群馬から関西経由、佐多岬までバイクツーリングした記録
10日目 晴れのち雨
走行ルート
枕崎市~南九州市知覧町~川辺ダム~鹿児島市谷山~鴨池港~垂水港~大隅半島西岸~錦江町~雄川の滝~小平温泉~神川キャンプ場
鹿児島県肝属郡錦江町 神川キャンプ場 泊
もくじ
- 薩摩半島から大隅半島へ渡るルートの検討
- 枕崎⇔鹿児島市 けっこう速くて快適だった
- 鹿児島市街地南部沿岸 鹿児島感ナシ
- 鴨池垂水フェリー 景色サイコー
- 垂水のとんぼラーメン 激ハズレ
- 大隅半島はイイ・・・
- 神川キャンプ場も風が強い
- 緒川の滝 滝つぼ側展望台もバエのみ案件
- 小平温泉 ガチですごい
- 俺はニシムタ派
鴨池垂水フェリー 桜島を見るには最適かも
薩摩半島から大隅半島へ渡るルートの検討
明日から大荒れの予報。散歩中の地元民の方、曰く、大雨が振ると川みたいになるとのこと。確かに、地形的にセンターへの水のたまり方がヤバげな気がする・・・てことで早朝に、火の神公園を撤収。
そろそろ、大隅半島側へ行きたい。昨日寝る前に検討した薩摩半島(枕崎)から大隅半島へのルートは以下のとおり。
フェリーが3航路。なお、自走はあり得ないため省略。
鹿児島港⇔桜島港(桜島フェリー)
運行本数 40便/日(昼間3~4本/時)
所要時間 約15分
片道運賃 490円(125~750cc)
半島根本付近の航路。鹿児島側の発着場所がガチ市街地ど真ん中。激混む予感しかしない。桜島もバイクで走ってもつまらん事が確定してる。てことでナシ。
山川港⇔根占港(フェリーなんきゅう)
運行本数 4便/日(平日8時、10時、13時、16時)
所要時間 約50分
片道運賃 1600円(125~750cc)
半島先端付近の航路、最短ルート。2017年に乗船した。鹿児島市まで走行することを考えたら高くはない。けど本数が少なすぎる。枕崎から出発する場合、8時と16時に乗るのはキツイ。10時か13時しか選べないのが欠点。
ソレ以上に、枕崎-指宿間が国内トップ級の観光地のため、地味に混む。確かに指宿は素晴らしいんだけど・・・バイクで行ってもイマイチなんだよなぁ・・・
鴨池垂水フェリー
運行本数 25便/日(30~50分間隔)
所要時間 約40分
片道運賃 990円(125cc以上)
実用性重視の航路。距離の割に安い。鹿児島市街地の混雑が未知数だけど、枕崎→指宿と枕崎→鹿児島市街南部は、たいして時間が変わらない気がする(鴨池は約50kmで約1時間10分の予想、山川は約40kmだが流れ悪く1時間以上かかるのは確認済)。
枕崎⇔鹿児島市 けっこう速くて快適だった
時間決め打ちで山川港に行くのはダルい、てことで垂水フェリー経由に決定。鹿児島市へ向かう。
枕崎市街を港から抜けて、県道34へ。台地を上り切って少し進むと交通量が激減。
県道34枕崎郊外から知覧のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 3
交通量少なさ 4
展望良さ 5
一面茶畑が広がり景色良好。全線50規制。追い越すほどクルマはいないが追越可。マイペースで走れる。南行だと海と開聞岳が見えて、かなり良いと思う。
知覧をスルーして鹿児島市方面へ・・・
県道27&19南薩縦貫道のツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 5S
道路設計良さ 5S
交通量少なさ 4
展望良さ 5
謎の超高規格県道。交通量少なく走りやすい。てか、見た目完全に高速道路。全く法定速度で流れてはいないが、超スピードでもない。
しかし、何でコレが50~70規制で、首都高速埼玉線や圏央道狭山周辺が80規制なのかサッパリ理解できない。ここが50ならあそこは30規制にするのが妥当じゃね? この国の速度規制は謎すぎる。速やかに是正していただきたい。ただまぁ、ツーリングの中型以下のバイクにとっては、MAX70くらいの方が走りやすいが・・・
