2018年のカレンダーは9月のパターンがやや特殊。「15、16、17」と「22、23、24」が2回、3連休になっている。
連休を外して行く派(俺とか)にとっては、フェリーなどの混雑が予想される分、14日までの短期決戦になりそうな予感。
逆に、連休を使って行く派(大多数)にとっては、18.19.20.21を強引に休めば、10連休。超混んでいる盆ではなく、秋に北海道ツーリングができそう(難しいとは思うけど、かなり居ると予想)。
そこで、典型的な連休を外して行く派の俺が、関東から10連休で行ける「北海道一周プチ弾丸バイクキャンプツーリングプラン」をあえて考えてみた。
もくじ
- 条件
- どこから上陸するか?
- 最も混みそうな乗船パターンを予想
- 北海道9泊10日プチ弾丸バイクキャンプツーリングプラン
- まとめ
条件
- 通過地点は、宗谷岬(最北端)、納沙布岬(暫定最東端)、襟裳岬
- 道南、函館方面(渡島半島)は行かない※
- 原則テント泊
- 宿泊予算は1回500円以内
- 時計回りで進む(海側車線を走れる)
- バイクは250ccクラス(400cc未満)
- フェリーは寝台(雑魚寝はほぼ廃止された)
- 夜間は走らない(動物が危険すぎる)
※一周と言いつつ函館は行かない。渡島半島はあまり北海道ぽくないから。道路規格が本州に近く、交通量も多くて時間ロスが大きいため8日間では厳しすぎる。札幌-松前は片道300㎞。東京-愛知くらいの距離がある。
どこから上陸するか?
コストや時間を考えると2パターンに絞られる。それぞれ考えてみた。
他のルートについては過去記事 関東近県から北海道バイクツーリングへ行くルートを考える(フェリー利用)
あたりで
苫小牧から上陸するパターン
太平洋フェリー
仙台港 19時40分発、11時着
A期間(通常期間)の仙台発は8月22日発「きたかみ」から。運賃16500円(400cc以下、きたかみ以外1100円増)。苫小牧から石狩川河口付近までは約2時間。後述の小樽から向かうより1時間程度ロスする。
まー、北海道的にはたいした距離ではないけど、発日、着日共に午前中のロスは大きく無視できない。「連休を使って行く派」のツーリングには採用しづらい。でも、毎日運航というのは◎。
小樽から上陸するパターン
新日本海フェリー
新潟港 12時発、翌朝4時30分着
月曜運休。8月から発時間変更のお知らせあり。2018年のB期間(1段割増)は長め、8月25日まで。27日は運休だろうから26日は混雑が予想される。
「連休を外して行く派」としては、8月28日発以降の予定にするのが無難だが、混雑を避けて連休前に帰宅しようとすると、29日上陸~9月14日新潟帰着のスケジュールになる。これでは少し短いから、出発を前倒しすると・・・運賃は片道17640円(B期間)。
仙台発の太平洋フェリーは8月22日からA期間だから、22~27日は関東から新潟に向かうメリットは無くなる。(なお、太平洋フェリーは全期間ネット割引適用可、A期間は更に早割も適用可)
しかし、今回考える、9月に「連休を使って行く派」向けのツーリングには、小樽4時30分着というのがベストマッチ(9月の割増無し)。
他のパターン
大洗発のさんふらわあは前の記事でも書いたとおり、バイクの運賃が高い(特に中型以上)ため省略。
なお、航行時間で相殺されてしまうため、時間短縮効果もほぼ無い。「快適性>時間とコスト」の人のみ、大洗へ(快適性優先の人が弾丸キャンプツーリングなどしないと思うが)。
苫小牧東港着の新日本海フェリーも着時間が17時20分と使いにくいため、省略。
青森経由の函館行は北海道ツーリングではなく、東北弾丸ツーリングになってしまうので、省略。
宮古発、八戸発、秋田発は距離の割に運賃が高いため、関東からのメリットは無い、省略。
最も混みそうな乗船パターンを予想
俺ならこうするだろうなーという、個人的見解に基づき、混みそうなパターンを考えてみた。
連休を使って行く派
9月15日明け方関東発、9泊10日の旅程
9月15日明け方 関東発→
→9月15日10時(12時発) 新潟港発
→9月16日4時30分 小樽着
→→北海道ツーリング→→
→9月23日17時(19時発)苫小牧港発
→24日10時 仙台港着
→夕方~夜 関東着
時間に余裕があれば小樽発に乗ってもOK(往復割引利用可能)。ただし、24日の関越道上りは大渋滞するだろう。常磐道の渋滞は比較的マイルドだと思う。
※ 2018年7月23日追記 9月23日苫小牧発の早割は半日も待たずに販売終了してた。やはりこの日程は多いのだろう。B寝台で10200円~と爆安だし、完全に日程が決まってたらコレを予約しないテは無いよな・・・
連休を外して行く派(参考)
8月22日朝関東発、23泊24日の旅程
8月22日朝 関東発→
→17時(19時40分発) 仙台港発
→8月23日11時 苫小牧着
→→北海道ツーリング→→
→9月13日17時(19時発) 苫小牧港発
→9月14日10時 仙台港着
→夕方~夜 関東着
日程に余裕があるから、適当にアレンジ可能。青森経由もアリだが、毎回中止してしまう。道央以南の交通量の多さに萎えて船に乗ってしまうからだ。広尾(十勝)⇔本州か、釧路⇔本州のフェリーが有ればいいのに・・・
