3万5000㎞ほど走行したら、リヤディスクがだいぶ薄ーくなってしまった。計測したら2.6mm・・・ヤバい。
ということで、4回目のリヤパッド交換ついでに、ディスクも交換してみた。
ブレーキの選びかた、交換作業などで気づいた点をメモっておこう・・・
もくじ
- 純正スペック
- 社外品について考える
- ZWHEEL ジグラムローターW51-20336 + NTB A61-006KN に交換
- パーツインプレ(歴代パッド+今回のセット)
純正スペック
※2017年3月時点
リヤブレーキパッド
部品番号 5XT-W0046-50 又は 3C5-25806-00
税込 5184円
リヤブレーキディスク
部品番号 5XT-2582W-00
税込 9320円
厚さ約4.4mm(内周、俺の実測値)
ちょっと高いかな?と感じるけど、まぁ純正だから標準的でしょう・・・クルマに比べたらだいぶマシ(特に某M社)。
社外品について考える
適合は、キャリパーによってほぼ決まる。
従って、同じような車格のモデル(キャリパー設計が一緒)には、同じ部品が使われている事も多い。トリッカー/セロー250も、90年代のKDXやらジェベルなどと共通になっているようだ。
リヤブレーキパッド
互換性はフェロードのオフィシャルサイトあたりを見ると良い。
ONLINE CATALOGUE →モーターサイクル→車名で検索
該当品番のページ(FDB659)を見ると、互換性のある純正品番が山のように出てくる。
あとはコピペしてグーグル先生にでも聞けばOK。
製品グレードは多岐にわたるが、まぁ自分の好きなモデルを入れればオッケー(一応、俺の歴代パッド製品インプレを後述)。
今回は、NTB(日本単車ボデー)のパッド A61-006KN を買ってみた(購入時約1000円)。
リヤディスクローター
パッドと違い、ローターの交換頻度は低い。距離を乗らない人は廃車まで交換しないことも多い。そのせいか、アフターパーツメーカーは少なめ。あっても両極端な製品が多い(ガチレース用 or ビクスク向けヤケクソ中華)。
トリッカーの社外純正グレードは見つからなかった。
レース寄りの製品として、ダートフリーク社のZWHEELジグラムローター(W51-20336)というアイテムが唯一のようだ。
ということで、純正より厚くて若干安いためコレを購入(しておいた・・・去年末のNAPS前橋店セール→7581円)
自前計測したところ・・・厚さは4.7mm。
純正比0.3mmほど厚い。しかもウェーブ形状になっているから見た目◎、泥などの排出も期待できる。ただし、パッドの減りは速そう。
ZWHEEL ジグラムローターW51-20336 + NTB A61-006KN に交換
交換作業は・・・リヤホイールを外して、ボルト3本外すだけ。
超簡単。ただし、頭が六角穴付ボルトになっていて、ガッツリとロックタイトが塗ってある。短めのL型棒レンチで外すのは難しい。3/8sq差し込み角の六角棒ソケットは必須。
外した純正ローターは、最大2.6mmまで摩耗していた(交換推奨値残4.0mm)。ダート走行による異物のヒット(あとは、踏みすぎの放熱、パッド摩擦材)が、どこまで影響しているのかは不明。
したら、W51-20336は回転方向に気を付けて組み付ける。
サービスマニュアルによると、ボルトにはロックタイト塗布、トルクは28N·m・・・適当に締め(手ルク)て完了。
クルマと違って目視でいつでも見えるから、乗車時に毎回点検すればだいじ。右側の正ねじだからよほどの事が無い限り緩まないと思うし・・・
※注意-「ロックタイト」と「N·m」の意味が解からない人は、DIY交換作業はやめよう。死ぬから。
パッドはピンを2本抜けば外れる良くある構造。説明するまでもない・・・というか、解らない人は辞めよう。死ぬから。
強いて言えば、パッド交換してからタイヤを組み付けた方が楽かも。
パーツインプレ(歴代パッド+今回のセット)
俺が使ったことあるパッドと今回交換したパーツのインプレ。
なお、たまーにガッツリダートへ突入することがあるから、オンロード専用バイカーより減りは速いと思われる。また、オッサンの戯言なので参考程度に。
デイトナ 赤パッド 79830(+純正ローター)
定価3500円+税(現在の実売価格一覧 amazon)
ガッツン最初から効くタイプ、雨でもガッツン。はっきり言って若干怖い。おまけに減りが速すぎる。4000㎞待たずに終了。
車体の軽いトリッカーには、この摩擦材は向いていないと思う。
EVOLUTION(ライズ) セミメタルブレーキパッド EV-432D(+純正ローター)
税込定価980円(現在の実売価格一覧 amazon)
セミメタルのくせに爆安。ソコソコの効きの上、奥でググッときて俺好み。しかし、致命的欠点が存在する。
それは、摩擦材とプレートの接合部。通常のパッドは摩擦材側が凸形状になっており、プレート側に食い込むことで接合。剥離を軽減している。
しかし、この商品、何を思ったのか逆!
プレート側が摩擦材に食い込んでいる・・・つまり、摩耗が進むとパッド残があってもローターを削ってしまうのであった・・・
従って賞味期限が極めて短い。デイトナ赤以下。
ローター同時交換前提のサーキット走行ならアリなのか・・・は知らないが・・・俺の買わないリストにそっと追加しておく・・・
FERODO プラチナム FDB659P(+純正ローター)
税込3000円前後(現在の実売価格一覧 amazon)
効きがフラットで制御しやすい。奥の効きも◎。
寿命も10000㎞程度と良好。俺イチオシ。しかし、ローターへの攻撃性がやや高いかも・・・
NTB スタンダード A61-006KN(+W51-20336)
実売1000円~(現在の実売価格一覧 amazon)
今回採用した組み合わせ。
FERODOプラチナムを劣化させたようなマイルドなタッチ。
要は純正に近い(当たり前)。奥まで踏めばロックできるが、効きはあくまでマイルド(ローターと同時交換したから、アタリが出てない可能性アリ)。
交換してから間もないため寿命は不明。ただし、「耐摩耗性、低いローター攻撃性はノーマルを凌いだ普及版」とパッケージの裏に書かれているし、実際に減る気配は全くない。
NippoonTansyaBody は純正グレードの安価な製品が多くてヨシ。車体が軽いバイクはこれで十分。なにより品質の割に安いのがイイよね・・・