東北地方一周バイクツーリングから帰還してしばらく経った。
来年以降また行くために「どのあたりがバイク的に良かったのか」という件などを、マップにまとめておこう。
東北地方バイクツーリング走りやすさマップ2024 北東北3県編
の続き、2025ver
もくじ
- 北東北3県バイク走りやすさマップ2025
- 青森県
- 岩手県
- 秋田県
- まとめ(ざっくり日程)
北東北3県バイク走りやすさマップ2025
独断と経験とフィーリングにより判定した結果、こうなった。
ざっくり基準は以下のとおり。
- サイコー
好きなように走ってオッケー - 難易度中
デカイ国道だけ避ければオッケー(フツーに楽しめる) - 難易度高
デカイ国道+メイン街道を避ければオッケー(北関東並み、楽しむには地元民級の土地勘が必要) - クソレベル
何やっても無理(南関東ほぼ全域コレ、東北地方には無い)。
各県の所感は、以下のとおり。
青森県
最後に残った平内町へ訪問。青森市に近い割に快走感は高かったけど「サイコー」って感じでもなく、まぁ・・・「中」判定かなー・・・
これで青森は、全市区町村の走行が完了。これまでの実績を踏まえて各地のバイクツーリング適正感は、こうなる。
青森は北東北で最も難易度が高い
東北道軸と新幹線軸の難易度が高い。特に新幹線軸が高い。
七戸十和田駅or八戸駅⇔奥入瀬渓流⇔八甲田山⇔青森市⇔新青森駅or青森空港⇔弘前市⇔白神山地
この方向が地雷ロード、謎の観光系車(中華の闇ライドシェアや酷い動きの観光バス等)が居る。その方向をあえてバイクで走る意味は無い。まーそれでも関東と比べたら遥かにマシなため、南関東民なら耐えられるかもね、レベル。
道路事情を極めてる地元民ならともかく、それ以外の域外民がこのあたりにわざわざ行って楽しめるのかは疑問(群馬県民の俺は楽しくなかった、利根郡吾妻郡で良くね感しか無かった。地元なら土地勘あるため回避できるから)。
八戸方面が割と良い
青森県は西(青森市弘前市)と東(八戸三沢)で言語体系が異なる。ガチで雰囲気が違う。そのせいなのか連携する道路が少ないため、別のエリアだと思った方が良い。
そして西(十和田湖以西)がやたらと観光需要が高く、東(八戸三沢)はそうでもない。東側は実需で回ってる感が強い(電力&港湾&軍事の最強タッグ)。
実需は土日祝停止するのがデフォ。だから、ココの太平洋側は土日メッチャ空いてる印象。逆に平日は混んでる。まぁそれでも東北道~八戸港のラインに入らなければオッケー。
他は全体的に難易度が低く、特に岩手県境方面が激アツ。田子三戸新郷がイイ。
北側も上北道が開通したせいか、野辺地から六戸あたりが割と空いててバイク向き。無料キャンプ場と温泉もありまくり、超サイコー。
下北半島はロスでかい
だが下北半島まで行くと微妙。太平洋側はほとんど人が住んでないから空いてるけど、道路がパッとしない。難易度は低くてバイクサイコーだけど、満足度はフツー。
逆に、陸奥湾側がヤバイ。道路整備が異常に遅れており、むつ市付近が朝夕大渋滞。大間行きは一本道かつ未整備区間アリ、そのくせ観光客が多すぎて難易度は高め。海峡ラインは草木が伸びすぎて、道路からの海峡感なし。平内町の県道8(ホタテライン)の方が、よほど海峡ライン感があるというオチ。
ということで、2025年は丸ごとカットした。まじでロスでかいから。時間が足りない場合、小川原湖以北は全カットを推奨。
バイクツーリング 津軽最強説
津軽方面、青森市周辺は県庁所在地だから難易度は高め。
ただし人口は少ない。ガチ混んでるということはなく、クソレベルになる気配など全くない。てか日本基準ではこれがフツー(世田谷区+渋谷区の方が青森県全部より人口多いという罠、現代の世田谷でクルマバイク遊びがどうのこうのとか狂ってるよなー、と毎回思う)。
てことで半島方面がサイコー。さっきも書いた通り、観光客の動きが青森市⇔弘前市になってるため、なぜか津軽半島方面へ行く人は少なく、メッチャ空いてる。
