東北地方バイクツーリング走りやすさマップ2023 北東北3県編

2023年秋の東北ツーリングから帰ってきてしばらく経った。

今後のために旅を振り返り、地域ごとの走行フィーリングをマップにまとめておいた。

というか、まぁ・・・要するに個人的なメモ

九州バイクツーリング走りやすさマップ2023
の東北版。とりあえず北東北編。

関東版はコレ
関東一周ツーリングルートを計画してみた けど・・・
※コロナ後の関東の悪化はとんでもなく、10~20キロほどクソレベルエリアが広がってると感じる。「難易度中」エリアが無くなった疑惑アリ、少なくとも旧藤原町とか旧新治村あたりは確実に無理化、大田原~大子も厳しいと予想。

もくじ

  • 北東北3県バイクツーリング走りやすさマップ 2023
  • 青森県
  • 岩手県
  • 秋田県
  • 北東北3県のまとめ

202309tappi2北東北バイクツーリングサイコー

北東北3県バイクツーリング走りやすさマップ 2023

ここ10年程度の走行実績を踏まえて判定したら、こーなった。

※判定基準概要(詳細は関東版の過去記事を参照)
クソレベル→どうにもならぬ、難易度高→土地勘あればオッケー、難易度中→メイン街道避ければオッケー、サイコー(難易度無し)→どこでもオッケー

bthanteitohoku30p-kitaバイクツーリング適正の図2023(北東北3県)

北東北3県にクソレベル地域など無い(参考までに、南関東は半分以上クソレベル判定)。

メイン道路や市街地は簡単に回避できる。そういうエリア(自治体単位)を調整した結果こうなった。しかしまぁ、自分用メモなので情報の正確性はナシ(ここ数年の変動すごいし)。

行ったことが無い(記憶にない)自治体は未着色(白)。全ての道路を通ったわけではないから、あくまで「第一印象」。

あと、このエリア、日本で最も謎の超広域合併がハンパナイため、フィーリングにより分割しまくってる。

特に岩手が酷い、デフォで市域が50kmとか超えてくる。両端の町同士で本当に交流があるのか謎。てか実際に、旧市町村名を理解していないと道路案内板が全く解らないどころか、地元民と意思疎通が不可能

以下補足。

青森県

けっこう難易度高め。

完全に、東(下北半島&南部)と西(津軽半島&弘前)で文化圏が分かれてる。もはや別の県かというレベルに雰囲気が違う。

まじで言語体系が異なる

bthanteitohoku30p-kitaスクロールめんどいので確認用(小サイズ)

バイクで行ったらダメ地域が多い

東から挙げると、八戸市街地、大間、十和田湖周辺、八甲田周辺、白神山地、五能線沿い。ここらはあえて行く必要は無いな、と感じた。

混んでるから。

でもまぁ青森基準であって、平日の関東辺境並みだけどね・・・わざわざ行くとガッカリ感or苦行レベルがすごいって意味。

奥入瀬渓流は行く意味無し

ここだけは本当に行かなくて良い。

完全にオーバーツーリズム状態。

クルマと歩行者が気になって渓流など見る余裕なし。それでも渓流をガン見する・・・という「他人など知らんがな」系の輩運転手が大集結してるため、超クソレベル。本当に酷い。地元民に絶対行くなって言われた。

俺の見解も同じ、バイクは絶対に行くな行くなら観光バスで

まぁでも、ギリでクソレベルではない。関東人なら耐えられる。それ、わざわざ青森まで来て行くか? って話。

こんなとこ行く時間があるなら、他へ行った方が良い。

八戸市街地がヤバイ

青森で最もデカイ都市、実は八戸市街地説がある。人口は少ないはずだが、街サイズがなぜか仙台より少し小さい程度ある(泉中央-富沢が約12km強、八戸-鮫が約11㎞弱)。

これはたぶん、北海道への物流ルートが八戸港-苫小牧港だからだ。青森港-函館港ではない。それを知らずに行くと延々トラック追走になりヤバイ。

まー、これも青森基準だから・・・南関東人なら余裕だろう。

でも群馬基準で前橋比だと・・・たぶん八戸の方が混んでるんじゃねぇかな・・・というか、八戸の方が前橋より栄えてる疑惑すらある(高崎駅-前橋駅が9km弱だし)。

あと、八戸は港湾都市特有のアレ、街から何かのパワーが出てる。お察し(D〇N多め)。



八甲田周辺が危険

最初のとおり、青森県は全国的に見ても特殊中の特殊パターンで、言語と文化が東西で別の県レベルに異なる。間違いなく栃木と群馬より差がデカイ。

そのせいか西の弘前市、中間の青森市、東の八戸市が中核になり独自にやってる感あり。

連携したくないのか、する必要性も無いのかは解らんけど、その間の連絡道路がクソレベルすぎてヤバイ。

特に、青森市-八戸市間の八甲田山がヤバイ

県道40は、ガチ山道なのになぜかプロボックスやらエルフやらアトラスやらが、観光客と混じって全開で走ってた(おそらく、みちのく有料道路を回避するため)。マジでカオス状態なのでバイクやめとけゾーン。

