去年、どうしても行きたくて強引に行った北海道・・・
結果、俺の求める北海道ツーリングがもう無かった。
・・・のだが、毎年恒例なので・・・一応行く気で調査してみた。
去年の
関東から北海道バイクツーリングに使うフェリーを検討2024
2025 Ver
もくじ
- 関東人が使える北海道行き航路の一覧 2025
- 割引後の総額(400cc以下クラス)
- 神奈川県民 敦賀まで行った方が有利説
- 参考 群馬からの日程比較
- 神奈川(川崎)からの日程比較
- 神奈川(小田原)からの日程比較
- まとめ
一般人が行ける北海道のリアル東西南北端て
実は一個も無くね?
関東人が使える北海道行き航路の一覧 2025
今年も新設は無かった(俺調べ)。
航路は3つ、便は5つ+参考1ある。
※
青函航路の短距離と、八戸と秋田の中距離を除く。
八戸航路はバイクで乗る意味が無い(青函航路利用とトータルの時間差が少ないため八戸民でさえ意味無し、関東民はむしろ青函航路の方が速くて安い)、秋田航路は秋田民の南行きのみワンチャンある程度(関東民は新潟まで乗れば良し)。
航路 | 航行時間 | 旅客運賃 | バイク運賃 | 備考 |
---|---|---|---|---|
仙台⇔苫小牧 | 15H (19時台発) |
11900 | 9000 | B寝台 |
新潟⇔小樽 | 16H (12時台発) |
11500 | 9600 | 期間B ツーリストA |
新潟⇔苫小牧東 | 18H (22時台発) |
10000 | 9600 | 期間B ツーリストB |
大洗⇔苫小牧(夕方) | 18H (19時台発) |
18500 | 14000 | C期間 コンフォート |
大洗⇔苫小牧(深夜) | 18H (1時台発) |
21500 | 14000 | C期間 CSシングル |
敦賀⇔苫小牧東 | 21H (23時台発) |
13500 | 12800 | 期間B ツーリストA |
これは盆明け、2025年8月25日の週の基本運賃であり、バイクは400ccクラス+最安のベッド席が前提。割引は後述するけどショボいため、これが最低価格だと思った方が良い(期間中は更に上がる)。なお、最繁忙期(夏休み期間)の運賃を比較する意味はない(席が取れた便に乗るしかない)。
ここ数年続いていた値上げラッシュは落ち着いたようだ。しかし、なぜか大洗(さんふらわぁ、太字部分)だけ強気のガン上げ継続中。
ということで、大洗メインでざっくり書くと・・・
8月中にA期間(通常価格)があるのは仙台のみ。新潟-小樽は8/25、新潟-苫小牧東は8/24、大洗は8/24の、各社運行が無い。このせいなのか、大洗発の8/25がC期間(2段増し)になってる。
それだけならまだしも、大洗着の便(帰り)は9/30までC期間料金が多発(後半ほぼ全部マシマシ、バイク適正期にA期間皆無)。従って大洗は逆に8/26~9月前半に集中すると思われ、直前では取れない可能性がある。
これら要素により、大洗はC期間基準で計算せざるを得なくなった。
大洗深夜便は更にスゴイ。ついに雑魚寝どころか共用部屋も全廃した模様。片道で35500円~というワケワカラン高価格帯に突入してる。
もはや完全に「貧乏学生が格安船旅+バイクで北海道ダー」とかいう需要はカバーされていない。
数年前から書いてるとおり、ついに「バイクで格安お手軽北海道旅は終わった」のである(南関東民の)。
割引後の総額(400cc以下クラス)
ショボすぎて仙台以外で割引使う意味あんのか?レベルなんだけど、一応使えそうな割引を適用するとこうなる。
※適用には時期、車両等の条件がある。個別に確認していただきたい。
航路 | 通常 運賃 総額 |
割引 適用後 |
割引種別 |
---|---|---|---|
仙台⇔苫小牧 | 20900 | 18800 | WEB予約 |
新潟⇔小樽 | 21100 | 21100 | なし |
新潟⇔苫小牧東 | 19600 | 19600 | なし |
大洗⇔苫小牧(夕方) | 32500 | 31580 | WEB予約 |
大洗⇔苫小牧(深夜) | 35500 | 34430 | WEB予約 |
敦賀⇔苫小牧東 | 26300 | 26300 | なし |
これもほぼ去年と同じ。大洗の割引がショボすぎる。これを使う意味、果たしてあるのだろうか?
