バイク(MTの自動二輪)に乗りまくっているとソッコーでボロくなる靴。買い替え頻度は高い。買うのはもちろんバイク用シューズがベストだ。
が・・・バイク専用モデルは可動範囲が小さく、歩行には適していない。
特にバイク降りて地下鉄に乗っちゃうスタイル(俺とか)や、ツーリング先で展望台までトレッキングしてしまうスタイル(割といる)では、違和感がハンパナイ、てか足が痛すぎてムリ。
かと言って、バイクの積載量で別の靴を持っていくのはもっとムリ(メンドクサイ)。
てことで、バイクツーリング+歩行(&軽いトレッキング)に使えるオールラウンダーな靴とはどんな靴か? 考えてみた。
もくじ
- はじめに
- バイクに使えるシューズのカテゴリは2つしかない
- 生地に高速域のガード性能ってあるのか?
- 低速域ならガード性能なんてどうでも良くね?
- 歩行+バイクツーリングで使える靴のタイプ(範囲)を考える
- オールラウンダーに使えそうな靴はこれだ
- その他の機能性や補足など
- まとめ
ここと
ここに、対応し
この状況でバイクに乗れる靴が欲しいという無茶な要求
※2020年4月 ワークマンHS470買ってみたので追記&微修正
はじめに
バイク用シューズは、各社から色々とカテゴライズされたモデルが出てる。
例えばバイク用品店で「バイク向け」として売られているものだと、レーシング、ライディング、ツーリング、オフロード、ワーク(エンジニア)ブーツあたりが多い。
他にも、安全靴、ハイカットのスニーカー、単なるゴム長などを流用しただけっぽいモデルなどが有る。
でも、この中に、オールラウンダーな靴ってほとんど無いんだよな・・・てか、だったらもう、「バイク向け」の靴じゃなくても良くね?
という話。
そもそも、ガチモデル以外、何をもって「バイク向け」なのか? どこから「バイク向け」なのか?
「バイク向け」の定義は解りにくい。ガチモデル以外、言ったもん勝ちな雰囲気すら漂う。
だから初心者は、何を買って良いのか解らなくなるのではないか。俺も最初そうだった・・・・けど、バイク歴がソコソコ長くなってきたある日、気づいた・・・
バイクに使えるシューズのカテゴリは2つしかない
ことに・・・
あくまで、ツーリング志向の強いオッサンの超個人的な見解だけど・・・バイク用(又はバイクで使う)の靴のカテゴリは、
プロテクタが付いているか否か
ここで線を引ける。つまり、
プロテクタ付→バイク専用の靴(ガチ)
プロテクタ無→バイクでも使える靴(フツーの靴)
である。
だってさ・・・どんなにスネまで生地があろうが、プロテクタが付いてなけりゃ全部一緒じゃね・・・まー、足首むき出しのローカットスニーカーとかローファーは論外としても。
生地に高速域のガード性能ってあるのか?
仮に100キロでコケて道路を滑走したとしよう。プロテクタ無のブーツなんて瞬殺で削れちゃうんじゃね?。
さすがに、クロックスと革ブーツでは違いが出ると思うけど、ガード性能を考えたら、
高> プロテクタ有ブーツ>>>>>>>>>プロテクタ無ブーツ>ハイカットスニーカー>スニーカー+厚手靴下>>サンダル+素足 >低
くらいな差なのでは?
つまり、プロテクタ有と無の間には埋められない差があり過ぎて、比べること自体が意味なくね? ってこと(半ヘルとフルフェイスの関係と一緒)。まー実験したワケじゃないから詳しく突っ込まれると困るけど・・・メーカー的にフツーの靴でバイク事故は想定外でしょ。
強引に例えるなら、iPad Proと中華パクリタブレットを比較して、「この中華タブは超大作ゲームXXが快適に動かない!!クソ商品だ!!」みたいなことを言ってるようなものでは? パッと見、形は一緒だけど・・・中身違うし、ソレ比べる意味あんのか? 的な。
ただし、タブレット選びと明確に違う点がある。それは、身体的ダメージのリスク。販売者はみんな責任取りたくないから、とりあえず安全寄りに勧めるという問題がある。
たぶんこれが、本件を解りにくくしている原因。
でもさー・・・
低速域ならガード性能なんてどうでも良くね?
改めてよく考えてみよう・・・ガード性能の差が出るのはどんな時なんだろうか?
超高速域でコケた時?
オフロードコース?
・・・そんなもん、ぶっちゃけどうでも良くないか・・・レースの性能とか、普段使いの延長みたいな観光ツーリングで、要るのか?
