先日走行10万キロ突破したマイバイク。しかしながら、10万1000キロくらいでフロントフォークに違和感が発生。
バイク10万キロ突破記念 ぶっ壊れたところのまとめ(総維持費)
もはや、バイク自体の賞味期限切れ感ハンパナイが、ロクにツーリングに行けないこのご時世で新しいバイク買っても、しょうがないし・・・
てことで延命措置として、10万キロ無交換のフォークオイルを交換してみた。
その後テストを兼ねて、吉井の城までツーリング。
もくじ
- フォークオイル選びについて
- 交換作業
- 走行テストツーリング 吉井の城(コンクリ建築)へ
- まとめ(交換した感想)
焼きまんじゅうのタレではない
フォークオイル選びについて
マジでどうでも良い。純正最強。以上。
・・・ではあるのだが、もはや各パーツの限界点は突破しておりタイヤも異径サイズが付いてる関係上、純正状態のバランスなど失われてる。
その車両に、純正入れようが、社外入れようが、エンジンオイル入れようが、ATF入れようが・・・
もう、何らかの液が入ってりゃどうでも良くねレベルなんだが・・・一応調査してみた。
純正スペック
手持ち資料によると俺のバイク(XG250トリッカー)の純正仕様は以下のとおり。
- 粘度 フォークオイル15W
- 量 292ml
- オイルレベル 125mm(上端から)
つまりたぶんこれ
ヤマルーブG-15 1L 90793-38043-00(amazon)
中身はカヤバG15
データシート見ると、中身はカヤバと書いてあった。
しかし粘度のスペックは書かれていない。英語でググったら、47.3cSt(センチストークス=mm2/s)て書いてあるサイトが出た。
まぁ、SAE規格はメッチャ幅があるから・・・15W指定に、果たしてそこまで意味はあるのかは疑問。目安にはなるんだろうけど・・・
ということで、47.3cStを目安にして物色。
買ったオイル
SAE10W相当らしいが、43.3cStとの記載。若干やらかいものの、これでいってみた。理由はメッチャ安いから・・・お約束だが俺は業販扱いで購入。
なお製造元は不明。しかし、MADE IN JAPAN と書いてある(パッケージ裏)。
入ってりゃいーや系の俺には最適解。かも。
交換作業
数日後。とりあえず、フロントホイール周りを全バラし。
特に難しいところは無い、フィーリング。毎度の事ながら一応言っとくけど、この程度をフィーリング(含むトルクの管理)でバラせないならDIY交換は辞めよう。失敗すると死ぬから。バイク屋に行くべき。
焼きまんじゅうのタレ でてきた
・・・ソッコーバラけたところで、トップのキャップ(19mm)を軽く緩めた後、車体から外す(こういうのが察知できない人もやめよう、向いてないから)。とりあえず左(キャリパー側)から開始。
キャップを開けると、スペーサー、スプリングシート(ワッシャみたいなヤツ)、スプリングが出てくるので・・・外す。付着してるオイルが既にヤバイ。マーブル模様が出てる。
傾けて、計量カップ(100均の製菓&米の計量用)に排出・・・さすがだ10万キロ・・・色がヤバイ。焼きまんじゅうのタレ~溶けた羊羹みたいなカラーの液が出てきた。
これは全分解、清掃したいところだが・・・そういう事を始めると過走行車はキリがない。却下。
イマドキOHなどするだけ無駄
というよりも、OHなんてのは響きは良いが、個人でやるメリットなど、もはや皆無だと俺は思ってる。
作業自体を楽しむ(イジル趣味)なら別だが、性能回復を狙うのは無謀、てかできねー。コアにダメージが蓄積しすぎてるから。
性能を求めるならばアッセンブリで新品かリビルト(業者OH品)を買うべき。大昔のソッコーダメになるオイルシールや公差デカすぎパーツならまだしも、現代基準の工業部品を、個人レベルでクリアランス(部品公差)管理できるのか?
