北関東(てか群馬)のツーリングシーズンがあまりにも短すぎた件

コロナのせいで移動制限(実質)している2020-2021。

半径100km以内で丸一年も過ごしたのは、高校生以来初めてかもしれない・・・いや、よく考えたら18切符で東北へ行った記憶が・・・したら中学生以来かもしれぬ。

そこで改めて確信した関東の闇。

屋外でやるジャンルのシーズンが短すぎる(より正確に言えば、あまりにも条件が厳しい)。

特にバイクツーリングシーズンが無さすぎた。

てことで2021年前半、地元群馬県のツーリング適正日が合計何日間あったのか。気象庁のデータと地元ツーリングしまくった記録と記憶から算定してみた。

もくじ

  • 関東のツーリングシーズン 日本で最も短い説
  • 参考データ
  • 4月 後半からシーズン開始
  • 5月 ベストだが・・・人と雨が多い
  • 6月 梅雨が・・・
  • まとめ 半年で30日も無かった

 

omama-202103

山だらけの群馬(つーか日本)

関東のツーリングシーズン 日本で最も短い説

以前にも書いたけど、バイクツーリングをインドアでやるのは不可能。

気温、交通量、ルートの開放感(見通し)、天候 に大きく左右される。

詳しくは過去記事を参照

バイクツーリングのベストシーズンを考える ~実は関東には、ほとんど無かった~

山しか行くところが無い

関東(特に北関東)における一番の問題は、ツーリングルートがほぼ山間部にしか無いって事だ。しかもそれ全部、ガチ観光地化されてるという罠。

もうとにかく、他ジャンルのシーズンとかぶる。マジでメッチャかぶりまくる。つまり激混み。

他方の南関東沿岸部はもっと混む。しかも延々と市街地か工場、良くて漁港しかない。基本クソレベル。あれはツーリング的には耐えられぬ。

地域住民の方には大変申し訳ないが、そもそも関東の海は極めて汚い上に臭い。あの海を目的としてレジャーするのは他の地域住民(東京圏以外の住民)から見たら理解不可能。千葉最先端の南房総(旧白浜付近)ですら最低限度だとマジで思う・・・

群馬 バイクツーリング最強県説(関東内)

前述のとおり、関東のツーリングは山間部がメインにならざるを得ない。

この基準で判定した場合、関東最強のツーリング県は、ブッチギリのクソド田舎かつ山だらけの群馬県になるのは明らか(ただし消去法)。

てことで、「関東で最もツーリングに適した群馬県のシーズン」=「関東のシーズンの最大日数」

になるはず。

いったいバイクツーリングシーズンは年間何日ある(あった)のか? カウントしてみた。

という話。

参考データ

判定するためのソースは以下のとおり。

県内の観測地点は神流に選定した。理由は3つ。

  • 山間部なこと(ツーリング目的地)
  • 関東西側のほぼ中間にある(谷川岳80km、箱根90km)
  • 交通量、ルートの開放感(見通し)が良好

ガチな山道に入らずに、国道の走行だけでも割と楽しめるツーリングエリアは俺の経験上、関東でココ(旧中里村~上野村)しか無い

次点は吾妻郡(草津方面)だが、関東最強クラスの観光地な上に日本トップクラスの標高のため、「バイク」の「ツーリング」の「シーズン」が短すぎる(北海道より短い、後述)。てことで、指標としては不適切なので志賀草津道路、野反湖、田代湖方面は除外したい。

常識的に 1~3月は無理

具体的には、半旬ごとの気温の数値を見れば良く解る。

データは

さっきの気象庁サイト>地点の選択(群馬)>地点の選択(神流)年月日の選択(2021)>データの種類(2021年の半旬ごとの値を表示)

これで出る。

量が膨大すぎて引用は不可能なため、概要と結論だけ書くと・・・

このデータで真っ先に注目すべきは最低気温。特に、3月第5半旬(2.1℃)と4月第2半旬(1.7℃)が重要。

3℃を下回っている時期のバイク走行は無謀すぎ。路面凍結の可能性が極めて高い。特に山道の凍結は確定な勢い。

というより、冬季通行止めが解除されていないため、行っても無駄。国道周辺しか走れない(これも神流を選定した理由)。



群馬県内 冬季通行止め解除実績

参考までに2021年、主な冬季通行止め区間の解除実績は以下のとおり

  • 金精峠
    4月23日
  • 坤六峠
    5月28日
  • 志賀草津道路
    4月23日
  • 赤城北面道路
    3月19日
  • 十石峠
    4月7日予定だった(災害のため解除されず)

