世界が変わる予感を、ひしひしと感じる2020年初夏。
延々と昭和平成と同じスタイルで生活してたら、あっさり破綻するような気がしてならない。
ここは、いったん固定費を圧縮して新たな時代に備えるフェーズに入ったのではないか。
・・・てことで、これからの時代を生き抜くため、群馬在住のオッサンが、無い知恵を絞って考えてみた。
結果・・・テレビ、固定電話、マイカーはもはや要らんよなぁ・・・という結論に至る。
つまり、個人の感想であり、ガチどーでもいい話。
もくじ
- はじめに
- 令和 3大イラナイもの
- テレビが不要な理由
- 固定電話(光通信回線)が不要な理由
- マイカーが不要な理由
- まとめ
これだけの都市規模があったら、ホントは生活にクルマ要らないと思うんだよね
ここは本当に要らないと思うし・・・
ここも本来は要らないと思うなぁ
ここはそうとも言えないと思うが・・・
はじめに
過去には、老若男女、職業嗜好の隔たり無く、ほぼみんなが持ってた(欲しがった)アイテムたちがある。
しかし、そんな最強ハヤリアイテムであっても、世界情勢が変わった途端に不要になり、時代錯誤認定されるのが、世の常。人類の歴史。
直近だと、2008年リーマンからの2011年の大震災コンボあたりで、個人所有欲一辺倒だった雰囲気が大幅に減退したのは記憶に新しい。以降は、経済的、合理的でないモノは基本シェアする形態が激増(資産や稼ぎに関係なく)。
あのころ、モノ重視から体験重視へ、価値観が変わったのだと俺は思う(上には上が居るため、一般民生品レベルで所有欲を争っても不毛な事に気づいたのかも)。
いっぽう、地下鉄サリン、阪神淡路震災、911テロ、リーマンショックを経ても、未だにバブルを引きずりまくってたジジイ~オッサン世代も、このころやっとバブル熱から完全に冷めたような雰囲気がした・・・
が、それでもスタイルを変えられず、金(所有)で何でも解決しようとしてた層も割と多く居た。彼らは、ハタから見ても急速に貧乏くささが炸裂しており、実際に貧困(特に精神)へ突入しているような気がしてならない。
典型的だなー、と感じるのはショボイ車の激増。これ、下駄車のオッサンより、チャリ乗ってる若者の方が、明らかに豊かそうに見える(たぶん目的と手段が入れ替わってるからだ、あと未来あるし)。
2020年初頭、次回の社会情勢の大変化は、東京オリンピックからの何か(個人的には5G関連)なんだろーな・・・て、予想してたんだけど、その前にコロナが来た。
このせいで、予想以上に速く、大きく、時代が動く予感がしてならない・・・単なるバイクツーリング好きのオッサンには、どうなるのか全く予想もつかないけど、確実に解る事が一つある。
追いついて行けなかったら、ヤバイ。
・・・てことで、今後の令和時代を生き抜くために、一旦捨てるべきアイテムは何か?
今一度よく考えてみた。という話。
令和 3大イラナイもの
ここ数年の流れから、個人的経験を加味すると・・・3つ、要らない(のではないかと感じる)ものがある。それは、
- テレビ
- 固定電話(光通信回線)
- マイカー
だ。
これらの維持に、金とリソースを割くくらいなら、別のジャンルに投資すべき(たとえ、10年後にハズレてたとしても)。
理由を順に考えてみた。
テレビが不要な理由
1950年代の最強トレンドであるテレビ。
70年後の2020年現在、ディスプレイ部分はまだ要ると思う。けど「テレビ受信機」は要らない。
理由は、ディスプレイ(モニター画面)さえあればコンテンツは見られるから。
そして、もはやテレビ番組は最新コンテンツではなくなったから。
これ、情弱にミスリードさせるためか、わざとコンテンツとテレビの関係をボカしてる気がしてならない(テレビ≒コンテンツ 的な)。
「テレビ」とはどういう製品(装置)なのか? 今一度考えてみたい。
テレビの仕組み
業界人でも技術者でも何でも無いので、詳細はしらんけど、俺の認識ではこうなっている。
コンテンツ作成&編集加工(オーサリング設備)
→電波送信(送信アンテナ)
→電波受信(受信アンテナ)
→信号伝送(同軸ケーブル)
→チューナー(チャンネル選択部)
→信号変換(テレビ内部基盤)
→受像(テレビモニター画面)。
こんな感じか(太字が「テレビ」)。
この仕組み・・・情弱&メカ弱層だと、なーんも意識してない人がいるんだよね・・・コンセントとアンテナ繋ぐだけで「自動的に最新情報が湧いてくる万能機械」みたいな認識の人ね・・・