大間は行かなくてよし

全く楽しくない。道路整備が遅れてる割に交通量が多すぎ。

北海道へ行く目的がなければ100%行かなくていいレベル。冷静に考えればマグロなんか、むつで食っても同じだ。いや、東京でカネ出せば食える

下北半島は、北へ行くほどダメになる傾向アリ。ただし東通村と六ケ所村は原発マネーじゃぶじゃぶ感がすごく、道路整備が進んでいて快適(だが景色は微妙)。でも絶妙に未改良区間が混じってて、クルマが苦行(あれ絶対にわざとだ)。そのためか交通量は少ない。

逆に陸奥湾側の開発が遅れてて終わってる。最も混んでて必要なはずのむつ市の遥か手前で下北道が途切れてる。青森市から大間に国道で直行すると、ほぼ全区間が苦行以外何もない。

まー平内町だけ行ってないので知らんけど、周辺の交通量を見れば国道はヤバげ(野辺地-横浜は平行で道路あるから割とマシ、だから中判定)。

五能線&白神山地はバイク向いてない

白神山地方面は道路が酷くて、観光客が多すぎる。あそこは鉄道で行くべき

厳密には奥地まで行ってないけど、前後区間で萎えた。県道28とか地雷感しかない。あのツーリングマップルでさえ「クルマが高速で突っ込んでくるから気を付けろ」って書いてある。これはこの本では珍しい記述。

余程酷いのだろうなと、実際に近隣へ行った俺も感じた。

能代-鰺ヶ沢は弘前経由の方が遥かに良かったし、地元バイクもそっちから岩木山へ行ってた。能代のオバチャンも白神山地にドライブなんか行くわけねぇだろ風味だった。

沿岸の五能線区間は本当にイマイチで・・・確かに景色は良いけど見てると事故る系だからバイク向いてない。道路がショボくて時短効果が無い上に、観光客が多いためか延々とリアルに40-50で流れてる。それが我慢できればアリ(俺は無理だった)。

青森県まとめ

この県はとにかく、東西移動がしにくい。異常レベルにしにくい。てかたぶん、やる気がない。

弘前-八戸だったら、弘前-能代の方が格段に移動しやすいし、実際に地元文化もそんな感じになってる(大館地盤のいとくが弘前方面、八戸地盤のユニバースが盛岡方面に突き進んでてお察し)。