群馬(てか北関東の山)ツーリングは最低でも4月にならなければ話にならないのである。

※解除される=バイクで走行可能ではない。解除直後ではフツーに雪が積もる事あり。赤城北面道路の3月スタッドレス無し走行は無謀。

4月 後半からシーズン開始

さっそく気象庁から、4月のデータを引っ張ってみた。

kion-kanna-202104

地点の選択(群馬)>地点の選択(神流)年月日の選択(2021の4月)>データの種類(2021年4月の日ごとの値を表示)>グラフ で生成。

「ダメそうな日」は、2、6、10、11、15、16、17、29。の8日。

逆に「行けそうな日」は、1、3、4、13、14、18、19、20、21、22、23、24、25、28、30。の15日。

確実に行けるのは太字の5日間か。実際に

榛名にツーリング行った結果 群馬のバイクベストシーズンは4月後半~だと実感

これが20日。榛名山麓はサイコーレベルで、まじベストだった。

バイクリヤボックス 大容量角型(BB47ADV)に付け替えてみた 使用感など

そしてこれは24日(土曜)付公開だが、走行パートは平日の22・・・だったはず。赤城に登ると寒すぎて無理だった。

この事から、4月中旬以降は割と行けるけど、前半はかなり厳しい事が解る(山に登ると後半でも厳しい)。

でも6日間しか無かった

最後に忘れちゃいけない鬼混雑。

学生の春休み期間前後とGW入は、あり得ないほどクッソ混んでた(県内小中学校始業式は7日で、11日が日曜)。

あの状況、クルマでドライブならまだしも、バイクは危険すぎる。特に今年は例年以上に狂った危険運転マンが多くて全く楽しくなかった・・・

これらを総合的に考慮すると、ツーリング適正日は、14、18、19、20、21、22あたりの6日間しか無かったとゆー・・・

5月 ベストだが・・・人と雨が多い

同じく5月のデータ。

kion-kanna-202105

5月なら、気温が5℃以下に下がる事は無く、明らかに「ダメそうな日」は無くなる。

・・・あくまで気温的には。

関東特有の問題 GW鬼畜混み

今年は緊急事態宣言が出ていた・・・はずだが、ほぼ変わらず。

地元民スポットは割と少なかったけど、赤城榛名は極限までに酷いといういつものアレ。

実際に用事でちょっと渋川に行ったんだけど・・・インターから伊香保露天風呂まで1時間以上かかるレベルの鬼渋滞だった(当然ながら、ソッコーガチ裏道走行してスルー)。

後半組のGWが終わる9日(日曜)まで、山は終わっていた。

これまた関東特有の問題 雨が多い

梅雨前は周期的に雨が降る。特に今年は降りまくっていた。

降水量のグラフを見てみよう。

ame-kanna-202105

後半ほとんど雨だった。

しかもこの時期は一回降ると、山間部は乾かない

ハーフウェットはメッチャビミョー。むしろウェットのが割り切って走れる分だけマシ。

まぁね・・・強行すればイケるッ・・・気合だッ!

という考えも、一部にはあるものの・・・それは平野部の話。

山間部で雨が降ると、ガスる。昼間でも視界が無くなる。おまけに山肌からはドロ水が吹き出し、路面はゲロゲロ、小石も散らばりまくる・・・

超変態バイク乗り以外は全く楽しめる状態では無い(俺はその属性無し)。

つーか、マジで遭難するので行かない方が良い。山をナメてると死ぬ。

更に関東特有の問題 月末がクソ混む

会社員密度が異常に高い関東。世の中には25日が給料日の形態が多いらしく、月末は明らかに混む

特に新年度開始直後~ボーナス前のこの時期(5月と6月)は影響が顕著に出るように感じる(給料日前の金欠病の反動か※)。

※1月2月はそうでもない(割と均等)が、3月4月あたりから酷くなる。7月は均等に混む印象(ボーナスブースト~大学生夏季休暇~盆の流れ)、同じく8月9月はそうでもない(直前が盆とSWなせいか)、10月と11月は再び酷くなる(紅葉と重なると最悪)、12月は年末とボーナスブーストが重なり、最も酷いが、バイクツーリング不可能なので関係ない。なおあくまで、365日中300日以上バイクに乗ってるイチ個人の感想。