少なくとも、靴よりヘルメットとプロテクタ付きジャケットの優先度が高いのは明らか。頭や胸を強打したら死ぬけど、足を強打しても死なないからだ。
バイクウェアの中では、靴の優先度(安全性)は比較的低いと思う。そもそも、これを言い出したらキリが無い。安全第一だったら鉄道+飛行機+タクシーで移動すりゃいい訳で・・・
小型バイクで近所のコンビニとかスーパー行く時も、レーシングスーツ着てスネル規格のフルフェイス(毎年交換)かぶってるなら、「安全第一!バイク乗るときは専用ブーツじゃなきゃダメだろ!」
とか、言うのは理解できるんだけど、そんなヤツ見た事無いね。俺は。
足が削れて無くなってもそれは、そういう走りをした(無防備&無計画に超ぶっ飛ばした)ヤツの責任でしょ。バイクはそういう乗り物だから(まーコレはチャリだろうがランニングだろうが一緒、程度の問題)。
歩行+バイクツーリングで使える靴のタイプ(範囲)を考える
ここで、更に改めて考えてみよう・・・フツー、バイクツーリングで、ガチ走りするのだろうか? いや、しないでしょ・・・コケたらそこでツーリング終了なわけだから。
だったら、靴なんて何でもいいんじゃないの?
まーしかし、さすがにサンダルはダメだと思うし、できるだけ安全サイドに振った方が良いのは間違いない。
俺が思うに、最もフツーの靴に近いバイク「専用」の靴は
この辺だと思う。けど、これで地下鉄に乗るのは少々キツイ。
逆に、バイクでも「使える」靴として、ギリでアウトだなー、と思う靴は
あたりか。これでバイクに乗るのはキツイ。
つまり、
キャンバス地のコンバース以上、プロテクタ付きコミネブーツ以下
この間に属するタイプが許容範囲になる。
オールラウンダーに使えそうな靴はこれだ
バイク用として使う場合、事故った時の保護以外にも、別途必要な機能がある。
ざっくり挙げると、歩行性能、遮熱性能、防水性能、ペダル操作性、脱ぎやすさ・・・あたり。
しかし、お解りのとおりツーリング属性が強い俺は、出先での歩行性能を最も重視している。
この、歩行性能を主軸に、使えそうな靴たち(流用)について何点か選んでみた。
歩行(トレッキング)性能が高いシューズとは
生地が柔軟(フィットする)なほど、靴底のクッション性が高いほど良い。つまり、安全性とトレードオフであり、バイク専用ガチシューズとは最も遠い存在。
個人的見解により並べるとこうなる。
良好> スニーカー(ウォーキング系)>>登山靴(トレッキング寄り)>ワークブーツ>ゴム長>>安い安全靴>>>バイク用シューズ >ダメ
おそらくオーダーメイドした革製の登山靴やガチワークブーツあたりがバランスが取れていて最も良いのだろうけど・・・高価だ。
一生モノなら多少高価でも構わないが、バイクの場合、ソール(靴底)、アウター小指付近、左足アッパーの消耗が凄まじいため、どんな良質なモデルを買っても短期でゴミになってしまうおそれがある(長期利用はムリ)。
俺のように軽いノリで北海道とか行っちゃう人種には経済性がビミョーすぎる。てか、出先で捨てて、履き替えることすらある。入手のしやすさは重要。
てことで、とにかく歩行性能が高い順番にチョイス。
スニーカー系(ウォーキング寄り)
ダンロップ(広島化成) コンフォートウォーカー(Amazon)
ウォーキングやランニングモデルはアッパーがメッシュになっていることが多く、使えるモデルが少ない(シフト操作するとすぐに生地が切れる)。その点、このシリーズ(C942)は全方向革(合成)。サイドの生地ボリュームもソコソコあり、靴底もフラット気味で◎。
イキナリ結論になってしまうが、俺はこの辺のモデルを軸に買い、履き捨てるスタイル。入手しやすくて安いから。
ただ、全方向革のモデルが少ない。ナイキが良いんだけど、最近メッシュモデルしか無いんだよな・・・NBも無くなった(はず)。バイ〇フィッターは耐久性が余りにも低すぎるので却下。
防水は・・・ぶっちゃけどうでも良い・・・50kmで前方から水しぶきがかかるケースなんて想定してないだろうし。
欲を言えばジッパーがアウト側に着いててほしいけど、ほぼイン側に着いてる(バイク用は99%アウト側、理由は後述)。
登山靴系(トレッキング寄り)
登山系流用は形状的に割と問題点が多い(このモデルは比較的マシ)。まず、紐部分の面積がデカイのが多いこと(引っかかる&シフトしづらい)。細かい金具が多いこと(事故ったときに足にダメージ)。ソールがボコボコ(ブレーキ操作しずらい)。そしてちょっと値段が高い。
全体的にモノは良いので、足にフィットするお気に入りモデルがあればアリ。
ワークブーツ系
