突発的に日本海まで行ってみた。
寿司を食いに・・・
海要素が足りない
はじめに
群馬県の寿司屋は基本的にまずい。チェーン店では冷凍モノを出しているハズだが、なぜか明らかに南関東の店舗と味が違う。
従って、まともな寿司を食うには県外まで行くしかないという持論がある。
そして群馬から一番近い海は、上越方面か大洗方面(本当は東京湾が最短だが)。
今回、上越方面を目指し、更に先の目的地は富山県に設定。いつもどおりバイクキャンプツーリングで向かう。
群馬-富山のツーリングルート
群馬から富山へ行くには大きく分けて4ルートある。北から
- 三国峠ルート(又は関越トンネル)
津南-上越-糸魚川-富山 - 渋峠ルート(志賀草津道路)
中野-妙高-上越-糸魚川-富山 - 鳥居峠ルート
菅平-長野南バイパス-小川-白馬-小谷-糸魚川-富山 - 碓氷峠ルート
東御-武石峠-松本-安房峠-神岡-富山
このうち、2の渋峠ルートは、草津白根山の火山活動により夜間通行規制が入っている(2015年5月現在)。
4の松本経由は走行距離が長い。全域に渡って高地のため防寒対策の荷物が増えるし、なるべく避けたい。
・・・ということで、残ったのは1と3。行きが3の鳥居峠ルート、帰りが1の三国峠ルートで行ってみた。
つまごいパノラマラインへ
木曜日の朝、群馬を出発。
渋川-川原湯温泉区間は、国道ではなく吾妻川対岸の県道 (地元通称 日陰道)を走行。
交通量も少なく走りやすい。だから地元民は、ほぼこちらしか通らない。しかし、超メジャーな取締ポイントが断続的に存在する。地元車に着いていく・・・
東吾妻手前のセーブオンで左折、県道からの厚田の先で右折(狭い)すると、新しくできた県道に出る。
このルートだと国道に一切出ずに、道の駅八ッ場ふるさと館の先の立体交差の上まで行ける(狭いためバイクのみ推奨)。
この先の県道は長野原草津口の先が建設途中で直進不可能。八ッ場バイパスへ・・・
草津方面へ走行・・・嬬恋方面との分岐(大津交差点)まで到着。
地元民ならここまでは快走できる・・・けどこの先、鳥居峠までの国道144が、実にツマランのだ・・・
多少遠回り(+8km)になるけど、つまごいパノラマライン経由で行ってみることに・・・
国道292を草津方面へ少し進むと、草津カントリークラブの入り口がある。ここで左折、つまごいパノラマラインの起点に出る。
田代に向け、つまごいパノラマラインをひたすら走行・・・
つまごいパノラマラインのツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 2
交通量少なさ 5
展望良さ 3
地図で見る以上に景色は良くない。利根沼田望郷ラインの方が良い。道路設計もあまり良くなく、コーナーのRが一定ではない。はっきり言って微妙。ツーリングルートとして、やたらと押してる人がいるけど、わざわざ遠方から行くほどでは無いだろう・・・まぁ、とにかく交通量は少ないし一瞬、阿蘇や北海道っぽいところは有るから・・・「点」で満足できる人にはオススメなのかもしれん(俺は「面」でないと満足できない)。
鳥居峠から菅平へ
田代湖の先、国道を右折。
鳥居峠へ。交通量は皆無。峠(群馬側は平坦路なので峠っぽくないが)を越え、左コーナーの途中、県道182へ右折。菅平方面へ。
この県道は過去何回も通ったことがあるけど、数年前と比べてかなり荒れていた。これなら、菅平口から国道を通るルートの方が、速くて快適っぽい。
・・・てか、菅平口からだと、鳥居峠を通る意味があまりないな・・・
菅平からは県道34で長野方面へ・・・この県道、設計が古くとても酷い事は解ってるんだけど、菅平に上ってしまったからには須坂に下りるか、ココを通るかの2択になる。
鳥居峠-菅平-長野経由はルート選択ミス
峠を下り・・・長野南バイパスへ。バイパスまでけっこう長く、交通量もそこそこある。信号も多くて道も狭い・・・
長野南バイパスに出るも、県道35までの区間、信号タイミングが悪すぎる・・・
このルートは完全に失敗だ。
碓氷峠-浅間サンライン-地蔵峠経由の方が、確実に快適で速いな・・・浅間南麓は景色も良いし。
鳥居峠経由の菅平は、吾妻に用事が無い限りメリットが無い。
白馬方面 ビミョー
長野南バイパスから国道19を松本方面へ・・・途中、県道31を右折(オリンピック道路)。
オリンピック道路(長野市-大町方面分岐までの区間)のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 4
道路設計良さ 5
交通量少なさ 2
展望良さ 2
とにかく交通量が多い。景色もあまり良くない。近くの山しか見えない。観光地間の連絡道路で、ツーリングに行く道路ではない。
ソッコーで小川村を通過、県道33との分岐を白馬方面へ右折。
