2017年北海道バイクツーリングの記録
18日目 霧のち雨
釧路郡釧路町 キトウシ野営場 2泊目
アクセル全開死へのちか道 by新党大地!(違)
もくじ
- シレパ岬へ
- 尾幌林道へ
- 釧路湿原道路東側区間へ
- 細岡展望台へ
- 二本松展望地へ
- 鶴居村へ
- ホテルTAITOへ
- ミハララーメン専門店へ
- なごやか亭新川店へ
- 釧路市街地東側ツーリング
シレパ岬へ
朝、濃霧で何も見えないけど・・・今日は釧路近辺を探索しよう。まずは厚岸の手前にあるシレパ岬へ・・・北太平洋シーサイドラインを東へ進む・・・視界は最悪。そのせいなのか交通量は皆無。ただし動物の気配がする・・・スピードを落して走行・・・。10分くらい走ると知方学分岐に到着。右折して少し進むと・・・「左折シレパ岬」の看板あり。
ここからダート。路面は固いから、デカイバイク以外は走れるだろう。道幅も広く4輪なら余裕。展望もいい。
突然だけど、以前どこかのライダーハウスで会った人が言っていたセリフを思い出した・・・「北海道の魅力は内陸のダートにある。海沿いの直線は1回走ったら飽きる。北海道の真の魅力は内陸。何回も来れば解る」・・・と。
・・・北海道にはデカイバイクで来がちだ・・・名の通った観光地へ行くと確かに大排気量車が多い。しかし、内陸のちょっとマイナーなキャンプ場に行くと小型~中型しか居ない時などが良くある。ここシレパ岬や、先日の川北温泉、神の子池などのダート区間はデカイバイクだと厳しいだろう・・・せっかく北海道に来たのに、行ける場所が限られてしまうのは痛い。
それより、俺が一番感じるのは、デカイバイクで来ている人より、小型で来ている人の方が圧倒的に楽しそうに話すことだ・・・。
あくまで俺が感じた主観だけど・・・2輪乗りで満喫してる感が出てる人が多い順は・・・チャリダー>カブ系>オフ車>アメリカン>ビクスク>中/大ネイキッド>SS車。特に大型SS車乗りは負のオーラ出まくり率がハンパナイ・・・。
逆にチャリダーで「うわっコイツ話しかけたくねーな」って人は皆無・・・しかもけっこう元バイク乗りだったりする・・・。
まぁ、俺がオフ系乗ってるからなのかもしれんけど・・・
・・・などと考えながら走っていると駐車場へ到着・・・誰も居ない。ここから車両侵入禁止。バイクを下りて徒歩で進む・・・見わたす限りの草原、&霧・・・10分弱歩くと小高い丘に到着。看板(銘板なし)と思われる構造物あり。・・・霧で何にも見えねぇ・・・。
更に先へ突入・・・もはや獣道。かろうじて誰かが通った跡が残っている程度・・・GPSを見ながら進む・・・断崖上に出た・・・ものすごい高さ&角度だ。当たり前だけど柵などは一切無い。落ちたら死ぬ。今、巨大地震が起きたらこのあたり丸ごと崩落してもおかしくない。完全自己責任登山スタイル。霧で何も見えないし、危険極まりない・・・けど、突入ー・・・GPSあるから、だいじだいじ・・・崖だけ気を付けよう。
・・・更に10分ほど歩くと先端に到着。先端の岩壁には下りたような跡があるけど・・・ザイル無いと死ぬなコレは・・・さすがにやめとこ。肝心の景色は・・・霧でなーんも見えなかった・・・下半身ぐしょぐしょになってまで来ること無かったなー・・・まいいか。帰ろ・・・
誰も居ない大草原・・・歩いていると内陸側から霧が晴れてきた・・・遠くに厚岸が見える。どうやら、湾の内側は森、外側は草原になっているようだ。霧の切れ目から独特の風景が広がっていた・・・天気の良い日にもう一回来たい。
尾幌林道へ
シレパ岬から尾幌方面へ進むと、駅手前にライダーハウスの看板。これがライダーハウス厚岸かー・・・完全にただの民家じゃねコレ・・・。爆音車は来てはイカンね。
尾幌駅前のスタンドで給油後、駅西側の踏切を越えて北へ進むと右手に林道入り口出現。ここは某企業の所有林らしい。尾幌林道へ侵入・・・
尾幌林道のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 2
道路設計良さ 2
交通量少なさ 5S
展望良さ 4
1.5車線の舗装林道。交通量は皆無。深い森林の中を突っ切るため熊出没注意の看板多数あり。長野や群馬に多いタイプの林道。北海道では珍しい。
・・・深い森の中を走っていると・・・道路上になんだかデカイのが居る・・・近づいたら・・・飛び立った!
うぉ!!超デケー!!! なんだあの鳥!?
