と旅客機持ち込み制限に問題がある。
重量は1.2㎏ある(付属品別途)。徒歩で持ち歩くのはちょっと厳しい。まぁコレは、バイクや自転車なら全く問題ないでしょう。
問題は航空機内持ち込み制限のほう。電池単体が1Kg程度とすると、エネルギー密度は185Wh/kgにもなる。コレは完全にマズイ。
旅客機には持ち込めない可能性が高い。航空貨物扱いで別送するか、船舶移動専用と割り切って使うしかない。
もし、航空輸送する場合は梱包材とコーションラベルを捨てない方が良い。まー、そこまでして航空輸送するメリットなんて無いと思うが・・・
まとめ
5v、12v、20v出力可能なことを考えると、満足感はかなり高い。
ACアダプタ、ケーブル、各種変換コネクタ、専用ケースだけでも2000円くらいしそうだ(付属のUSBケーブルは機器によって充電が不安定になったりと、品質が怪しかった)。
値段の割にはかなりイイと思う。長期連泊ツーリングには最高。むしろライダーよりチャリダーに需要があるかもしれない(走行中充電できないから)。
ただし・・・耐久性は不明・・・まぁ1年もてばいいでしょう。航空機持ち込み制限のせいで、今後50000mAh品が減っていくとしたら、今が買い時なのかも。
後日、宮崎で使い倒した記録↓