でも、一定以下の年代になると、こういう人は極端に少なくなる。
たぶん、ファミコンの存在が大きかったのではないか。このラインでオンチ率に大きなギャップを感じる事が多い。
・・・これは、2ちゃんにテレビ番組以外の映像が出せる事を、ファミコン以降世代は知っている(以降RCA、S端子、HDMIに続く)、テレビは単なるディスプレイであることを体感で解ってる。からだと思う。
信号変換器より前の部分は何でも良い のだ・・・テレビにはテレビ放送以外のものも写せる。
いわゆる「テレビ」とは、ディスプレイにチューナーと信号変換器を合体させた、放送局(というコンテンツホルダー)が企画した製品なのである。
映像コンテンツが溢れた
平成初期以前は、コンテンツ作成&編集加工(オーサリング設備)がメチャクチャ高く、ハードもクッソデカかった。だからコンテンツ作成は、一部の特権階級(放送事業者)のみできた。
でも、事情が激変。イマドキ、コンテンツ作成&編集~信号変換まで全部フリーソフトウェアでできてしまう。そして、誰でも簡単に配信できる。
ソレを個人レベルでやっているのがYoutuberである。
そのコンテンツは「データ」さえあれば見れるし、探す機能も含めて、全てがスマホに入ってる。
これからの時代、「画面ちいせぇなー、じゃ、大きめのディスプレイ買うか」くらいの感じで良いのではないか(それすら無いかも)。
免許制なのに、ワケワカラン偏向報道が織り交ぜられた、全く最新でも何でも無い情報、しかもリアルタイムでしか受信できないチューナーに金を払うのは、いくら何でも、もはや無駄すぎるのではないか・・・
なお、俺はアナログ放送が停波してから一度も「テレビ」を買っていない。
でも、全く問題は無い。むしろ良かった。「テレビ」が無いことによる一番のメリットは「金」ではなく、「時間」だったから。
不要なパートをぶっ飛ばして見れる配信形態に慣れてしまったら、タルすぎてもうアレには戻れないし、戻る必要性も無い。
固定電話(光通信回線)が不要な理由
19世紀末期の、超便利機器、固定電話。
よく考えれば凄まじく息が長い。
そのせいなのか、今となってはギャグのようだが、1990年代までは、「財産」だとか言われていた(加入権は担保にできた)。
2000年前後、携帯電話が普及してきて、固定電話回線は不要になったかと思われた・・・けど、その頃にはまだ利用価値があった。
インターネット用の通信回線として使えたから(ADSL)。
その後は、光ファイバーになり、通信速度は爆上げ・・・このあたりまでも、まだ利用価値はあったと思う。
4GLTEが出るまでは・・・
有線の速度が頭打ちに
ADSL時代の通信速度は数Mbpsだったと記憶している(基地局直近住民を除く)。
同じく、光ファイバーは最大100Mbps・・・だったけど、プロバイダと混雑の関係で、50~70Mbps出れば良い方(徐々に速度低下したが)。
2020年現在では、光1Gbpsや10Gbpsなどの爆速プランが有るけど、マニア以外、もうみんな無線しか使ってねぇ・・・
てか、末端の設備までギガオーバーに対応させるのは、困難すぎる。10Gbpsのハブなんてクッソ高過ぎて買うメリット無いって・・・消費電力ハンパナイし。
しかも、どうせプロバイダとの兼ね合いで連続してMAX速度は出せないワケでしょ? なんかアレ、騙されてる感ハンパナイんだわー・・・
完全にWIFIが主流になった
2020年の現在、無線通信が便利すぎて、みんなWIFI使ってる(有線は配線メンドイからね)。
とすれば、11ac規格で、MAX80Mbps~くらいの環境が、現実的なんだよね・・・設備側が100Mbpsのところが未だ多いし。前述の速度絞りもある。
だから、実際問題として、10Mbps以上出てれば通常利用では何の問題も無い。
100GBクラスの超巨大データをダウンロードしまくるなら、有線の光が必要だが・・・ソレやってると制限くらうため、現実にはできない(意味無くね?)。
4GLTEが割と速い
俺が現在使ってるマイネオSIM(au回線)は、非混雑時なら15Mbps以上出る。これはかなり速い方らしい(地域差が大きい)。
以前書いたように、動画圧縮技術がメチャ進歩した2020年現在、500Kbpsあれば動画もそれなりに見れる。
ネットサーフィンするくらいなら、数Mbps以上出ればそれなりに十分なスペックだと言える。
今一度、さっきの光回線と比較してみよう・・・光が実測で30~50Mbpsだとしたら・・・3倍~10倍。
別にたいした差なんて無くね?
