調理用コンロ(IH、プロパン、卓上コンロ)利用料金を比較してみた

俺は完全自炊派・・・ではないが、けっこう調理はする。

このとき、IHコンロ、プロパンコンロ、卓上コンロを使うことが多い(七輪+オガライト、豆炭なども使う)。

ふと思った。どの方式のコンロが一番コストパフォーマンスに優れているのだろうか?

てことで、ちょっと考えてみた。

もくじ

  • 比較の条件(料理スタイル等)
  • 燃料別 販売単価
  • 1円あたりの熱量
  • まとめ

 

比較の条件(料理スタイル等)

メニューや、調理する人によってスタイルは異なる。中華料理屋と一般家庭の鍋パを比べても意味ないし。

調理器具

良くある、IH対応の安い片手鍋を利用する

煮物と揚げ物はどれでも可能だけど、炒めものは差が大きい。比較は困難すぎる。

ガスコンロの減価償却

無視する。消耗品ではないから。

数年以上は間違いなく使える。利用回数も多い。1回あたりの利用金額はどうでもいい金額になる。

例えば、1日3回300日10年間だと合計9000回。30000円のコンロで1回3.3円、5000円の卓上コンロで1回0.5円。差は2.7円程度。

燃料代を考えた方がマシだ。

燃料別の発熱量

電気は確定しており、3.6MJ/Kwh。

プロパンとブタンは、測定方式、品質、ブレンド、産地等により変動する(概算のデータしか無い)。

環境省の資料によると・・・

プロパン、ブタン 約50MJ/Kg

とのこと。



熱効率

IHコンロの熱効率は80%~90%

※東芝サイトのFAQなどから

ガスコンロの熱効率は40%~50%程度

※同じく、東芝やパロマの取説等から

ぽい。

計算式はおそらく、

鍋と中身の温度上昇に使われるエネルギー ÷ 総投入エネルギー

だろうけど、具体的な数値、測定方法などは見つからなかったので、正確性はナシ。数値は怪しい(鍋の素材でも変わるだろう)。けど、大幅に乖離している(東芝やパロマが嘘情報載せる)とも思えない。

てことで、

  • IHコンロ 85%
  • ガスコンロ 45%

としておこう。

燃料別 販売単価

本件がイマイチ解らなくなる主原因はコレだ。売り方によって単位が違う(消費時、熱量の単位は全て「J」)。

電気(IH)

26円/Kwh

※東京電力従量電燈Bの2段目

電気の料金体系は複雑(基本料金+従量3段階)。1段階目の計算は困難かつ意味ない(結局26円前後になるし)ため、解かりやすい2段料金を採用。

従量電灯の契約は、計算しにくい(大量に使う)ように、ワザと複雑にしてるのでは・・・

プロパンガス(LPGガスコンロ)

約600円/立方m

※関東地区、基本料金込み、10立方m(田舎に行くほど配送の関係上、高くなる)

これも、ワザと計算困難な仕組みになっているとしか思えない。が、プロパン業者は、電気とはケタ違いの中小規模業者が供給してる事が多い。ある程度は仕方ない。

ただし、そのせいなのか、ブレが大きい。俺の経験上、このくらいに落ち着くのかな・・・と。

参考までにプロパンガス自動料金診断サイトに、10立方で5880円という請求書例が載っている(時期、地域により変動)。


カセットボンベ(卓上コンロ)

260円/0.75Kg

トライアルで購入。250g×3本。成分はブタン100%。

1円あたりの熱量

全ての単位を合わせて比較してみよう・・・

販売単位あたりの熱量(MJ)

  • 電気(東京電力)
    26円で3.6MJ(1Kwhは3.6MJ)
  • プロパンガス(LPG)
    600円で109MJ(2.18Kg×50MJ)
  • カセットボンベ(ブタン)
    260円で37.5MJ(50MJ×0.75Kg)

※LPGは1立方mを約2.18Kgで計算。小数点2位を四捨五入

1円あたりの熱量

  • 電気(東京電力)
    1円あたり0.138MJ(3.6MJ÷26円)
  • プロパンガス(LPG)
    1円あたり0.182MJ(109MJ÷600円)
  • カセットボンベ(ブタン)
    1円あたり0.144MJ(37.5MJ÷260円)

※小数点4位を四捨五入

利用できる熱量

各器具の熱効率を掛けると、最終的な数字が出る。

  • 電気(IHコンロ)
    1円で0.117MJ(0.138MJ×0.85)
  • プロパンガス(ガスコンロ)
    1円で0.082MJ(0.182MJ×0.45)
  • カセットボンベ(卓上コンロ)
    1円で0.065MJ(0.144MJ×0.45)

まとめ

IHコンロの熱効率が高い。

カセットボンベは1.8倍も燃費が悪い。予想以上に差がある。2万円強ほどカセットボンベを使い続けると、1万円弱のIHコンロが買えてしまう・・・

うーん・・・1本87円だから、約230本かぁ・・・1か月10本使ったとして23ヶ月、約2年。IHコンロは割と故障するからなぁ・・・2年故障しなければ買いということになる・・・はず。

でも、炒め物はガスコンロの圧倒的勝利なんだよな・・・けど、前述のとおり、プロパンガスの料金は不透明な部分が多い。これだけ差があるとLPGガスコンロは選択肢に入らないな・・・

IHが普及しまくった現代、ガス給湯器が無い家ならプロパンのガスコンロなんて、完全に不要なのでは・・・

結論

一般家庭の調理だけに使う場合、ビルトインの耐久性が高いIHヒーター+大きめのカセットコンロの組み合わせが、一番良さげ。

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