時間が無い場合は、ガッツリ片方を捨てるべきだろう。

したら個人的に捨てるのは、確実に下北半島なので・・・次回行くなら、久慈から二戸で未走行エリアの田子から平川市を経由して津軽半島へ行きたいなぁ・・・て思ってる。

岩手県

全体的に道路整備が良すぎ。

どこを走っても快走できる。クソレベルどころか、難易度高エリアですら、ほぼない。

bthanteitohoku30p-kita

三陸道方面が最強

日本最強の無料高速区間がここにある。

岩手県内は全区間無料。それを超えて、宮城県の奥松島から青森県の八戸是川まで320kmくらい無料。接続する釜石道も東北道直前の東和まで無料。

並行の国道もメッチャ整備されててバイパス区間多い。これも全部無料。

このおかげでクルマが全て高規格道路へ迂回する。マイナー国道以下が全部ガラガラ。バイクサイコー。

宮古市が「高」なのは、市域がデカすぎて分割判定したらこうなるってだけ。余裕で回避は可能。未判定だが、おそらく大船渡と釜石も同じ。

ただし、陸前高田は異なる(市街地が消滅して新規区割りされてるのと、気仙沼に観光客が吸い寄せられてる感があり難易度は低い)。

東北道&新幹線沿いがやや難易度高い

上記の逆サイド、国道4と東北道沿いの南北ラインが前時代のインフラ規格で運用されてる

新幹線があるせいか、お察しアノ人の党が水面下でガチバトルしてるせいか解らんけど、一部に闇の利権まみれ感がある。

南北移動と交通結節点からの放射方向に闇が集結してる感があり、少しズラせばパラダイス、思考停止で搾取モードエリア突入。みたいなエグさを感じる

メッチャ端的に言えば、群馬と似てる。同じ空気感あり。

ただし道は遥かに空いてるため、バイクで自由に走ればオッケー。

つまり、バイクサイコー。


盛岡が未知数

でも、盛岡市街地だけ行ってない、まー行く必要性が全く感じられないが・・・行っても大丈夫な空気感ではあった。

内陸タイプの都市で東西5km間に多車線道路3本以上+高速があるから、たぶん難易度は低いと思われる(これ埼玉の大宮より遥かに多いし)。

ただなー・・・三陸道あるし・・・遠野から内陸も走行できるから・・・関東人バイクが盛岡経由のコースを選択する必要があるか?

と問われたら・・・無いでしょう。盛岡に行きたいなら別だけど・・・

それは新幹線で行った方が・・・ただそれだと闇にハマる気がする。

岩手まとめ

岩手は、日本国バイクツーリング最強県候補のひとつで間違いない。けど、未走行エリアが多いため判定は保留。愛媛超えのポテンシャルは確実にある。

ただし、最大の問題があって・・・

バイクシーズン短すぎる件ね・・・

青森と違い、サイコーエリアがほぼ全て内陸の山間部だから厳しい。

ここらは10月中に確定で雪が降り、5月まで解けないはず(群馬北部でさえ10月下旬-4月中旬デフォ無理だし)。

したらバイク日和は6-9月しかない。でも6月中旬-8月初旬は梅雨だから・・・そして南(関東側)はズレてて6月初旬-7月下旬が梅雨だから・・・

8月中旬から9月中旬くらいの約1か月しか関東人が行くタイミングは無いという結論になってしまう。

マジでバイクは厳しい

気温10℃以下で雨が降ったら、低体温症になって本気で死ねる。八幡平アスピーテラインとか、ほぼ無理なので決め打ちで行かない方が良い。あんなのバイク日和なんて年間10日も無いでしょう。

つーか、基本的に高山はバイクに向いてない。無責任に登山を煽る馬鹿メディアと、それ以上のクソバイクメディアのせいで勘違いしてるヤツがめっちゃ居るけど、みんな山をナメすぎ

地元の草津温泉とかも、これと全く同じでダメ。あそこ1200mあるからね、市街地で(スカイツリー先端の更に倍の位置だよ、気づこうよマジで)。

ああいうタイプの「絶景」道路は「近くに来て、たまたま晴れてたから行くべ」くらいのスタイルでしか成立しない。

そんなの、地元民以外ほぼ無理なんだよ。←これを在京メディアはしっかり報道しろや、って毎回思う(闇と利権で無理なんだろうけど)。

2021夏秋ツーリング 群馬編2 嬬恋パノラマライン

秋田県

岩手と同じく超高規格道路が多い。

ほぼ全域に行ったけど、残念ながら最強県になれず。

完全に愛媛県の勝ち

都道府県魅力度ランキング(ツーリング)を勝手に作る

bthanteitohoku30p-kita

南の方がアツイ

行く前は、最もアツイのは男鹿半島~北秋田あたりかなー、と思っていたのだが違った。

最もアツイのは鳥海山から宮城県境だった。にかほ~湯沢奥地の道路整備状態がかなり良い。

でも何故か観光振興は弱めでバイク的に良すぎてヤバイ。鳥海山ドーン系で雰囲気も良い、たぶん市の方針がしっかりしてるのだろう(箱モノ乱開発せずに、登山とかマッタリ温泉に寄せてる雰囲気)。

北の奥地 限界感が予想以上

反面、北がヤバイ。あやういという意味でヤバイ。

秋田は青森比で言えば、全県域が割とまとまってる雰囲気があるんだけど、北部と南部で明確に差があって・・・沿岸部のパワー(にかほ、由利本荘、秋田市、男鹿、能代)が明らかに強い感じが出ており・・・

そのあたりに資本が集中投下されてる。本当に、道路の良さが異常レベル。でも、そこから内陸に入ると・・・限界集落感が・・・闇が。

まだ、鹿角と大館は良い(経済圏と文化が青森&その先の函館札幌に寄ってる雰囲気を感じる)んだけど、北秋田市が本気でヤバイ。ガチで限界集落の空気が出てる。

いきなりインフラの質が落ちるというか・・・道路は明らかに狭いしバキバキだし・・・予算が足りない感が街からにじみ出てた。

ド内陸の仙北市も同じような感じがあって、秋田内陸線を残した選択がモロ出てるのかもしれない・・・てか、地元民のオッサンがそんな感じの事を言ってた・・・

本当に、ものすごい闇を感じざるを得ない。

ただ仙北市はまだ、田沢湖とダムと温泉群あるし、盛岡からの地の利もあって何とかなりそうだけど、北秋田市はガチで詰んでる感がハンパ無くて・・・

山間部は雑に植林されまくってて、大自然をウリにしようというような感じでもないし・・・謎に乱開発されてる森吉山麓とか、一体これで何をしようとしたのか? 的な疑問だらけで・・・