使ったところで仙台にボロ負けており、バイクでは疑問しかない。
てかマジで時代が変わったよ。やはりここ数年書いてる通り、ついにバイクが切り捨てられたのだ・・・
航路まとめ
ざっくり書くと、推奨の港はこうなる。
- 北関東民(利根川以北)→仙台
- 東関東民(東武伊勢崎線以東)→仙台
- 埼玉西部~群馬~長野民→新潟
- 静岡民→敦賀
- 神奈川(+東京南部)民→?
ということで神奈川民(と神奈川寄りの東京民)だけが悩みどころ。あとは選択の余地が、ほとんどない。
しかしこれだけ大洗が上がると、もう神奈川西部民(小田原)は、なぜか敦賀まで行った方が良くね説すら出て来た。
ちゅうことで、ココで今回の話は終わりなんだけど、せっかくだから神奈川も地元だと思ってる俺が、神奈川民向けに最適航路の検証と考察をしてみた。
神奈川県民 敦賀まで行った方が有利説
この理論が出る理由は以下の通り。
- 2025関東が超混み
- だが神奈川発は関東のフル横断が不可避
- 首都高の通行料が高い
- 西は国道1号バイパス群がある(一部自専)
- 名豊道路も全開通した
- 上記125クラスは詰むが神奈川では126以上がデフォ(神奈川の交通事情で自専無しはキツイ)
- 125クラスと北海道の相性も激悪化した(格安スタイルなどもう無いから)
- 400クラス以上の大洗港路運賃が値上がりすぎた
こんな感じか。
まー元々関東民のうち、北海道ツーリングへ行く難易度が最も高いのは神奈川県民(特に川崎周辺、+近隣都民)なんだよね・・・
あくまで俺の県内実走による体感だけど・・・
条件が悪いのは南武線浜川崎~武蔵野線秋津までの間
あたりだ。ここらは北海道メッチャ行きにくい。
特に高速から遠い、川崎駅西口(幸区)、新百合ヶ丘(麻生区)、東村山が3強。
あとは、単純に距離が遠い小田原と三浦(+対岸の館山)。
でも東村山は、早朝時間帯に所沢入間BPからの入間ICで新潟へ行けば、そうでもないっしょ。
三浦(と館山)は、条件が異なり個別判定すぎるため今回は無しで(ただまぁ、三浦は敦賀以外の数値は小田原と大差なく、敦賀は川崎と大差ないと思う。館山は敦賀説などありえない)。
てことで
- 川崎駅西口(神奈川東部代表)
- 小田原駅東口(神奈川西部代表)
- 群馬県庁(北西関東代表、参考)
の3つについて、1時間ごとの走行スケジュールを考えてみた結果。
こうなった。
参考 群馬からの日程比較
神奈川の話だが、まずは基本値(俺)の群馬基準。
出発地を群馬県庁、到着地を富良野に設定し、逆算した結果を表にするとこうなる。
以下補足
大洗パターン
自走距離1が本州側、自走距離2が北海道側(単位Km)。
大洗は本州側の自走距離が短いため自走コストが安い(20円/kmで計算)。これが最大のメリット。
しかし、フェリー運賃が激高なためトータルで4万円弱になる。意味ねぇ。
あと時間的には余裕だけど、回遊しながらツーリングしようにも、北関東南部にはロクなバイクスポットが無いため、最短で行けば良くね感しかない。
楽っちゃ楽だけど、苫小牧13時半到着でメシも食わずに富良野へ直行ってのは、メッチャ微妙でしょう、2日目まで単なる業務移動風味に片道4万、俺には無理。
仙台パターン
去年の2日で走った分を一気に行く感じ。
400kmは、けっこうキツイ。まぁ「ギリで行けない事はないだろ理論」により構築してみた。オッサンオバサンには非推奨。
でもエンジョイ度が割と高いし、体育会系大学生なら余裕だとは思う。
このあたりの詳細は
最強ツーリングロードを求めて-東北編-(北海道までの行き帰り編)を制作
の話で。
富良野から先の話とか「仙台経由だと初日は富良野(山部太陽の里)がベストなんじゃね説」は、2024東北と北海道バイクツーリング 3日目 苫小牧港-夕張-美唄 で体感した通り。
新潟パターン
前橋4時発では、少し遅い気もする。3時半くらいがベストか。あとは天候が良ければって感じ。
過去に何回もやってる。
ただし三国峠経由(国道17)は天候要素と混雑要素がけっこうキツく、値上げで仙台航路と総費用が大差なくなったため、新潟は却下される運命にある。
理由は、新潟より福島の方がバイク楽しいから。
あと、新潟市街地の朝渋滞がエグすぎる。
敦賀パターン
これ1日は死ぬ。正に机上の空論。
詳細は
最強ツーリングロードを求めて-西日本へ行くルートの検証結果 2023-2024東山道北陸道編-を制作で。
朝6時から22時までフル山道走行はヤバイ。理論値的にはいけるけど、天候と気温要素がメッチャ厳しいため、やるなら木祖日義~飛騨清見の間で旅館に泊まった方が良いでしょう(それでは価格的メリット無くなるけど、元々無いし)。