大町方面との分岐を超えると、交通量が激減。ソコソコ良い感じに・・・白馬村に入ると展望が開け、景色は良い・・・が、すぐ白馬村市街地に入ってしまいツーリングルートとしては微妙すぎる・・・
このあたり、おそらくチャリや徒歩の方が楽しめるのではないか。
白馬から糸魚川が最悪
糸魚川まではひたすら国道148しかない・・・
ダンプが多いな・・・道も悪いし・・・道路設計も微妙で走りにくいし・・・などと考えながら走行・・・
小谷村までは、まだマシだったが・・・役場付近を超えると、ほぼ全線トンネルかスノーシェッドになっている。
見通し劣悪、おまけにダンプは全く減らない。そして地方のお約束事項、誰も制限速度なんか守ってない。
「日本最凶のバイク走行超危険地帯は、ここ長野に実在した」
という感じ。
国道148(白馬-糸魚川区間)のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 2
道路設計良さ 1
交通量少なさ 3
展望良さ 0
バイクツーリング的にはクソレベル。中途半端に道路が広く、そこまで交通量は多くないため飛ばしてるクルマが多い。でも道路設計が最悪だから4輪じゃ曲がれない。そのためセンターラインをはみ出しまくってくるヤツ多し。最悪なのは路肩が無いこと。バイク的に逃げ道が全く無い。
正にクソレベル。キングオブクソ国道。
バイクで走ることは避けるべき。原付、自転車、徒歩は自殺行為なので絶対に通らないように(歩道=縁石の上タイプ)。
てか本当に、ここより危険な道路が思いつかないくらい危ないんだが・・・深夜の首都高都心環状線のトンネル区間がこれに近い雰囲気だけど(路肩なし、展望なし、爆走車あり)、あっちのが遥かにマシ。
首都高は道路設計がそこそこ良くて、片側2車線だから60キロくらいで流れに乗って走ってれば問題はないから。
この区間を首都高で例えるなら、
「霞が関トンネル区間のコーナーをドギつくして対面通行にした道路が延々と10km続く」
そんな感じだ。ソレをバイクで走りたいかと言われたら・・・俺は2度と走りたくないね・・・
不動滝いこいの里キャンプ場 やや荒れ
本日の目的地、糸魚川に到着。
不動滝いこいの里キャンプ場(ポーレ不動滝?)に向かう。小滝地区から脇道へ。
取り付け道路は林道の割には道幅もあり、走行条件は悪くない。しかし、一部崩落しかかっている区間があって、こちらからクルマでアクセスするのは、おそらく不可能。
少し走ると、キャンプ場に到着。利用方法の看板を読む・・・特に連絡先などは書いてなくて・・・
「どなたでも無料でご利用できます」
と書いてあった。
てことで、管理棟の奥のスロープを下りキャンプサイトへ・・・
当然のごとく誰もいない。そして草ボーボー。
テントサイトはたぶん土が盛ってあるところ(ペグを打った跡がある)だな・・・と自己判断、携帯の電波が入りそうな場所を選んで設営。
糸魚川は鉱業都市だった
設営後、メシを食うため糸魚川市街地へ・・・んが、糸魚川方面へ降りる道路が劣悪だった・・・クルマ1台ギリギリ通行可能な山道が延々と続く・・・ちなみにガードレールなし。距離は直近集落まで約5キロ。
バイクは5分くらいで降りられたけど、クルマだと集落まで20分はかかるかもね・・・デカめのワンボックスはたぶん無理(対向来たら終わる)。
・・・これは誰も居ないだろな・・・と納得。
糸魚川インターまで10分くらいで着いた。24時間営業のマックスバリューあり。だが・・・街の雰囲気が・・・漁港っぽくない・・・
イヤな予感がする・・・とりあえず「きときと寿司 糸魚川店」に入ってみた。
適当に注文・・・微妙・・・
都内の125円回転寿司(てか元祖)の方が、良い気が・・・17時代で客が誰も居ないし・・・なんかオカシイぞ。
おっかしいなぁー・・・と思い、地図を見たら・・・電気化学工業、明星セメント・・・あ、謎が解けたわ。
糸魚川は鉱業都市だった。漁業都市では無い。
だから、ダンプが多いのだ・・・だから、寿司は特にうまくないのだ・・・だから、市民の所得がそこそこ多くて、24時間スーパーや商業施設が充実しているのだ・・・
要するに、俺が求めている「地方=メシがうまくて安い」フォーマット、この町には無さげ。
スーパーで買い物して、さっさとキャンプ場に帰ろ・・・
真っ暗になった山道を登る・・・これは・・・かなり運転に自信のある人か、俺のようなヤケクソスタイルじゃないと走れんぞ・・・ヤバイな、このキャンプ場の奥地感は・・・
キャンプ場に着、さっさとテントに籠もる。電波はほとんど届かなかったけど、通話はかろうじて可能(auのLTEは不可。基本3G)。
なお、熊出没注意と書いてあるけど、別にキャンプ場で調理する気は全く無いから・・・出る可能性は極めて低いだろう・・・気にせず寝た。
富山編へ つづく