そんなん無謀すぎじゃね? って話。
未だに、「壊れたついでにOHしたで、どやッ」みたいな人いるけど、俺にはアレ、疑問しかない。それって単に交換しただけじゃね? OHじゃなくね? 各部品何個かストックしてて、ちゃんと計測して組み合わせ試したんなら良いんだけどさー・・・よく聞くと測定すらしてねーヤツがマジで要るからこの業界は闇が深い。
いやいや、せめてマイクロメータで測ろうや? てか、シリンダゲージも欲しくね? ストレートエッジもあった方が良くね? 「はにゃ~・・・ノギスは持ってますッ!!」・・・は? いやいや、もしパーツが曲がってたり削れてたりしたらOH?しても無駄じゃね・・・てかそれタダの延命治療でしょ・・・的なヤツね(まぁ、トリッカーのフォークにソコまで精度要らんと思うが)。
俺はそういう勢い100%の人材、嫌いではないが・・・不毛。
・・・などと、どうでも良いことを考えながら、ストロークさせつつ排出・・・260mlくらい抜けたところで終了。
右の何かが終わってる模様
つづいて右側・・・あー・・・これはヤバイわ。
泡立ち感ハンパナイ。カフェラテ焼きまんじゅう味か。完全に作動油として終わってる。最近フィーリングが狂ってたのはこのせいか・・・ただし抜けた量は同じくらい(泡を無視)なので、漏れは無いようだ。
したら、このまま組んじゃえばオッケーだな。
こういうのは、変にバラさないのが一番よ・・・一応オイルシールは買っといたけど。お蔵入りで。
なぜか油面が上がる
抜いた量と同量の新油を計量カップに入れて、ソッコー注ぐ。フラッシング的な感じで後日また交換すりゃいーや的な考え。こんなもん10分くらいでバラせるし。
エア抜き(手動ストローク)を繰り返し・・・ダイソーのロングマイナスドライバーの先端から130mmのとこにテープを巻いたものを用意。ソレ突っ込んで油面を測定。
アレ? 何で排出量と同量ぶっ込んだのに90mmなわけ? 下がるなら解るんだけど、何で上がってんの? 何かがオカシイ・・・俺の目がオカシイのだろうか・・・
どゆことだ? エア噛んでるのか? それとも水でも混じってたのか? しかしなー、全量交換時の292mlの数値、バネと内部に付着した分を考えれば、250~260mlは割とジャストくらいな気がするんだけどな・・・
一応計算してみよう・・・フォークの内径が30mmだと仮定したら1cmに付き7.08mlだろ・・・てことは21mlくらい多いって事か?
・・・いや、まぁいーや誤差だろソレ。テキトー。とりあえずこれで乗ってみるべ。DIYだから。またバラせばオッケー・・・てな感じにて左右バランスだけ均等にし、元に戻した。
毎度の事ながらDIYの強みは、何度でも好きな時に好きなようにやり直せるところである。DIYにコスパ、利潤追求、効率性など無い。単にやりたいからやってるだけなのである。
トリッカーのチェーン交換 3回目 ~DIYでコスパを語ってはいけない~
走行テストツーリング 吉井の城(コンクリ建築)へ
フォークオイルのテストは日常生活に必須
とりあえず、テスト。の前にメシ。駒形方面へ走行・・・
まずはラーメン屋に行く
メッチャ交通量少ない(火曜)。なぜか昨日(月曜)と全然違う。今日のほうが天気はマシなのに。てか最近、月曜金曜の交通量がやたら多い気がするのは俺だけか?
