最近急激に増えた、デスクトップPC(パソコン)需要・・・
俺はこのジャンル、割と詳しい方だと勝手に自負してるけど、バイクやクルマ大好き属性のオッサンには疎い人が、かなり多い(ジジババとかも)。
そして、すかさずソコにつけ込むエグい業者も多い(逆に言えば、クルマに疎いヤツに12年落ちの軽を買わせる的な・・・ね)。
・・・ある日、ダチがそういった謎中古PCを買いそうだったので、ストップ。
なぜ今、中古PCを買ってはいけないのか、俺なりにまとめてみた。
もくじ
- こうなってる背景(予想)
- 3年以上前のPCは ほぼゴミ
- 第7世代のi7 ≒ 第10世代のi3
- PCは安中華でオッケーだから
※買うべき/買ってはいけないノートPC編(俺基準で)は過去記事へ
5年前のミドルハイクラスのデスクトップPCより、去年買った格安ノートの方がスペック高いんだよね・・・
こうなってる背景(予想)
ここ最近(夏あたりから)、アヤシイ中古PC販売のチラシがポストに入っていたり、そのテのWEB広告を見る事が多い。
この理由はいくつかあると思う。
- 政府が金を配った(持続化給付金と10万)
- テレワーク需要
- デジタル化推進(てかデジタル化って変じゃね?)
- win7以降のライセンス≒win10(無償アップグレード期間?がなぜか永遠に続いている)
- インテルCPUの牙城が崩れ在庫価値崩壊
たぶんこんな感じ。特に最後のがデカイ。
2017年にインテルのライバルであるAMDがRYZEN(CPU)を発売して、スペックが爆上がりしたせいで、再販を当て込んだ法人リース上がりの(当時)ハイスペックPCが不良在庫化。ちょっとでも詳しい人には全く売れ無いため、山のように余っており・・・ソレを必死になって処分しようとしているのではないか・・・と予想。
この「スペック」、どのくらい爆上がりしたのか?
強引にバイクで例えれば・・・
「GSX-R1000並みの運動性能を持ってる400ccのバイクが、なぜかカワサキから出ちゃった、しかも50万円台で」
みたいなインパクトである・・・
正に革命。性能2倍以上で価格半分以下(まぁ、若干言い過ぎな気もするが、SSDやグラボ等の他部品も激烈にスペックアップしてるため、トータルでみたら旧世代とのインパクトはそのくらいあるのかな、と)。
バイク業界では50~100年かかる話だが、PC業界では1年~数年で達成する。てか何年かに一度、周期的に起きる(前回はSandyBridgeだと記憶)。その更新サイクルが。ここ2、3年にあった。
つまり・・・
3年以上前のPCは ほぼゴミ
原則、買ってはいけない。前述のとおり、割高すぎるから・・・
でも、この前チラ見したチラシ、3年前どころか、8年前の第3世代インテルCPU搭載PCに型落ちグラボと型落ちSSD付けて5万円以上で売りさばこうとしてたからね・・・とにかく「Core i7」「Core i7」を連呼して・・・
オイオイ、そりゃねーだろ・・・この業者マジえぐいなー・・・って思った俺。
第3世代のCore i7なんて今やゴミだよ・・・まぁサブのサブくらいなら、あと半年くらい使えるかもしれないが・・・もう、RYZENの4世代出る(もう出た)べ?
これさー、クルマで例えたら、初代ワゴンRを30万とかで買うようなもんじゃね?・・・いくらなんでも今更、買う? エンジンF6Aのやつだよ?