北海道側も、苫小牧着が20時30分のためフェリー降りた瞬間に宿泊問題が出る。
そのくせコストも高い、ぶっちゃけ微妙。群馬的には大洗へ行った方がマシ。
ワンチャンあるのは、東日本が大荒れで全部欠航した時くらいか(いや敦賀も欠航するか)。
てことで以下本題、神奈川のケース。
神奈川(川崎)からの日程比較
川崎駅西口から出発すると、たぶんこうなる。
北海道側は同じなため、省略。
大洗パターン
一般道前提。関東内だし行けるとは思う。
てか、通行料を払うと新潟仙台比でメリットが消滅する。
具体的な走行ルート案は・・・
- 朝の渋滞終わりに川崎を出発。蒲田-平和島-城南島-臨海トンネルでゲートブリッジへ
- 湾岸側道-外環側道で道の駅市川へ
- 市川大野-大慶園あたり-鎌ヶ谷-北千葉道路で印旛日本医大周辺へ
- 茨城側の利根川沿いで潮来へ
あとは適当に北上して大洗に着。こんな感じだろうか。
千葉で休憩挟んでるのは、鎌ヶ谷あたりの渋滞が未知数すぎてブレがデカそうだからだけど、このくらい余裕もって行けば9時-18時だし大丈夫じゃね?
さっきの、6時-22時で敦賀より遥かに現実感あるっしょ。
仙台パターン
基本は高速を使う。この方向で一般道18時仙台着は1日では無理だと思う。
高速を使ったとしても川崎発なので・・・首都高大師に行くしか選択肢は無く、11時友部着は超ガラガラでも2時間は必要。
盆明け以降の9時に、川崎がガラガラとかあり得ないから11時に着くとは思えぬ(特に平日)。だからと言って8時に出たところで20分くらいしか変わらないでしょう(ヘタしたら大師から乗って湾岸出る前に9時超える)。
さすがに7時に出たら最悪でも8時大井、9時堀切、10時柏は超えられるのではないか(まぁ俺は8時に横浜出て11時に足立に着いたことあるけどね、東京の朝渋滞ガチでヤベー)。
したら、5時台に出てとりあえずC2小菅まで行くプランの方が良い説はあるんだけど、相馬から先で調整すれば大丈夫っしょ。時間がヤバイ場合、福島のエンジョイ全カットして仙台港ICまで高速に乗れば行けるっしょ。
400キロは、フル高速ならギリ行ける範囲だろー。
ということで、高速料金はフルの場合を計上。
でも、高速を使ってしまうと、ほとんど費用が大洗と変わらないため、そこまでして仙台に行く必要あるのかなー・・・っていう疑問。
まぁでも、大洲海岸のバイク爽快レベルは高く、それ考えたらアリじゃね?
俺らバイク乗りに行ってるわけで。
そこにワンチャン賭ける価値はあると思う。
新潟パターン
これも高速前提。
さっきの仙台は、一般道+気合+若さMAXで1時に出たら行けるかもしれないけど、新潟は出航時間の関係でアリエナイ(もう徹夜走行になる)。
ただ、川崎から首都高で関越へ行くのはメッチャ微妙。したら環八か環七だけど、朝時間帯(てか3時だから、ほぼ深夜)は立体交差のレイアウトと通過交通の関係で環七の方が有利(だと川崎民が言ってた)と思われ、第二京浜-松原橋-環七-練馬になるか。
まぁ、4時に出ても6時に赤城高原はギリ行ける気もするけど、関越が渋滞すると詰む。マージン取って3時発で4時前に所沢まで行っとけば安定でしょう。
その先は特に問題なく、新潟市街地へ9時過ぎから入った方が良いだろうな、という程度かな(新潟の朝渋滞は神奈川並みにエグイ)。
コストもちょっと安いし、北海道に着いてからの時間的余裕もデカイから「初日気合入れて3時に出るんやッ」ってのはアリじゃないかな。
敦賀パターン
かなりきつい。時間的には群馬より多少短いけど、絶対に群馬よりキツイ。
まず7時に川崎を出て、8時に戸塚に着くかって言われたらけっこうキツイじゃん。じゃぁ6時に出たら変わるのか?と言えば大差ないと思われ、したらもう行くしかないならば東神奈川から横浜新道に課金コースでしょ。
コレメッチャ苦行なんだけど、さすがに9時過ぎたら新湘南バイパスに課金しなくても10時に大磯は着く可能性はあると思うんだよね。
その先までノンストップは、さすがに死ぬと思われ、休憩後の11時に大磯を出て西湘バイパス課金-箱根新道-国道1-伊豆縦貫で沼津IC手前で12時くらい。
ここまで、さすがに5時間あれば行ける可能性は高い。
その先、ひたすら桑名までバイパスを走行、てのは考えるだけで苦行だが・・・しかも渋滞したら、休憩がゴリゴリ削られる(特に刈谷~桑名)。
てことでたぶん無理だね。コスト的にメリットも無いし、やっぱり川崎は大洗へ行くしかないのでは?