ただ、半島は根本が混む法則ってのがある。ココもその通りで五所川原付近の交通量はエグイ。しかしながら、津軽平野は道路がめちゃめちゃ多くて人口密度も低いため、全く問題なくバイクエンジョイは可能。
ただし反動?で、岩木山の南側~白神山地方面がやたらと混んでるため、俺は行く気がしない。特に深浦(五能線沿い)は行く気がしない。
でもまぁ、クソレベルという感じでもないし、時間があれば行っても良いかな。とは思う(ロスでかいため、弾丸は日程詰む)。
岩手県
九戸、一戸、滝沢、雫石、釜石、大船渡、住田のみ未訪問。
今回、見事に県境付近しか行ってない。
なんか「この人、岩手嫌いなのかな」と勘違いされるレベルでガッツリ回避してるけど、岩手はサイコーである。
サイコーだけど回避せざるを得なかった。また釜石に行けなかった。
その理由は・・・
岩手は天候要素がキツイ
から。
岩手県は、日本国バイクツーリング適正度1位になるレベルで道路も景色もガラガラっぷりもスポットの散らばり具合も素晴らしい・・・のだけど。
山が深すぎ。
天候要素がキツすぎ。ちょっと雨っぽい雰囲気になると、沿岸部すらキツイ。そして地理的にメッチャ北にあるため、中央部(奥羽山脈)は夏ですらキツイ。
理由はバイクだから。だって、真夏に秋冬装備持ってるワケないじゃん。
したらバイク的に「もう盛岡~一関のラインに行くしかねぇ」みたくなりがち。でもそのあたりに人口が集中してる。つまり地元民で爆混み(皆、考えることは同じ)。
そのケースになったとき、県外民が入り込む余地が少ない(北上あたりの日帰り温泉とかメッチャ混んでる)。
岩手県民ほぼ全員がそのラインに住んでて全開で終結する、というのは言い過ぎだが、そんな雰囲気はある。
ということで、バイク的には・・・
三陸方面がサイコー
三陸道が全線無料なため、一般道にトラックが居ない。少し外れただけで本当に全く交通量がない(まー、2025は久慈以南は未走行だけど)。
2011年に一度破壊されたせいで、道路の修復整備が進んでおり快走感もハンパナイ。田野畑村~洋野区間が特にサイコー。
2025年は、そのためだけに久慈まで行ってる。
その結果、道中で分かった。
盛岡-八戸間が微妙
だと・・・
このあたりは「南部地方」でまとまってる感が強くて、「県南部」の方が空いてるんだよね・・・遭遇した岩手県民も言ってたけど、南部系民て、仙台が(伊達)嫌いなんだと思う。
てことで、「南部」の南端である、北上あたりから明らかに盛岡中心に回ってる感があり、それが八戸まで続いてる。
そのせいか、国道4-八戸道のライン(二戸-軽米)が意外に混んでて、特に新幹線駅&国道282県道6が交差する、二戸市街がプチ交通の要衝感あり微妙(ただ市街の西側はそうでもない)。
この原因は、東北道-八戸道のルートが悪いせい。国道4軸の一般道を走っても変わらないケースが多発してるのだと思う。
特に盛岡方面は県庁だし、割と混んでる。観光客も盛岡から岩手山八幡平田沢湖龍泉洞へ移動してる感が強く、盛岡の放射路線がダメ。
南北のラインは業務トラックと重なって更にダメ。
まーでも、青森と同じく南関東民なら耐えられるレベル。
あと、盛岡ってギリギリ東京から(東京基準で)「お手軽」に行ける範囲じゃん。地方民には理解不能なんだけど、彼ら片道3時間が「お手軽ッ」とか言い放つんだよ、マジで(過去記事の件)。
だから謎に混んでるんだよね(やたら関東人が多い)。俺、雫石に行くことは無いのではないかなぁ・・・遠野から田野畑村へ突き抜けた方が、絶対にバイクは楽しいからなぁ・・・という感じ。
秋田県
残、八郎潟町のみ。
まず、
秋田サイコー
秋田県民がいい。青森、岩手と違い、秋田県民は比較的まとまってる印象。
ほぼ全市区町村、行った。てかもう、全部行ったで良いと思う。八郎潟町は厳密には行ってないけど、五城目と一緒だろ。あとは小坂と藤里がガッツリ行ってないけど、鹿角大舘より混んでるとか無いと思うわ。
バイクサイコーは、南部
