AIを活用してコンテンツを作る-2- 最強ツーリングロードを求めて~第2弾 九州編2023~

前回の続き

AIを活用してコンテンツを作り、BOOTHで販売してみた

第二弾として、九州編の2023を制作してみた。という話。

もくじ

  • 九州ツーリング時期(検討)に間に合わせたい
  • 九州版で問題になったところ
  • 1 道路の密度が高い問題
  • 2 水路(水田)の密度が高い問題
  • 3 同じ道路の周回が多い問題
  • 4 ヘアピンコーナーが多い問題
  • 5 OSMデータに欠落や誤記が多い
  • 完成したもの

Saikyo-T-kyushu2023-Ico・BOOTH
最強ツーリングロードを求めて 群馬から日本各地を攻略「2023九州編」

九州ツーリング時期(検討)に間に合わせたい

経緯やツールについては前回と同じだから省略するとして・・・

次に何を(どのルート)作るのか? どのあたりが需要あるのか?

という問いに、読者から何らかのレスポンスがあるかなー・・・と思ってたけど、1件もなく・・・

まー2015だからなー・・・そうかー・・・まあいいや。

俺が作りたいもの作るべー、九州版を作ろー。春のツーリングシーズンになる前に。

ということで制作に着手。

したが・・・

九州版で問題になったところ

OSMデータをQGISに取り込みまくり、北海道と同じようにガシガシ作っていたところ問題が発生。

具体的には以下の通り。

  1. 道路の密度が高い
  2. 水路(水田)の密度が高い
  3. 同じ道路の周回が多い
  4. ヘアピンコーナーが多い
  5. OSMデータに欠落や誤記が多い

これら技術的な問題について、順に解決策(というか妥協した仕様)について書いてみよう。



1 道路の密度が高い問題

北海道は30万分の1で制作したんだけど、その尺で九州を表現すると、市街地が潰れて見えなくなる。

九州は人口が多い(日本基準で)上に、都市の密度が高い傾向にあるから。

特に北九州市、福岡市、熊本市、長崎市、鹿児島市あたり。これらの都市にて30万分の1地図上にGPS経路をオーバーレイさせても、塗りつぶされて全く解らなくなる

同一経路を往復したようものなら、もう無理すぎる。20万分の1でも厳しい。北海道の倍解像度、15万分の1で何とかギリ

ということで、15万分の1で作っていた・・・

の・だ・が!

2 水路(水田)の密度が高い問題

佐賀県がヤバイ。

行った事がある人は解ってくれると思うけど、あそこ水路の街なんだよね・・・住宅地の中を縦横無尽に川が流れてて魚が泳いでるスタイル。日本で最もベネチアっぽいの、実は佐賀なんだわ

なぜか皆、言わないけど佐賀県民は全員解ってくれると俺は思う。

そしてこのせいなのか、OSMメンバーの佐賀民に水路をプッシュしたい勢がいるっぽく、やたらと水路の記載が細かい。リアルさを追求しすぎてるとも言う。

確かに解るんだけど、この感覚で分類したら都市が水路で埋まってしまうと思うんだが。

というか、九州の他エリアでは水路データはガッツリ入ってないんだが・・・なぜか佐賀周辺だけデータが入ってる。

しかも「川」扱いで。

除外設定するのが困難すぎた。さすがだオープンデータ。これ正に、権利フリー系の罠(フリーソフトのユーザーインターフェースが変態仕様になりがちな件や、YouTuberが公道撮影に偏重する件に似てる)。

回避するために色々と数式(除外設定)を考えようと思ったんだけど・・・データを見れば見るほど無理っぽい。

ということで・・・無視することに決定。しかし縮尺15万分の1では、水路か路地だか解りにくすぎるため、10万分の1になった。

3 同じ道路の周回が多い問題

九州は日本基準では間違いなく混んでる方に入る。

関東に比べたらガラガラだけど、あれは関東が異常なだけ。福岡県のMAX時で北関東郊外と同じ程度、最近の宇都宮高崎あたりは博多より混んでる説すらある。

詳細は過去記事

九州バイクツーリング走りやすさマップ2023
九州バイクツーリング走りやすさマップ 2024

北陸東山道バイクツーリング走りやすさマップ2024

を見てもらうとして大雑把に書くと、福岡県がほぼ北関東と同じ混みレベルだ。

てことで、バイクツーリングでは市街をデフォ回避するわけだけど、北関東と同じく回避ロードの回避ロード(裏道の裏道)あたりまで使わないと微妙なため、市街地付近のルートが固定されてしまう傾向。

更に悪いのが、俺の事情。熊本市街地のダチ宅に連泊してる関係上、市内のGPS密度がハンパナイ。

地図の解像度を、もう一段上げよう(5万分の1)かとも思ったんだけど、そうするとファイルサイズが大きくなりすぎて、管理不可能になる恐れが・・・

ということでGPSの経路を、赤、青、深緑(ほぼ黒)の3色に増やした。

本当は増やしたくないけど、仕方なく増やした(色調はバランスを取るのが非常に難しく、高スペックの目と機材と職人技が必要なので)。

まぁ地図としての利用は考えていないため、市街地の詳細が知りたい方はおまけでGPSデータを付けるから、好きな地図に読み込んでください・・・ということで妥協。

4 ヘアピンコーナーが多い問題

関東では、ほぼ失われた山間部の快走ワインディングロード・・・

もはや関東でそういうとこ行く気が全く無い俺だが、九州には大量にある。当然のごとく走りまくる。バイクサイコーである。

という件と、GPS経路の線を走行車線側にオフセット描画してる関係上、ヘアピンやループ区間で表示がおかしくなってしまう。

まー、でもこれは通常1本道だし、山の中でグシャグシャッってなってるとこは「バイク激アツ」だと思ってくれればオッケーかな、と。

てことで結論、無視。

5 OSMデータに欠落や誤記が多い

これが一番困った。

他の地図(大手の市販地図)でも九州の精度が悪いと感じてた原因、これかもしれない。九州の測量系データ職人、アバウト説。ある(又は闇)。

俺が気づいた範囲だと・・・

  • 島が丸ごと無いケース
    長崎県松浦市の鷹島、西海市の大島が無い(共に本州と橋あり)
  • 埋立地が無いケース
    福岡アイランドシティ、北九州空港、熊本港、志布志石油備蓄基地などが無い
  • 滑走路のデータ区分が不明
    空港全般、特に埋立地は前項とのコンボで存在自体が解らない

順に対策を考えた・・・

まず島が無い件は、NASAの標高データからだいたいの輪郭が表示できた。けど、埋め立て地は標高がほぼ0なため無理。

そのうち、滑走路は空港敷地のデータがあったため、それを表示させた。ブレがすごいけど(基地とヘリポートの区別が無い)まぁ良しとしよう。これべつに航空マニア向け本じゃないし。どうでも良いでしょう。

ということで・・・だいたいは解決したんだけど、福岡アイランドシティのタイプはどうにもならんかった。

国土交通省の海岸線データを持ってこようと試みたんだけど、なぜか商用利用禁止だったし(あれに著作権が発生するのか、正直疑問しか無いんだが・・・国防関連か?)。

もう福岡アイランドシティ、シカトするしかない。

完成したもの

こうなった。

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最強ツーリングロードを求めて 群馬から日本各地を攻略「2023九州編」

価格については、さすがにコロナ後だしけっこう使えると思うので、600-800円。

としたいところなんだけど、需要がどんだけあるか解らないし、とりあえずはブログの読者限定(次作2024完成までの間)で200円に決定。

※九州まるごと1枚版とGPSデータも付きます。

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