だって今、世の中の主流は10Mbps前後のスマホなんだから・・・
つまり、WEBサイト側がその辺の速度を限界と想定して配信してる。ってこと・・・
固定回線は不便
有線は屋内配線がダルい。それだけで、無線にはかなりのアドバンテージがある。
固定された場所(デスク)でしか使えない超高速回線(50Mbps超え)と、移動中でも、どこでも使えるソコソコの高速回線(数Mbps)、どっちの方が便利かと言えば、どこでも使えるソコソコ高速回線を選ぶ人は多いだろう。俺もそうだ。
しかも2020年、5Gが出てきて、今後は更に速度アップするという・・・
俺は、固定回線を数年前に解約した。だが、たいした問題は発生していない。
どうしても巨大ファイルのダウンロードが必要な時は、フリーwifiがあるところに、モバイルPCを持って、電波をパクりに行く感じでオッケー・・・
だがこれも、マイネオの夜間フリーにより、ほぼ解決してしまった・・・
てことで、もはや固定回線は要らないと言い切れる(一応言っとくけど、テレワークは別の話ね、あれは事業の経費だから)。
マイカーが不要な理由
クルマの場合、前の2つに比べて全く異なる要素がある。それは業務利用の使い分け(1台の単価が高いため分離が困難)。
だからこの話は、あくまで完全なる自家用の乗用車であって、少しでも業務目的があれば除外される(マイカーではなく社用)。基準は登録形態ではなく、維持費を事業の経費化できるか否か。そこに掛かっていると思う。
また、趣味にコスパは存在しないため、スペシャリティカーはガンガン買ってオッケー、てか、金あるなら買うべき。でも、そういう人が減ってる時点で、お察しな状況。
これは、前に何回か書いた話の延長。
マイカーの価値が著しく下がってるんじゃね?
・・・てヤツ。
イマドキ中古の軽自動車を買うことに疑問を感じる(2017年)
自家用車の維持費(ランニングコスト)が高い原因は税金でも修理費でも無かった(2019年)
状況が変わってきている2020年現在、今一度考えてみた。
マイカー所有のメリット
過去時代に期待できた効果を含めると、マイカーのメリット(機能)には以下のようなものがある(あった)と思う。
- 情報収集能力(いつどこにでも行ける)
→情報端末の進化により激減(基本行く必要無し) - 大きな荷物が運べる
→情報端末&配達業者の進化により消滅(自分で運ぶ必要なし) - ステータス
→ほぼ消滅。実はだいぶ前(てか最初)から、ほぼ無いのではないか。メーカー煽りによる勘違いでは? 例えば映画トランスポーターで言えば、イケてるのはJステイサムなのであって、アウディでは決してない。 - 財産的価値
→収支合わず(動態保存しないと意味無し) - 自己表現
→もはや、ごく一部の身内以外にはウケない(元々メリットではない気がする) - 手軽にぶっ飛ばして楽しい
→だいぶ前からD◯N認定(てか趣味) - モテる
→ほぼ勘違いである(過去のアッシー君)。 - 泊まれる
→収支合わず(駐車場代、維持費、ガソリン代、インフラ使用料等をブッチギらないと成立しない@道の駅で長期滞在して問題になってるアレ) - 生活が便利になる
→上記のメリットが失われたため、もはや収支が合わない。あればより便利な程度であり、通信インフラが激発達した2020年現在では、無くても大きな問題にはならない。たまに「通勤に必要だ」などと言う田舎のヤツが居るけど、アレは意味不明すぎる。それは業務でしょ?本来会社が負担すべき費用じゃないの? 何で自己負担(マイカー通勤)なのか理解できない。最近テレワークで増えた光熱費と設備投資は会社負担すべきという論調がある。てか、フリーランスは経費に計上しているだろう。よく考えたら、それと一緒じゃね?