北海道9泊10日プチ弾丸バイクキャンプツーリングプラン
表題のとおり、短い方の北海道滞在期間8日に合わせて、詳しいスケジュールを考えてみた。
北海道初日(9月16日)
オロロンライン北上
- 早朝
4時30分小樽着。手稲のトライアルかセイコーマートでメシ。※小樽の市場は行かない。 - 昼前~
日本海沿いのオロロンラインを走りまくる。留萌から羽幌あたりでメシ。 - 午後
天候が良い場合は初山別でテント泊(無料)、荒れてたら天塩まで走って鏡沼のライダーハウス(200円)へ避難。 - 至近の風呂に入る(両方共に温泉徒歩圏)
走行距離220~250㎞
2日目(9月17日)
稚内‐宗谷岬
- 早朝
天塩から国道を逸れて海沿いのオロロンラインを走りまくる - 昼前~
稚内でメシ。その後宗谷岬へ・・・しかし岬西側は交通量が多い。先にオロロンを走ってしまうと、国道238はどうでも良い道にしか感じられないはず。レッドバロンライダーハウスのとこから内陸経由で向かう。 - 午後
オホーツク海沿いに南下。途中でエサヌカ線へ左折する。浜頓別のクッチャロ湖畔キャンプ場(200円)でテント泊(温泉徒歩圏)。枝幸のウスタイベ千畳岩(無料だが温泉やや遠い)でも可。天候がキツイ場合は中頓別のライダーハウス(無料)へ避難(雪で倒壊したとの公式情報アリ)。
走行距離190~240㎞
3日目(9月18日)
オホーツク地方
- 早朝
枝幸を過ぎると沿岸部の国道が急につまらなくなってくる。気合で走破・・・でも、たぶん興部あたりで限界を迎えるから、西興部→滝上→遠軽と山間部を走る。 - 昼~午後
遠軽か湧別あたりでメシ。 - 夕方
キムアネップ岬(無料)でテント泊(蚊のデカさがガチでヤバイ、虫除必須)。9月以降はシャワーが無いため、事前に湧別あたりで風呂に入っておく(サロマ湖周辺は高い)。悪天候の場合は計呂地交通公園の客車ライダーハウスに泊まる(300円)。
走行距離200~250㎞
4日目(9月19日)
知床
- 早朝
網走から斜里へ走る。このあたりは混んでいるため、時間がかかる。 - 昼前
ウトロから知床横断道路へ。ウトロ側は物価が高いから羅臼側までメシは我慢。余裕がある場合は熊の湯に入る。 - 午後
国道335を南下。この国道、国後島を見ながら沿岸部を走れそうな感じだが、実際は羅臼を超えるとほとんど海すら見えない。交通量も多くてあまり面白くないから本当は国道244でショートカットすることをオススメしたい、知床は1回行けばもういいかな。と思う(バイクの場合)。 - 夕方
沿岸部のキャンプ場は500円以上する。中標津の森林公園(216円)か開陽台(無料)へ。森林公園は林間なのでよほど荒れていなければ大丈夫だろう。予算オーバーするけど、常設テントとバンガローもある。
走行距離200~240㎞
5日目(9月20日)
納沙布岬
- 朝
風連湖先端は横断不可能。厚床経由になる。厚床までは楽しいけど、国道44は混む・・・ - 昼
根室から納沙布岬へ。この辺でメシ。 - 午後
北太平洋シーサイドラインを走りまくる。浜中町の霧多布岬キャンプ場(無料)でテント泊。悪天候の場合は無理ゲーなので・・・諦めてバンガローを借りる(1720円)か比較的マシなロケーションにある厚岸の筑紫恋キャンプ場(210円)でトライ。
走行距離200~230㎞
6日目(9月21日)
釧路
- 朝
北太平洋シーサイドラインをガシガシ走る。やってたら厚岸漁港でメシ。 - 昼
北太平洋シーサイドラインをバンバン走る。釧路でメシ。またはメシを諦めて釧路湿原へ行く。 - 午後
太平洋沿いを更に走る・・・昆布刈石展望台に突入(オフ車のみ)しとく。 - 夕方
晩成温泉キャンプ場(風呂込み500円)でテント泊。なお、音別から晩成温泉間の約70㎞には商店が一切ない。荒天の場合はナウマン公園キャンプ場(無料)で耐える・・・。
走行距離190~240㎞
7日目(9月22日)
襟裳岬
- 朝
襟裳岬へ向けて黄金道路をビシバシ走る。 - 昼~
浦河あたりでメシ - 夕方17時
苫小牧到着。港へ・・・
走行距離250㎞以上
8日目(9月23日)
予備日
ガチ弾丸ツーリングにて函館に行くのも可能(この区間は唯一、高速がある)。
ー北海道ツーリング終了ー
まとめ
完璧じゃね、このプラン!!・・・といいつつ、まーどうせ雨降って破綻するだろうな・・・
なお、北海道の格安キャンプ場は原野にトイレが有るだけだったりするから・・・夜露がぁ~とか、虫がぁ~とか、ダニがぁ~とか、熊がぁ~とかいう人にはそもそも無理だ。素直にホテルへ泊まろう。
「寝てても誰にも注意されないなんてサイコーじゃないスカ!!」
みたいな人じゃないと、北海道バイクキャンプツーリングは無理だと思う・・・。
最後に、ライダーハウスが民宿だと勘違いしてる人が居るらしいから一応、俺の見解を言っておかなければなるまい・・・。
ライダーハウスはダチのダチの家に泊めてもらってるようなものだ。オーナーによって違うかもしれないけど、少なくとも「世間一般で言う宿」ではないだろう。
「宿」ならオーナーの体調が悪くても営業するけど、ライダーハウスは利用を断わっても良いと俺は思う。空気読みと配慮が大事。
正に一期一会、そんな感じ。
あー、北海道いきてー・・・