北東北3県で今回唯一、レートを落としたところがある。田沢湖。
北部の山間部方面、やたらと交通量が増えてた。十和田湖は秋田側から行く人は少ないようで、そうでもないんだけど、田沢湖は秋田からしか行けない。そしてさっきのとおり、盛岡の放射が混んでる。
てことで、仙北から田沢湖の交通量がやたら多くて、観光バスも大量におり苦行レベルが高い。
奥地の玉川温泉から八幡平なんて、ワケわからん比率で関東車が居て謎過ぎた。もう八幡平アスピーテラインはダメでしょう。
やっぱり秋田の魅力(バイク)は、南部の県境付近だよなと、改めて認識。
でもまぁ、
全体的にどこ行っても楽しめるのが秋田の魅力
クッソテキトーに、フィーリング走行で突き進むスタイルの適正は、日本で秋田県が一番高いと、俺は思う。
難易度高エリアがほとんど無いのが良い。若干、鷹巣-五城目-秋田市、田沢湖-角館、秋田市-横手、横手-新庄だけ、やや「高」寄りの「中」かなー・・・みたいな感じ。
その他はテキトーでオッケーでしょ。う回路多いし。
だいたい、秋田市から横手まで国道13フル走行ツーリングとか、バイクでするヤツいねーだろ。
まとめ(ざっくり日程)
北東北は日本でもはや貴重になってしまった、自由フィーリングスタイルのバイクツーリングが可能なエリアだと思う(北海道はかなり微妙になった、去年の同じ記事参照)。
マジでサイコー。
しかしながら、最大の問題は天候。
絶妙に梅雨と台風の影響を受けやすいのに北にあるから、バイクシーズンが短すぎる。
具体的には5月~6月に冬季解除、10月中旬を超えたら山間部ほぼアウト。っていう条件がバイクに厳しすぎる。地元民なら梅雨の影響が少ないから良いんだけど、関東以南から行くのはキツイ。
6月頭に行くのは地元民以外困難だから、実質梅雨前のバイクシーズンは無い。梅雨明けは8月中旬まで夏休み馬鹿混みで「バイクツーリング」が成立しづらい(特に関東側の南東北)。
すると9月しか残らないが、台風が来るというオチ、実際に来たせいで岩手を大幅カットした俺が居る。
てことで、結論としては、北東北はサイコーだけど、ほぼ地元民専用。
それでも強引に圏外からバイクエンジョイするために、てか来年以降行くために、必要な最低日数を「各出発地基準」でざっくり考えておこう・・・
エンジョイに必要な「最低」日数
- 地元民(のエリアまで到達してから必要な日数、以下同じ)
2泊3日(例 秋田発 →岩手→青森→秋田帰還) - 南東北民
6泊7日(例 福島発 →宮城岩手県境→岩手→青森→青森(悪天候時の予備)→秋田→山形→福島帰還) - 北関東民
9泊10日(例 栃木発 →福島→宮城岩手県境→岩手→岩手(悪天候時の予備)→青森→秋田→山形→山形(悪天候時の予備)→福島→栃木帰還) - 南関東~山梨民
13泊14日(例 町田発(月曜必須) →茨城福島県境(月曜の宿泊地)→福島宮城県境→宮城岩手県境→宮城岩手県境(悪天候時の予備)→岩手(金曜)→青森→秋田→秋田(悪天候時の予備)→山形→新潟→長野or群馬→長野or群馬(悪天候時の予備)→予備(関東圏渋滞対策用)→町田帰還)
このくらいのスケジュール感がギリギリかなー。
今回、11泊12日なんだけど、北関東民の俺で、けっこうギリギリ感があったんよね。だいたい3日か4日に一回、雨が降るから。
てか最終日なんて強引に雨+激渋滞の群馬、突破してるし(あれ東京まで行くのは、絶対に無理よ、リアルに死ぬ)。
何年か前に青森で会った千葉県民も全く同じこと言ってたけど、俺らバイクは天候回避のためにルート逸れるからさ、関東人が9泊10日はキツイよ。かなりギリよ。
宇都宮と水戸は9泊で行けると思うけど、群馬と長野と千葉(寄りの茨城)は10泊11日~、かなー・・・
たぶん、9泊予定だったら今回は詰んでたと思うわ(青森は行けない)。
ちゅうことで、南東北編に続く・・・
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