平日が、火水木のみになった感じさえする。もしかすると、土日の混雑を避けるため金土、日月に休みをズラす流れができてきたのかも・・・
でも、月金も混んだら意味無いよなぁ・・・というか、関東は関東内でレジャー完結するの無理なんだよ。人口多すぎるから。海外旅行を規制されたままコロナ明けたら、完全にキャパオーバー(金土日月祝の)する未来しか俺には見えない。
それ以前の話、レジャー自体のテンプレが大幅に変わる予感がする。特に変わりそうなのは、護送船団方式から延々続く集団宴会のようなものを主体にした観光地。
「ヒマ老人をかき集めた観光バスを連続でドライブインに全力投下」みたいなヤツ。あれはもう元に戻らないのではないか・・・
などと考えながら走行・・・駒形のラッキーに着。13時過ぎだが客は少なめ(てか2人)。
ラーメン800円とライス小150円の食券買って、ソッコー全マシに赤〇つけて、店長(外人)オッスー的な感じで注文。
ココは全マシが基本である。旨さ最初がMAX系なので、薬味と野菜を少しづつ混ぜながら食わないと後半が厳しい(めちゃめちゃ量多いし)。
・・・10分くらいで来た。食う。安定のワシワシ麺+謎のスープ+炙り肉。うむ、ウマイ。何が旨いのかサッパリ解らんが旨い。俺的にこの味は人吉の好来に通じる何かを感じる。
エセジロリアンどもは、このテのラーメンを全部二郎で括ろうとする(岩手でもあった件)が、ココは明確に二郎系ではない(なお、このあたりで最も正しく二郎してるのはダイサンと大者で次点つの旨。理由はまずいから@二郎嫌いな俺判定による、これらより富味、豚さんちの方が遥かに旨い)。
この店はどこにも属さないニュージャンル。強いて言えば大勝軒(の麺屋こうじ系の角ふじ系の常勝軒)の流れか。強引に例えれば大勝軒から二郎に行こうとしたけど、なぜか東南アジアに向かってしまい、途中気づいて熊本で引き返して来たような味。
まぁ要するに謎。良く解らん旨さ。背脂で包んだ味の暴力を化学でブーストしながらひたすら殴りつけてくるヤツ。
てな感じで・・・ラストは背油等をかき集め、杉田家のまぶし飯的なヤツを自作しつつ、完食。
フィーリングで吉井へ
バイクにまたがり、出発。とりあえず南の山方面へ向かう・・・
ソッコーファミマのとこ右折、県道東側の田んぼ道をひたすら走行・・・あーいーわ玉村は・・・クッソド田舎なのがナイス。山が良く見えて爽快。
肉の駅のあたりからカット、橋に出て利根川を渡る。千思萬考(ラーメン屋、割と旨めだが俺は初期の頃の方が好きだった)の前をとおり、バイパスを高崎方面へ右折・・・交通量は少ない。
信号多いけど割とタイミングも良い。2回停止で綿貫町北を通過。したらソッコー左。田んぼの中から住宅地へ入り、異常に狭い&説明不可能な右左折を繰り返してミスターマックスの裏に出てからの、4輪通行禁止踏切を渡り、Y字のとこの信号右折。その先を左右左からの橋へ。したら烏川を渡れる・・・とゆー地元民バイク以外不可能なルートにて山名へ・・・
新幹線をくぐったあたりから田んぼ道へ入るも・・・アレ? 何か景色がチガウなぁ・・・道路増えてね? てか信号増えすぎじゃね?
最近ここらに来てなかったけど、いつの間にやら新鏑川橋が完成してた模様。てかこれ、共栄橋から山名突き抜けて吉井に行くルート、オワタかぁ・・・これなら群馬の森から柳瀬橋からの教習所コースのが良いかもしれぬ。後で裏道組み直すべ・・・
・・・などと考えながらありえない狭さの山名市街地を右左折、上信電鉄の南側から西山名駅のところに出て、左折。んで直角コーナーを右折。
田んぼの中をマッタリ走行・・・交通量皆無。てか、倉賀野やら高崎市街と差がありすぎだろ・・・吉井が高崎なのは違和感半端ねーわな。
という感じで県道を右折。国道254へ出ようとしたものの、クッソ混んでたため、あぜ道を左折。これがこのバイクの強み。
メッチャフィーリングで走行・・・
城(牛伏山展望台)の方向に突き進む・・・農道の景色が地味に良くて◎。やはり河岸段丘とバイクツーリングの相性は良い。