ワンチャンで新潟か。
神奈川(小田原)からの日程比較
ラスト、今、関東で一番キツイ(北海道行きが)と思われる都市。
大洗パターン
これ非常に一般道判定が難しいんだけど、さすがに西湘バイパスは使うよね?(220円だし)
+バイクの機動力フル活用スタイルで上村踏切徒歩逆走か藤沢跨線橋下突破して、東海道線の北側にある側道から藤沢駅前も突破(あそこ朝入れなかったっけ?)して弥勒寺陸橋でしょ。大船の西側から環3か4-港南台-日野-環2-磯子-湾岸-ベイブリッジ下-大黒-鶴見で川崎、っていう案が俺の中にはある。
ただこれで、6時に小田原出て8時に川崎に着くんかって言われたら無理じゃね。って感じ。だけど、5時に出たら7時に川崎ワンチャン着いちゃうと思うんだわ(5時台に藤沢突破したら行けるかも、新湘南BP-戸塚-環2でも良いけど、たぶん6時台に戸塚は詰む、港南台は際どい、磯子が微妙)。
でも、7時に川崎で休憩してたらどんどん混んでくるじゃん。だったらもうゲートブリッジあたりまで一気に行った方が良くねっていう理論。
ただゲートブリッジのあたり、休憩するとこ地味に無いんだわ・・・
2023四国&九州バイクツーリング 1日目 群馬埼玉茨城千葉東京
という感じで、もう市川まで行っちゃう勢いで走れば、残りの大洗までは余裕でしょう。
でも、こんだけ無茶して片道4万円なんだよね・・・往復8万円よ。帰りも同じ道通るんよ?
なんかさー、九州行った方が良くね感が・・・
小田原発で気合MAX注入スタイルなら、4泊5日の5万くらいで行けるんじゃね感が・・・あ、そういう話じゃなかったっけ・・・
仙台パターン
川崎と同じく一般道は無理。
てことで、9時過ぎたらソッコーで小田厚に乗る。駅前が混んでるかは微妙だけど割と高速近いし、ド駅前が自宅とか通常ありえないだろう。
ただし、圏央道八王子付近が若干混んでて、左車線主体で死んでた場合、埼玉での休憩が無くなる。
昼時間帯に佐野を超えたら、あとはそこまで混んでないでしょう。川崎発より、なぜか余裕がある可能性すらある。
やっぱり、バイク乗りは川崎とか北千住とか赤羽とか中野とか、都心から微妙な距離感の都市に住んだらイカンよな。という話は置いておいて、仙台側が仙台宮城インターで降りると仙台西道路からの、仙台中心部に出る。
そこから仙台港まで2時間かかるかね? かからないでしょ。さすがに。
ただ、これも460キロ走って4万円っていう・・・
しかもエンジョイ要素は無し。まじキツイ。
新潟パターン
高速必須。
休憩は抑えて、朝時間帯に群馬まで突破してしまった方が良い。あとは他と同じ。
でもこれも380キロあるんだよ・・・敦賀と40キロしか変わらないじゃん。ていう事実。
敦賀パターン
検証のメイン。これ実は、一般道で行ける可能性ある。
川崎の沼津12時ってのを踏襲すると11時小田原発で可能。
ただ、刈谷と沼津がややきついかも。だけど、めちゃめちゃ余裕あるので、小田原を9時に出たらフツーに行けそう。
実は最安で、大洗と190キロしか変わらないという事実。
ただし北海道に着いてから即宿泊必須なので・・・その辺でテキトーに寝れる強者(てか、ほぼD〇N)以外はNEXCOに課金して新潟へ行った方が良いのでは無いかな。
でもこの結果を見ると、沼津だと確定で敦賀だよね。っていう感じ(新潟の夜便は高速を使わないとキツイでしょう)。
まとめ
なぜか、関東から北海道へ行くより、関西から北海道へ行った方が安くて行きやすいという、毎度感じるアレ。
関西人がうらやましすぎる(バイクツーリング的に)。
関東のツーリング事情は、控えめに書いてもクソレベルだ。特に南関東、もう終わった感すら出てる。実行には相当な気合と財力と若さパワーが必要。