南九州神殿を超えたあたりから交通量増加。てか、何の神殿だよ?と思ったけど、地名らしい。
ダム湖周辺はやや線形が悪く、トラック先頭に団子系の道路。ただ、バイクだと割と追越し易いため全く問題なし。
県道20を右折。更に交通量が増える。大型車多めだけど登坂車線がキッチリ整備されてるし、線形も良い。
谷山インター手前を右折。インター前は、1回入る感じに右折。県道219を走り・・・立体交差を超えて湾岸部の県道217を左折。
・・・この道路、メチャ早い。バイクならフツーに枕崎から谷山まで1時間切れる(クルマは大型を追い越しにくいから微妙)。
こりゃー、バイクだと枕崎からなんきゅうに乗るメリット、ほとんどねーわ・・・というか、昨日のルート、伊集院からだと県道35経由からのコレで、枕崎まで行った方が快適なんじゃね・・・国道270とか通らなくていいね、バイクだと特に。
鹿児島市街地南部沿岸 鹿児島感ナシ
県道217を北上・・・超混んでるけど、流れはまぁまぁ。ヤシが植わっていて南国感あふれる沿道・・・をぶち壊す、東京靴流通センター。イオン、ドンキ、そしてヤマダ電機。どこにでも現れるこれら。ヤシが植わって無かったら千葉神奈川と景色一緒。大規模チェーンの沿道出店について、ちょっと真面目に考えた方が良いんじゃね・・・
・・・などと考えながら給油。ガソリン安。僻地より20円くらい安い。コンビニ寄ってから、9時52分くらいに鴨池港に到着。
誘導員に従い、ターミナル下のバイク待機所へ。ちょうど船が出たとこだった。けど30分後にまた来るからヨシ。
休憩・・・してたら船がきた。この間に来たバイクはCB1300(たぶん)が1台だけ。この時期、バイクで乗る人は少ないようだ。
てか、大隅半島ってなぜかバイクが超少ないんだよな・・・サイコーなんだけど、何で少ないのか謎・・・地味に遠いというのが原因かね・・・鹿児島市から行ったら片道100キロ超えるし・・・だったら指宿スカイラインでいーか。温泉あるし、的な・・・まー壊滅的に温泉が少ないからなー、大隅半島は・・・
などと考えながら乗船。
鴨池垂水フェリー 景色サイコー
この船は、脇の空きスペースに停めるスタイル。なお、乗船券は無い。垂水港に料金所があり、そこで下船後に料金徴収するため不要とのこと。
バイクは先乗船だった・・・真っ先にうどん買いに行く。素うどん400円とやや高い。素と言いながらも、さつま揚げ小とネギが入ってたけど。
窓際席で港の景色を見ながら食う・・・うん、まぁフツー。まずくは無いが、メチャ旨いという訳でもなく・・・10点評価で5.5みたいな味。
食ってたら出港。早。西日本の船会社って、積んでから出航するの早いよね・・・まぁ、東日本の航路は川崎汽船と東海汽船とオーシャン東九と新日本海の外洋の航路しか乗ったことねーけど。てか、よく考えたら、東日本の内洋の航路って、むつ湾フェリーと東京湾フェリーしか無いよな・・・
などと考えながら食器を返して展望デッキへ・・・本日、風がメチャ強いものの、景色は良好。鹿児島市街地と桜島を海上から一望できてメチャ良い。
桜島を見るのは、この航路が最適っぽいね・・・陸地に行くと中国人とレンタカーだらけで雰囲気が超悪いし、山肌しか見えないから。
桜島はちょっと遠くから見るくらいが、ちょうどいいと思う・・・
ぼー・・・と眺めたり、客席に座ってみたり・・・1時間せずに垂水港到着。車両甲板へ・・・クルマは満車だった。
いつもどおり、着岸するとすぐに下船しまくる地元住民・・・固定と位置の関係からバイクは最後に出るしかなかった・・・料金所で渋滞発生。5分くらいで全部掃けたけど、真夏でフルフェイスだったら相当キツイなこれは・・・
運賃を支払うと、750円。
アレ?980円ちゃうの? クッソ安いじゃん。なんで? クソ暑いのにヘルメットして待つの大変でしょう割とか有るのか?