吉井-観音山(の奥地)ー磯辺のラインってプチツーには、割と良いんだよね。難易度はクッソ高いけど・・・
てかフィーリング走行しすぎて迷った。謎集落の奥地に迷い込む・・・スマホのGPS見て修正。県道41、からのクリーンセンター方面、からの湯端温泉を左折。林道へ。
フォークオイルのテスト
林道は連日の雨のせいでハーフウェット。+コケ生えてる。オフタイヤ以外不可能。まぁ交通量皆無なのでヨシ。
無視して走行・・・ハンドリングを堪能・・・
うーん・・・まぁイイんじゃない? 極低速で若干違和感あるけど、ソレもうフォークオイル云々の話じゃないと思うし。
途中にある駐車場の先を左折。更にガンガン上る・・・てかさー、まん防じゃねーのか。フツーにゲート開いてたんだが・・・
頂上付近で鋭角ターン。城(コンクリ建築の展望台)の駐車場に着いた。いや、観光客フツーに居るんスけど・・・まん防どうした・・・
アレか、この人も走行テストなのか。ならばしかたあるまい。走行テストは不要不急では無い・・・はず。
群馬クオリティを堪能
ということで、一応天守閣?に登って景色をイッパツ見てからベンチで休憩。てか、ベンチで割と十分だと思う。ここまでドデカい建物要らなくね? 謎だわー・・・この建築物は。
景色を見つつ、マッタリしていた・・・けど虫が・・・ウザイ。てことで、牛伏洞窟側のP?へ移動。せっかくなので洞窟まで行ってみた・・・徒歩数分で着。
うん、ビミョー。洞窟というよりトンネル。そこに鎮座する仏像。さすがだ・・・THE群馬クオリティ。スバラシイほどのハンパナイB級スポット感がたまらぬ。これぞ群馬。
てことで、もと来た道を徒歩で戻り・・・ベンチで休憩(休憩室はコロナ対策のため閉鎖されていた)。
しかし・・・やはり、虫が・・・メッチャ寄ってくる。休憩不可能だった。
てことで、一方通行の林道を下山開始。テストしながら下る・・・しかしココもコケがヤバイ。観音山に全力ケルナー投球の高崎市、旧吉井町のマイナー公園など整備する気なしの雰囲気がバリバリ出ている。
・・・ガンガン下り、上信越道のとこ左折からの右折で国道254に出たら激混み。さすが国道。なんか最近、混み方が極端すぎじゃね?
その後、観音山奥地、からの板鼻、からの梨園地帯抜けて榛名山南麓。からの榛東村経由で中高速コーナーの感じを見つつ帰宅。
中高速は何の問題も無かった。
まとめ(交換した感想)
若干良くなった・・・気がする。
最悪は脱した。そんな感じ。
世の中にはフォークオイルが、粘度が、プレミアムが・・・などと言う勢力が一定数居る(オイル業界は闇深いからね・・・→参考過去記事)。
けど、あえて言いたい。あんなの全部無視してオッケー。
ありゃ、9割プラシーボ(思い込み)だろー。極端に粘度を変えない限り、公道で差なんかほぼ出ないと思うのだが・・・今回みたいに、変な動きが出てきたら別だけど。ただし、もうパーツがすり減ってるから、オイル交換しても根本的解決にはならない・・・延命措置でしかない。
その段階になってからダメ元で、交換すれば良くね? カタメマシマシ入れて誤魔化せたらラッキー的な。どうせ根本的な解決方法はアッセンブリ交換しか無いんだし。
でもねぇ、ソコだけ交換しても他が順番にダメになるけど、その都度アッセンブリで買うの?
と、俺は思うし、実際に一切交換などしなくとも100000kmは乗れたので、満足してる。
というか、オイルシール関連を一切交換して無いのがマジですげーなと思う。近年のゴム部品の耐久性は驚異的なレベル。イマドキ5、6年ごときでは全く問題ない。予防整備やOHなどというものは、もはや昭和の発想でしかないと改めて実感。
もうそういうのはしなくて良いのではないか? ごく一部を除くパーツ寿命は、車体本体(ボディ溶接)の寿命と≒と考えても良いのでは?
何度も言うが、いわゆる消耗品以外、ほとんど何も交換せずに実際100000kmは乗れたし。
バイク10万キロ突破記念 ぶっ壊れたところのまとめ(総維持費)
近い未来、電動化時代に突入したら旧車系以外のバイク屋は全部潰れるんじゃねーかな・・・