タカか?フクロウか? 解らなかったけど、数秒並走。軽自動車より横幅がデカいんだけど・・・。スゲーよ、北海道の大自然。あんなデカイ鳥が生息しているとは・・・しかし、やっぱり北海道を満喫するなら内陸+チャリが最強かも・・・。
思ったより速く、道道1128に出た。この区間は標茶/別海方面から釧路へ行くルートに使えそうだ。覚えとこ・・・。
釧路湿原道路東側区間へ
少し西に走って看板に従い丁字を国道272方面へ右折。そのまま案内に従うと国道に出た。左折して国道へ入る・・・交通量が多い。ツーリングマップルのオススメルートの基準がサッパリ解らない・・・北海道まで来て、なぜこんなに混んでいる道路を走らにゃならんのか・・・他に空いてる道路が一杯あるのに・・・謎すぎる。
少し走ったところの左コーナー途中にある丁字路を右折。ツーリングマップル上は「釧路湿原道路」となっている。このあたり全く湿原感は無いけど・・・遠矢経由にて釧路湿原まで繋がっているようだ。
釧路湿原道路に繋がる農道(東側区間)のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 4
道路設計良さ 4
交通量少なさ 5
展望良さ 5
アップダウンの激しい酪農地帯を走る。景色に変化があってとても良い。程よいコーナーもあって爽快。ココがオススメルートだろ・・・とツッコミたくなってしまう。なお、釧路湿原道路の釧路湿原横断区間は大型ダンプだらけのクソつまらない道路である。間違ってもツーリングルートに組み込んではいけない(最奥部に産業廃棄物処分場がある)。
細岡展望台へ
国道に近づくにつれて・・・住宅地になる。交通量は激増。住宅地に入ってすぐ、釧路本線と国道が現れた。
セイコーマートで休憩後に出発。国道を北に進み、陸橋を下りてすぐの丁字を左折。
釧路湿原沿いをしばらく走ると・・・展望台へと続く林道入り口&踏切が右手に現れる。ここから林道へ。
整備はされているものの荒れ気味かつ狭い。4輪の離合は難しい・・・のに、タクシーが猛スピードで突っ込んできた・・・。すれすれに左へ避ける・・・オイオイ、コイツ本当にプロドライバーなのか?対向がクルマだったら完全にぶつかってるぞ・・・釧路運輸支局はコイツの2種免許を取り消しにすべき。割とマジで・・・
その後も・・・レンタカーが来たり、レンタカーが停まってたり、レンタカーを抜かしたり・・・ほとんどレンタカーしかいねぇ・・・。
展望台に繋がる歩道前に到着。周辺は舗装されていた。徒歩で展望台へ・・・湿原が良く見える・・・けど、まぁ何だろうね・・・霧多布湿原の方が良い気がするんだわ、俺・・・。釧路湿原は奥にバリバリの工業都市(釧路)が見えるから景色は独特なんだけど、別海-浜中-厚岸あたりの自然溢れまくりな湖沼見た後に来ると・・・まーこんなもんかな。くらいにしか感じないんだよね・・・。
展望台から山を下りると、釧路湿原駅出現。必要なのか?この駅・・・完全に観光目的オンリー。・・・細岡駅を通り過ぎ、達古武沼沿いを走る。この区間の景色はなかなか良い・・・けどレンタカーが・・・交通量多すぎて萎える。閑散期の平日でコレ・・・土日はどうなってしまうのだろうか。
二本松展望地へ
国道に戻り北上。塘路湖のあたりで左折。道道1060号に入る。この道路は湿原ど真ん中を突っ切るダート。なかなかイイ・・・のだけど・・・またもやレンタカーが・・・。
ツーリングマップルによると穴場展望地とある。早速入り口を探す・・・あった。駐車場?脇にうっすらと轍・・・入っていくと・・・スーパーハード未舗装路が出現。間違いなくオフ車しか走れない。4輪は特殊車両以外絶対に侵入不可能。車高アップしたジムニーでギリギリ通れる・・・かも。
・・・数百m走ると岡の上に出た。途中から砂地のためトリッカーでは登れず。徒歩で登る・・・ちなみにダンロップD605っぽいパターンの跡があった・・・ここバイクで登ったのか・・・ヤケクソすぎる・・・もはや準XGames・・・。
頂上は・・・超景色がイイ。確かにココにバイク乗っけて湿原をバックに写真を撮りたいヤツは必ずいる。オフ車乗りは細岡展望台なんて行かなくてよろしい。ココに行くべし。間違いない。
鶴居村へ
道道1060に戻り鶴居方面へ・・・マッタリ立ち乗り走行・・・景色を堪能・・・イイなーここ・・・レンタカー居なければもっと良いんだけど・・・まぁそれはお互い様なので・・・。
鶴居側に入るとコッタロ展望台がある。ココは景色は良いけど、軽く登山が必要だからパス。鶴居に入ると・・・交通量激減。ほぼなし。このギャップがすごい。釧路湿原のデコイ効果は抜群・・・。この先にあるホテルTAITOの風呂がサイコーなのに・・・。
道道243を左折後、すぐに鶴居方面へ右折。このあたりは交通量少なく爽快。実にバイク向け道路。鶴居市街地裏路地に出たら左折。Aコープ横に出た・・・ちょっとキャンプ場を見に行ってみようか・・・。
歩道橋の下をくぐって池の方からキャンプ場へアクセス・・・相変わらずの超密度。この時期なのにひしめき合っている。何なんだろうココ・・・何がここまで引き付けるのか俺には解らない・・・TAITOか?