バイクで使ってる人はけっこう多い(特にアメリカン)。俺が考える問題点は、馴染むまで時間がかかること(バイクだと消耗が速く馴染んだ頃にゴミ化するおそれ)。ソール、つま先の形状がバイクを選ぶこと(頑丈すぎる)。手入れがメンドクサイこと。そしてクッソ高いこと。
まー、俺のスタイルだとナシ。
ゴム長系
とにかく安い。黒ならパッっと見もソコソコ。じっくり見なければ決して悪くはない選択。教習所に置いてあったと記憶。短時間ならアリだけど、これで地下鉄に乗るのはなぁ・・・ムレるし、東京メトロの作業員と勘違いされそう。
軽くアタックするゲロ林道が家の近くにある人は、一足持ってても良いと思う・・・が、そういう人はガチなシューズ持ってるよね・・・
安い安全靴系
ワークマン HS470
とにかく安い&実際に安っぽい。ベルクロなのは◎。歩行頻度が低ければアリっちゃアリ。ただ、このタイプは見た目以上にシフトしにくいんだよな・・・
安全性に対するコスパは最強(2000円以下と超安、しかも鉄心入)なので、冬用にとりあえず買うのはアリだと思う。ただし、見た目以上にサイドのメッシュからのエアベンチレーションが強い(購入済)。
バイクシューズ系
バイクシューズの中では、見た目マイルドなモデル。この商品、一時期本気で買おうと思ったけど、ソールが固くて(スニーカー比)クッションが弱く、足に合わなかったため断念。
歩く頻度が少なければアリ。やや値段が高いのは、耐久性でカバーできる(のかは不明)。
その他の機能性や補足など
歩行性能以外にも、あったら嬉しい機能がある。バイク特有のヤツであり、対策されてるフツーの靴は少ない。
遮熱
バイクはエンジンに跨ってる特性上、焼肉できるくらいフレームが熱くなるモデルが存在する。250ccでも、夏場はけっこう熱い。スネまでカバーするタイプか厚手の靴下が必須。できればサイドの生地に厚みが欲しい。
ただ、耐えられないくらい熱くなるのはスーパースポーツ系バイクだろうから、ツーリング目的(ある程度長距離の)にそういうバイクを使うこと自体が間違っているような・・・てか、スーパースポーツは迷わずガチシューズを買うべき(つまり本記事では想定外)。
ツーリング目的(スポーツ走行しない)なら、履いた時に前から見て、くるぶし形状が丸解かりの生地が薄いタイプを避ければ最低限オッケーかな・・・とは思う(キャンバス地のコンバースなどは、たとえハイカットでもイマイチ)。
防水
前述の通り、ぶっちゃけどうでも良い(どうせ無理だ)けど、無いよりあった方が良い。
一般的に丈が長いほど良い・・・はずだが、コストカットされまくった安物に縫製の精度など期待できない。
というか・・・雨の中を走ると、上から水が入ってしまう事が多い。時速50km以上で前方や上から水がかかるシチュエーションを想定している靴など、まず無い(フツーの靴は皆無)。
ガッツリ防水靴に水が入ってしまった場合、丈が長いほど渇きが遅いのもマイナス要素。従って、俺は長めの靴はあえて避け、雨をガン無視している(スニーカーなら2時間くらい走ってりゃ乾く)。
ペダルの操作性能
バイクにはソールが薄くてフラットで硬いのがベスト。更につま先がスマートでアッパーが硬いと超ベスト(だと、あくまで俺は思う)。
逆に、薄くて柔らかいほど操作時に痛い。しかし、厚すぎると誤操作の原因になるから、安全靴はカップ形状と姿勢により使えないことがある。
つま先がメッシュのものは、すぐに穴が開いてしまうため、MT車での消耗が凄まじい。超安の使い捨てモデル以外は避けたい。
なお、バイク専用ブーツはこの要素をウリにしている、はず・・・
これ、先程のワークマンHS470は、かなりイイ線いってると思う(安っぽさハンパナイけど、特にロゴが)。
脱ぎやすさ
丈が短いほど良好。
長くても縦にジッパーが付いていると良い。前述のとおり外側タイプの方が良い。内側タイプは車体と干渉して痛かったり、バイクに傷が着くから。バイク向けではない製品は内側に付いている事が非常に多い。
紐が長いタイプは巻き込みや引っ掛けなどの問題もあるため、選ばない方が無難(特に前述の登山系)。
ベルクロ(マジックテープ)が最良だけど、安価な品は安っぽさがハンパナくなる。
まとめ
てことで俺的には、バイクツーリング用シューズは何でも良いと思う(サンダル除く)
けど、
「歩行アリのバイクツーリング用万能シューズ」を求めるなら
エルフ Synthese16(→amazon) か ダンロップ コンフォートウォーカーC942WP(→amazon)
あたりの類似モデルが良さげかな~・・・と。
ワークマンHS470で地下鉄に乗るのは、ギリでアウトかなぁ(階段が)