てか、これじゃ、目的地が鹿屋だと、なんきゅうに乗る意味は皆無だな・・・錦江北部(神川キャンプ場)も、ほとんどメリット無い・・・
あっちは10分航行時間が長いし、神川から根占は地味に混んでるから、時間短縮効果は無さげ・・・あっても10分か20分だろうな・・・次からコレ乗ろ・・・
垂水のとんぼラーメン 激ハズレ
垂水に来たからには、2年前、超うまかったとんぼラーメンへ行きたい・・・すぐ到着・・・が、全くクルマが停まってない。ヤナ予感が・・・
店内へ入る。アレ・・・何か雰囲気違うな・・・こんなに店員いたっけな? ヤナ予感倍増・・・しかも、俺が前回食ったメニュー(あぶりチャーシュー的なヤツ)が無い。
まぁいいか、チャーシュー麺を注文・・・すぐきた。食う・・・うーんやっぱ違うなー。なんだコレ・・魚っち、ふるきに続き3店目の「初回サイコーだったのに2回目行ったら酷い味だった」店がここにあった。
てか、先日食った蒲生の店のが、まだ旨かったよ・・・いやぁ・・これは無いわ。まぁ648円だからオッケー・・・か?
店を出ると、けっこうクルマが停まってた・・・が、県外ナンバーやら、レンタカーやら・・・2年前と完全に客層が違う。どういうことなのだろうか・・・
大隅半島はイイ・・・
気を取り直して、錦江方面へ・・・国道220は集落の中を通るタイプ。あまり面白くない。山側にある大隅線の廃線区間を転用したっぽい道路を通ってみた。
国道220に並走する道路の垂水市浜平から新城までのツーリングルートとしてのオレ的評価は
道幅広さ 3
道路設計良さ 4
交通量少なさ 5
展望良さ 5
メチャ良い。廃線跡のためか線形良好、けっこう広く、ほぼ全線2車線。一部クランクがあり、クルマは通るメリット無し。そのせいか交通量皆無。地元民すら通ってない。けど、少し高台にあるため海、桜島、開聞岳が見えて超ナイス。スローペースで景色見ながら走れる。景色重視の人はこっち通った方が良い。
国道分岐を旧道へ。左手のラーメンイーグルにガテン系車両多数。これ、アタリの予感。こっち食えば良かった・・・やはり、田舎の飲食店は平日昼間に駐車車両の種類を見て決めるべきだ・・・決め打ちは危険だな・・・
などと考えながら海沿いを快走。イヤー・・・タマランね・・・大隅半島は・・・クルマの少なさの次元が違う。この辺の混んでる=薩摩半島の空いてる。くらい密度が違う。
県道68を右折、来るときにフェリー乗り場で延々映されてた大隅半島PV、アレにあった荒平天神に寄ってみる。
砂洲でつながった岩に神社があるのみ・・・てか、ぶっちゃけ地方には割と良くあるような・・・
これは、インスタバエーのみ案件。現地に行くとフツーだが、写真写りのみがやたら良いタイプ。俺が最も求めていない観光地。こういうのは宣伝せずに、地元民がひっそりと楽しんでればよか・・・的な感じ。
わざわざ行くとこじゃない。
神川キャンプ場も風が強い
国道269を錦江方面へ・・・やっぱこの辺、混むなぁ・・・まぁ混んでると言っても先述のとおり、薩摩半島だと空いてるレベル、千葉神奈川ならガラガラレベルなんだけど・・・景色を見ながら走るのは、やや厳しい。
しばらく走り・・・道の駅錦江にしきの里のドまん前、神川キャンプ場に到着。2年前にも来たところ。
裏から管理棟前へ・・・キャンパー1名。長期滞在の香りが漂うも、セーフティぽいジイさん。しかし、ココ長期滞在向けかな? けっこう道路がウルサイしなぁ・・・昼間はキツイっしょ・・・いいとこなんだけど、さすがに3日くらいで他に行きたくなると思うんだが・・・この辺、いっぱいあるし。
などと考えながら設営。風が超強い。明日雨だから張綱しとこ・・・このテントで初めて張綱使ったな・・・アレ、ペグ一本足りねー・・・まぁいいか3本で。壁に寄せたから大丈夫だろ・・・まー壊れたら、最悪志布志からフェリーで帰っちゃえばいいべ・・・
てことで、テント放置。小雨降る中、緒川の滝へ・・・
緒川の滝 滝つぼ側展望台もバエのみ案件
バイクを走らせ滝つぼ遊歩道へ向かう・・・前回来た時に、行けなかったヤツ。
市街地方面へ走り、ケーオーニシムタ先を左折。国道448へ。しばらく走って県道562を右折。看板通りに進むと入口発見。