ホテルTAITOへ
キャンプ場はスルーしてホテルTAITOへ。入浴料500円、返却式ロッカー、アメニティ完備。だけど休憩所ナシ。去年と変わらず・・・しかし、超混んでいた・・・。平日の昼間になぜこんなに混んでいるのだろうか・・・さすがノーザンビレッジ・・・とにかく風呂へ入る・・・
あー・・・やっぱり、ヌルスベ最強~・・・濃厚温泉たまらねー・・・・滝の湯温泉も泉質は良かったけど、やっぱりココにはかなわない。マジで道東最高の泉質なのでは・・・。
ミハララーメン専門店へ
ラーメンを食いに釧路方面へ。道道53を走る・・・地元車の飛ばしっぷりが容赦ない。今までと同じペースで走っていると・・・ガンガン抜かれた。釧路のオッサン飛ばし過ぎだよ・・・危ないから流れに乗ってついて行くと・・・あっという間に釧路郊外に着いた。
雄鉄線通りを市街地方面へ進み、新釧路川を渡って少し進んだところにある労災病院の先を右折。病院東隣りのブロックにラーメン屋発見。
中に入ると客0・・・おばちゃんが一人でやってるようだ・・・これは期待できる。今までの経験から、おばちゃんがやってる店は旨い可能性が極めて高い。しょうゆラーメン650円注文・・・数分できた・・・うーむ。これは・・・見た目懐かし系醤油ラーメン。味もそのまんま・・・でも、デフォで麺固め、ダシがしっかり出てて後引く。イマドキのオサレラーメンとは一線を画す老舗の味。気づいたらスープ全部飲んでたから、地味に旨い。ベースはシイタケ+昆布っぽいやさしい味。近所にあったらたまーに行くかな。去年行った、つる(潰れた?)、秀航園の方が好みだけど。
なごやか亭新川店へ
ラーメンの後は寿司。これ、お約束。昨日まつりやへ行ったから、今日はなごやか亭に行こう・・・1キロほど西にある新川店へ向かう・・・ここもツルハだらけだ・・・多すぎでしょ・・・何考えてんのこの会社・・・。数分で到着。
適当に注文・・・青魚系が旨い。しかし、まつりやに比べて、ネタがやや小さい。それだけなら良いけど、写真とのギャップが大きい。まぁ、は〇寿司太田店ほどではない、アレはもはや詐欺レベル・・・イクラ10粒だったからな・・・。
なごやか亭は・・・旨いんだけど、やっぱりまつりやの方がイイ・・・。イケてる回転寿司屋だとは思うけど・・・ネタのバリエーションとデカさと値段のバランスが、まつりやに比べると劣ってしまう。残念。
釧路市街地東側ツーリング
雨が降る前に、帰還しよう・・・駒場通から公園大通りと進み、三共通を左折。国道44合流直後の橋の上を右折。貝塚方面へ橋を渡る。フィーリングで走っていると、ものすごい高さの塔発見。近くへ行ってみる・・・NHKだった。何故こんな住宅街ど真ん中にあるんだろ・・・受信料払わない家に、ここからビーム飛ばして焼き払うのか?・・・謎だ。
NHK隣にすごいネーミングのスーパーを発見。「雷佐藤商店」に入ってみる・・・なんだか魚貝がウルトラ安い。近所のおばちゃんが大量に買い込んでいる。鮭の冷凍切り身や、ホタテ貝柱がキロ単位で売ってたりと、近所にあったらまとめ買いしまくりなラインナップ。まぁバイクでは無理だ。スルー。
この辺りは高台になっていて、横浜と雰囲気が似ている。というより、釧路は横浜と街並みが似ている。横浜と違って物価はクソ安いけど・・・。たぶん横浜の1/3以下じゃないかな・・・タマネギ1個30円~、生さんま一尾70円~とかだし・・・おまけに全部北海道産のとれたて・・・。
高台を降り、フクハラで適当に買い物。その後、東側の道道113へ。国内有数の炭田脇を通って、道道142を左折。そのまま昆布森集落を越えて野営場へ帰還。
・・・東屋でオッサンが洗濯物を干してた。一応挨拶しとく・・・
オッサン「昔キャンパーだったけど、めんどくさくなって今は車中泊してる」
俺「ああ、釣りメインですか」
オッサン「いや違う・・・テントはメンドクサイから」
俺「はぁ」
謎理論すぎる・・・。車中泊の設備を整える方がテントよりメンドクサいのでは・・・てか、メンドクサイなら宿に泊まれば良くねーか・・・わからん・・・心のアーキテクチャが俺と違うようだ・・・。
テントに戻り、濃霧の中寝ていると、土砂降りになった。釧路地方の天気予報は郊外へ行くと全く当たらない。
宿泊費 0円
ガソリン 500円
メシ 3000円
風呂 500円
合計 4000円
総合計 82000円