・・・とこんな感じで、「大人になったらクルマくらい持ってなきゃダメだんべ」というコンセンサスが、失われ始めている2020年の現代(体感で30代以下は余裕で失われている)では、業務の実用性以外のメリットは、ほとんどない。
だから、個人でマイカー持ってても、ほとんど意味は無い。
更に問題なのは、デメリットがデカイことだ・・・
マイカー所有のデメリット
同じく、デメリットについて考えてみよう。
- 主要移動手段の中で、最もリスクが高い(特に加害)
→個人でカバーできる範囲を超える事象が起こりやすい。理不尽なイベント(特にもらい事故、謎の取締等)が発生するまで、気づけない点が闇。 - 維持費用が高い
→小出しで徴収されるため、3台目購入くらいまでは、あまり気づかないのが闇。最低グレードの下駄車でも月4万円以上はかかる(都市郊外のケース→俺の試算による)。 - 実は行動範囲の制限が大きい
→冷静に考えると駐車場⇔駐車場間の移動しかできない。どこにでもドア前に停められるド田舎はまだしも、離れた有料駐車場から歩くシーンが多い市街地では、時間も金もメッチャ無駄。でも、目的地はたいてい市街地にあるという罠。そして酒も飲めない(現代の価値観ではあり得ないが、昔はそうではなかった)。 - 外部要因(主に渋滞)に弱い
→これも、混むところほど行く頻度が高いという罠(考えること皆一緒、用事もだいたい一緒)。 - 免許が必要
→運行による潜在リスクが異常に高い事を意味する(みんな忘れているのではないか?)。
つまり、これ全部共通して言えることなんだけど、マイカーって「選ばれたごく一部の人が使う」のが前提で、制度設計された乗り物なのではないか?
金に余裕がある一部の人だけが使ってる分には価値があるんだけど、大衆化すると、デメリットが指数関数的に大きくなってくる。
そして、そのデメリットは金で解決するしか無く、ケチると更にメリットが低下するという悪循環。
運行リスクが見えてなかったのでは
じゃぁ、税金や車体価格をメッチャ上げて、一部の人だけが乗れば解決するんじゃね? ビンボー人は乗るんじゃねぇよ! ・・・的な話をする輩が居るんだけど・・・
そうじゃなくて、2020年現代は、カネに余裕がある人ほどマイカーなんて要らない世の中に変わってる。てことなんじゃないかな・・・
まぁ、よく考えれば元々要らなかったんだと思うけどね・・・だって金持ちほど、事故った時のリスクがクッソ高いし・・・叩かれる度合いがハンパナイ。芸能人や政治家なんて引退する勢いだから・・・
生活便利地区の地価上昇は本件が原因なんじゃね?
最近都心部の賃貸(やタワマン)価格が上昇しまくってたのは、五輪バブルではなくて、クルマ不要時代の利便性(コスト低減効果)が一部乗っかってるからなんじゃね?
と、個人的には思っている。
クルマ無しスタイルなら、有りに比べて40年で2000万円~のメリットはあるはずだから・・・
その観点から言えば、ビミョーな郊外(足立葛飾あたり)の、謎のタワマン。あれは、ヤベーな・・・と・・・
本当にマイカーが無いと困るビミョーな地域って、ド田舎じゃなくて、実は都心郊外の中途半端なベッドタウンなんだよねぇ・・・ド田舎のマイカーは≒仕事のケースも多いんだけど、ベッドタウンのマイカーは100%仕事じゃないから。
しかも、ベッドタウンて「平日は電車で郊外から都心に通勤、休日はマイカーでドライブ、ヒャッハー」みたいな、旧時代のQOLフォーマットで都市設計されててさ、ロードサイドチェーン店だらけのとこ、割とあるよね・・・
少し前から言われてたけど、アレは今後、ガチでヤベーと思う。その点で言えば、足立葛飾はまだマシなのかな・・・
まとめ
テレビと固定電話はもう捨てた俺だが、マイカーは完全に捨てられていない。
賢明な若者層では、もう全部捨ててる人もかなり居ると聞く(驚異的な事にド田舎であっても)。というか、最初から持ってないのが、実は良かったのかもしれない(リープフロッグ現象てヤツか?)。
いつかは解らないが、フツーの人が皆マイカーを捨てる時代が来るのは、そう遠くない未来ではないだろうか・・・果たして、どのタイミングが捨て時か・・・
個人的には電動バイクとチャリが融合した段階で捨てちゃってオッケーだと思ってるんだけどなー・・・日本にはそのフェーズ来ないだろうなぁ・・・中国はもう融合してるようだが。
でも、田舎だと軽トラやバンは≒仕事の要素も強いから、強引に捨てる必要性も無いしなぁ・・・
全自動運転タクシーが周回する時代が来たら、完全にみんな捨てるのだろうけど・・・コロナでどっちに転ぶか全くわからんね。
けど・・・
流れに乗り遅れたヤツから困窮していくのだけは、確かなんだよな・・・