このままでは、秋田内陸線は廃線不可避だろうなぁ・・・しかし廃線にしたら今まで投入したものが全て負債という事になり・・・財政が相当サムイ事になるよなぁ・・・

という感じで・・・とにかくヤバイ。

男鹿半島が今一歩

前述のとおり、パッと地図上では男鹿半島がアツイ・・・ように見えるのだが、実はそうではなく・・・にかほが最強という罠。

理由は観光地化しすぎてるから。しかも昭和系。秋田市からの距離が絶妙なせいか、なまはげの威力で一点突破して突き進もうとしてる感がある。そのせいで行ってしまいがちだけど、1回行ったら良いんじゃね感は否定できない。

あの、いかにも昭和系バブル時代インフラ、賞味期限切れ感がすごすぎるんだよね・・・だから水族館はとても大事だと思う(けどそれ、バイク関係ないんだわ・・・)。

バイク的には八郎潟の方がオンリーワン感があり魅力度は高い。あと、八郎潟から八峰町に向けての、沿岸でもなく山地でもないエリアが、地味にけっこう良くて俺は好き。

・・・だけどサイコーって感じでもなくて・・・

何か一歩足りないんだよなー・・・比内で地鶏メシ食って鹿角八幡平方面行った方が良いかなー・・・ていう・・・

ただし・・・

内陸の岩手県境はサイコーだけど天候キツイ

このあたり全部、サイコーorサイコー寄りの難易度中なんだけど、奥羽山脈に季節風がモロ衝突するせいなのか、天候が全く読めない。

岩手の項でも書いたけど、この山岳地帯を満足ツーリングできるのは、地元民しかいないだろう。県外民は、晴れてたらラッキー程度のノリでアタックするしかない。

けど、それなら鳥海山麓の方がまだ天候が読めるから、そっち行った方が良くね感。

それか、さっきの能代から秋田市の丘陵地帯(男鹿半島含む)。いやもう、青森行った方が・・・

みたいな感じで、北部は絶妙にモヤっとする・・・

秋田のまとめ

秋田の人、メッチャ良い人が多いし、温泉サイコーだし、メシも旨いし、道路もサイコーなので、バイクツーリング日本最強県は秋田説を提唱したかったところなんだけど・・・

愛媛に負けた(俺の中で)。

理由は、財政がヤバイ感が出すぎて心配すぎるから。本当にもう、街中から金が足りない感が出まくってて、素直に「秋田サイコー」とは言えない・・・

スガさん何とかなりませんかね・・・って感じ(いやまぁ、だから最初の件がそうなるのかと妙に納得)。

北東北3県のまとめ

青森に行こうとしなければ、フルクッソテキトー走行でオッケー。でも先端まで行きたくなるのが、バイク乗りの習性。

行こうとする場合、進入路がやや難易度高い。十和田湖西ルートだけ行って無いため、それを除外して難易度が高い順に並べると・・・

  1. 十和田湖東側(奥入瀬渓流から八甲田)
  2. 日本海沿岸(深浦-鯵ヶ沢、五能線沿い)
  3. 太平洋沿岸(久慈から八戸港)
  4. 八戸郊外(国道4付近)
  5. 矢立峠(国道7)

って感じか(釣瓶落峠などの安定感が無いルートは除く)。

恐らく最後に残った十和田湖西ルートの岩手-弘前方向が最も難易度が低い(バイク的に)。具体的には、田子-十和田湖西側-黒石南側バイパス-田舎館村。これが一番快走なんじゃね感がある。

こんなルート普通は選ばんと思うし。実際最後に残ってるワケだから、そういう事なのかな、って。

逆に弾丸で時間カツカツなら、ココだけは高速一択って感じ。

でもそんな事するくらいなら、遥か手前の遠野とか仁賀保とかクッソテキトーに走り回ってた方が良くない?

青森に行く必要って何よ? って思うけど、まぁ、俺は既に行ったからであって・・・初回は行っちゃうでしょう。無理矢理にでも。

その時は、この図の難易度高エリアはデフォ回避しとけな、という感じやね。

てことで、南東北編へ続く・・・

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