10日しか無かった

てことで結局、10~15、23~26あたりの10日間しかシーズンは無い(29日は土曜)のであった。

2021年春夏のツーリング 栃木編1 鹿沼 これが11日。

10万キロ無交換のフォークオイルを交換 &2021春夏のツーリング群馬編 吉井 これが25日。

6月 梅雨が・・・

気温は見る必要無し、降水量が重要。

ame-kanna-202106

この時期になると、ジメってくる。一度雨が降ると全く乾かない。雨の次の日はデフォでダメ。ということは・・・

2,3,6~13、21,22、27,28 しか無かった。

またまた関東特有の問題 行くとこが無いので行動がカブる

中旬以降、本格的に梅雨入りした後の晴れ間は貴重。これは全関東住民が、確実に解っている。そして狙っている。

梅雨の晴れ間、当然のごとく地元民の皆さん、申し合わせたように見通しの良い開放的なナイススポットへ向かう

世の中には、予想以上に自由人が居るのだ(しかし逆に言えば、自由人じゃ無い層はこの時期、雨前提で予定を組むため、土日の変動が少なく狙い目←ただし土地勘必須@市街地に近いお手軽スポットはクソ混み傾向)。

12日間あった

良さげなのは、2,3,6~13、21,22の12日間か。

後半は厳しい。特に今年微妙だったのは、月末の晴れ間が土日と重なった事(26が土曜)。けっこう混んでいたと記憶している。

てかこの時期は、ボーナスと給料がほぼ連続して出るせいで、財布のヒモが激ユルになるヤツが明らかに多い(俺は、過去1回もマトモに貰ったことねーから、その感覚サッパリ解らんのだけど)。

7月初頭の現時点では・・・

2021春夏ツーリング 群馬編 御荷鉾 9日のコレが、マトモにツーリングできたラストだった。

まとめ 半年で30日も無かった

結果は以下のとおり

  • 4月
    6日間
  • 5月
    10日間
  • 6月
    12日間

合計28日。約30日前後。

しかもこれは、地元群馬県民の場合に過ぎない。遠方(概ね熊谷以南)から来る場合は、更に少なくなるはず(両地区の条件が揃わなければならない)。

関東のバイクシーズン短すぎだろ・・・

最初にも書いたとおり、南部方面(沿岸部)の爽快ツーリングが伊豆まで行かなきゃ成立しないのが、最も大きな原因だと俺は思う(従って神奈川西部住民はかなり有利以前書いた中井がベスト論)。

だいたい、山ツーリングは気候の変動を受けすぎなんだよ。低地の沿岸ツーリングができないのはイタすぎるって・・・

関東(特に群馬)の致命的弱点なんだよなぁ。コレ・・・

参考までに鵡川(北海道苫小牧の東、札幌駅南東70km)のデータは、こんな感じ。

kion-mukawa-202105

5月の北海道(鵡川)は4月の群馬南部山地(神流)より温かいという事実。群馬の北部山地は更に寒いため、札幌あたりとガチで気温条件は一緒

しかも、北海道は梅雨に入らない。そして沿岸部も楽しめる(それなりに混んでるけど千葉神奈川より遥かにマシ)。

群馬は暑くない むしろ寒い

一部のマスコミが嘘情報(ミスリード)タレ流すから勘違いしてる東京人がマジでいるけど、群馬は暑くない。むしろ寒い。山間地に至っては北海道南部(札幌等)と大差無い。

本件、最も違和感があったのはマラソンが札幌に行ったこと。アレなんでそこまで持ってく必要あるワケよ? 那須とか嬬恋でやりゃー良くね?

・・・と俺は思った。同じような北関東民はけっこう居たはず(まぁ県知事が拒否したのかもしれんけど。ぶっちゃけみんな興味無いし)。

暑さはまだしも寒さに弱いバイク

北海道で1000m超えてる地点なんて、住んでる人どころか道路さえほぼ無い。西日本に至っては2000mを越える地点が全く無い(1500m超えさえも南部の紀伊半島と四国と九州に集中)。

けど、群馬栃木長野は平気で1500mとか超えてくる

志賀草津道路なんて2000mもある。標高要因だけで確実に12℃は下がるワケで・・・実態はもっと下がるから東京と15℃くらい違う。

即ち、東京(南部)で35℃あっても群馬の山奥(北部)入ったら20℃チョイ。もっと言えば、高崎で35℃あっても榛名に登っただけで25℃とかフツー。

これ、暑い側はまだ良いんだけど・・・寒い側はヤバイ。東京が20℃の日に、群馬の山奥に行ったら5℃しか無いから・・・

しかもバイクなわけで・・・更に体感温度が下がるのを忘れてはいけない。

これは単純計算で、最大60km/h時15℃くらい下がる(湿度の関係と装備があるので実際はこんなに下がらないが)。雨が降ってる気温5℃の中を走行したら、冗談抜きで本当に死ぬ。

総括

結局何が言いたいかといえば・・・関東ではつまらん!!

はやくコロナ終われ!

連日雨だし、群馬クッソ混んでるし・・・

もうシカトして北海道か四国にでも行ってしまおうかと思い始めた、今日このごろであった・・・

2021年後半編へ続く・・・

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