ここは、上流展望台と滝つぼ遊歩道の入り口が、10㎞くらい離れてる。直線距離は1㎞くらいだけど、高低差ものすごいので、回り方がハンパナイ。
看板に従い、川沿いの農道へ・・・ガチで狭い。こんなとこ、フツー県外民がクルマで入らないだろ・・・くらい狭い。離合困難区間も長く、観光地にするには無理アリスギ感が漂う。
狭路は3㎞くらいあり、バイクなら4分で着くけど、クルマはキツイだろう。実際、15キロくらいで走ってるクルマが居た。15キロで3㎞走ると、12分かかる計算。往復30分くらいかかってもおかしくない。
これ、土日に行くの無理じゃね? 離合で詰まったら1.5~2倍かかってもおかしくないのではないか。
・・・などと考えながら到着。駐車場メチャ広い・・・てか広すぎ。トイレも綺麗すぎ。カフェ併設とやりすぎ。マジで良くないと思う。先にアクセス道路を整備すべき。順番が間違ってるとしか思えない。
誘導されバイクを駐車。徒歩20分くらいとのこと。遊歩道へ・・・
川沿いの谷深くを歩く・・・けっこうアップダウンあるけど、整備されていて歩きやすい・・・が、人がやたら来る・・・人口密度が異様に高い。そういえば、バスがいたな・・・てか、あの道をバスで来るのかよ・・・などと考えながら到着。
予想以上に、展望台が滝つぼから遠い。もっとしぶきがかかるくらいの位置かと思っていたが・・・コレはイマイチだな・・・滝は良いんだけど、見る位置がなー・・・神川大滝のが良いかも・・・まーコレもインスタバエー的な案件。実際に来ると、そうでもないヤツ。上流展望所で良いと思う。けっこうガチで。
てことで、戻る・・・まー徒歩1200mくらいなので良いか・・・これが徒歩10㎞くらいあったら萎えるなー・・・的な展望台だった。
小平温泉 ガチですごい
チョイと風呂に入りたい・・・検索すると、山中に小平温泉というのがある。
とりあえず向かう。県道562をひたすら東へ・・・ウェットなのに楽しいというナイス道路・・・やはり大隅半島は良い。交通量が少ない割に、道路整備状況が素晴らしすぎる。
滝の駐車場から15分ほど走ると・・・県道68合流チョイ先、右手に発見。すごいボロさだ・・・
中に入る・・・感じのいいオッチャンが机に座ってた。入浴料320円。オッチャンの裏、のれんをくぐると風呂場へ。
脱衣所がかつてない狭さ。これ以上脱衣場が広い家を俺は知っている。そんくらい狭い。てか、ここオッチャンちの風呂なんじゃね?的な雰囲気。
浴室もすさまじくボロイ。マジで過去最強クラス。壁のコンクリに塗られた漆喰はところどころ剥がれ落ち、強引にペイントした塗料か漆喰だかが、更にボロさを加速。
すごいなココは・・・湯に入ると・・・メチャイイ。鉄臭がハンパナイ。鼻血が出てるんじゃないか? と疑うほどの鉄臭。しかも、やたらと温まる。
これ、施設がボロくなけりゃ、相当客が入ると思うんだが・・・趣味なのだろうか・・・改めて思う。九州の温泉はスゴイ。
休憩所も親戚のオッチャンちのような雰囲気。さて、布団しいて寝るか。みたいな。純和風のボロさが光る物件(でも建屋は武骨なコンクリ)。
コイツはガチでスゴイ・・・レジェンド級の風呂。温泉好きは確実に行っとくべき。
俺はニシムタ派
県道68を吾平方面に走り、途中561へ左折。更にグリーンロードとの交差あたりにある貯水タンク?のとこ左折。するとニシムタのとこに出るはず。
この道路もサイコーだね・・・イイカンジのコーナーが連続。バイクだと超良い・・・けど、クルマだと全く楽しくない、同乗者が酔うだけ。そういう典型的なタイプの道路が延々続く、これが大隅半島の良いとこだ・・・
ニシムタで食料を買い込みキャンプ場へ帰還。海を見ながら食う・・・カンパチ刺身と海鮮太巻きが驚異の高クオリティ。これが合計600円で買えるのだからなー・・・飲食店に行く意味は無いなぁ・・・ニシムタでイイよ俺は・・・
などと考えながら寝てたら・・・雨が、降りまくってきた・・・
フェリー 750円
メシ 1830円
ガソリン 600円
風呂 320円
合計 約3500円
総合計 52500円