買わない方が良いと思うなぁ・・・
話を戻すと、インテル Corei7シリーズの世代間の主要スペックを比較すると、こうなる・・・
(俺調べ)
モデル名 | Core数/Thred数 | 通常(Ghz) | ターボ(最大値Ghz) | 内蔵キャッシュ(MB) | 発売年度 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-3770 | 4C8T | 3.4 | 3.9 | 8 | 2012 |
Core i7-4770 | 4C8T | 3.4 | 3.9 | 8 | 2013 |
Core i7-6700 | 4C8T | 3.4 | 4.0 | 8 | 2015 |
Core i7-7700 | 4C8T | 3.6 | 4.2 | 8 | 2016 |
Core i7-8700 | 6C12T | 3.2 | 4.6 | 12 | 2017 |
Core i7-9700 | 8C8T | 3.0 | 4.7 | 12 | 2019 |
参考 第10世代のi3 | |||||
Core i3-10300 | 4C8T | 3.7 | 4.4 | 8 | 2020 |
Core i3-10100 | 4C8T | 3.6 | 4.3 | 6 | 2020 |
※頭の数字が世代を表す。例 3770→3世代、4770→4世代。
クルマやバイクで強引に例えると、Core数/Thred数がシリンダー数、Ghz(動作周波数)が回転数、キャッシュが足回りにどんだけ金かけたか、みたいな関係性がある。
世代間で改良が加えられているため、同じスペックでも処理速度は後発の方が速い。ただし、3~9世代のスペックアップ幅はショボく、基本性能は1.5倍くらいにしかなっていない(2017年にAMDがRYZENの8コアを超安でブッ込んできたためガチバトルに突入、コア数増やして泥沼化)。また、ターボ値はあまり参考にならない(常に全開したら壊れる、クルマとガチ一緒)。
第7世代のi7 ≒ 第10世代のi3
注目すべきは、この2つの世代。たった数年で、エントリーモデルがハイエンドのスペックを追い越してしまった。
実際に、i7-7700 vs i3-10100 の処理性能はやや同じどころか、i3-10100 の方が若干上回っている模様(ネット上に転がってるデータを見た限りでは)。
更に言えば、過去のモデルは Spectre&Meltdown 問題もあるから・・・マジで中古なんて買う意味無いって・・・
PCは安中華でオッケーだから
クルマやバイクの中華パーツの質は微妙だが、PCの中華パーツは「割と」質が高い(てかイマドキ、中華部品を使ってないPCなど、ほぼ無い)。
参考までに、俺が最近お気に入りの中華、Lenovo(てかまぁ中華だけど、旧IBM、旧NEC、旧富士通のPC部門さえも現在Lenovo傘下なわけで)。
これの Core i3-10100 搭載モデル
さっき見た時点で、5万切ってるから・・・
スペック(型番 90NA0030JP)は
- CPU Core i3-10100
- メモリ DDR4 8GB
- HDD 1TB
- DVDスーパーマルチ(フロントパネルがスライドする模様)
これ買って、SSD増設して(スペック表によればM.2 2280スロット付いてる)、ソッコーOS入れ直せばオッケーっしょ。
参考 ↓
Transcend PCIe M.2 SSD (2280) 128GB NVMe(amazon)
液晶ディスプレイはさすがにもう、みんな持ってるだろうし・・・買うにしたって30インチの2Kですらメチャ安くなってるから。
参考 ↓
Acer 31.5インチ(amazon)
ただし、他社製品を勝手に組み合わせた場合の動作保証は無い(俺は99%可能だと思うが自己責任)。まぁでも、128GBのSSD(NVMe)なんて、もはや中華バイクタイヤ以下の値段だから・・・
ダメ元でギャンブル上等レベル(繰り返すが、ほぼ動く。中華産のバイク外装パーツが無加工で付く確率より遥かに高いだろう)。
OSインストールがメンドイ。て、人も居ると思うけど・・・イマドキ、USBメモリ用意(Win10はマイクロソフト公式からDL可能)すれば、ほぼオートだし・・・操作するとこ10回も無かったはず(verで変わるため、説明不可能)。
・・・まぁしかし、そういうのすらサッパリワカラン人が、謎中古PC業者に狙われるんだろうけど・・・
かくいう俺も、ダチにはしっかりとアドバイス報酬+α(ラーメン)を請求するわけで・・・
でもこんなの、バイクのハンドル交換するより遥かに簡単だと思うんだけどねぇ・・・