群馬から都内へ全部クルマで往復すると、約17000円くらいかかるからヤメた。
という話(前回)の続き。
もくじ
- クルマだと所要時間は短い・・・のだろうか
- パークアンドライドした場合の所要時間
- クルマは大人数で乗らないと厳しい
※運賃等は2014年6月の情報、現在は上昇している(道路関係の上げ幅が大きい)。文体等は随時修正。
クルマだと所要時間は短い・・・のだろうか
電車で行くより、クルマで行ったほうが早く着く・・・ような気がする。
群馬県内の出発場所により多少ブレるけど、渋滞が無く、出発地、目的地共に高速インターに近ければ、約90分あれば余裕で着くだろう。
しかし現実には、高速インター至近⇔高速インター至近というケースは少ない。毎回渋滞ゼロというのもあり得ない。群馬側の高速インターまで+20分、東京側高速インターから+10分。
これで合計、120分~、渋滞してたら180分くらいか。
まぁだいたい、最大150分くらいになる事が多いように思う。
つまり、群馬から東京区部にマイカーで行く場合・・・
片道150分、8500円あれば移動できるだろう。ほぼ、ドアtoドアに近い数字で。
JR行田経由でパークアンドライドした場合
パークアンドライドに切り替えた俺が、最近使っているルート、JR行田駅経由。
このルート、実際の費用と所要時間はどのくらいなのか?
改めて計算してみた。
なお、行田駅-赤羽駅-王子駅-東京メトロのルートが、最も利便性が高いと感じている。
JR行田駅を使う利点
群馬からクルマで行く場合、自宅から至近の駅を選ぶ必要は、全く無い。多数の駅、路線が選べる。
その中でも行田駅を選ぶ理由は以下のとおり・・・
- アクセス道路が近隣駅の中で最強
JR行田駅は、ほぼ鴻巣市にあり、行田市街地ではない。そのため近隣にはほとんど何もない(民家が多少あるだけ)。 - 列車本数が比較的多い
市街地でもなんでも無いド郊外の駅なのに、昼間4本~5本/時もある。 - 駅前駐車場が安い
前述のとおり、市街地ではないため安い。一日300円~。ただしシステムが特殊、事前に金入れた袋を金庫に投入するタイプが主流。0時区切りなのも注意。 - 単純に利便性が高い
上野まで直通60分、新宿まで65分で行ける。しかも、ほぼ座れる。これは籠原で増結及び始発が大量に設定されている点と、熊谷以北の人は湘南新宿ラインの特別快速を狙って乗車しているから。 - 帰りも座れる
上野から始発に乗れば全時間帯、必ず座れる。
王子経由の利点
JR高崎線赤羽経由の弱点、それは都心中心部にアクセスしにくいことだ。
JRは文京区や永田町、六本木などの、ガチ中心部には行けない。しかし、これは南北線でカバーできる。
王子経由南北線の利点は以下のとおり
- 中心部~南西部はJRより便利
飯田橋~四谷はJRを使うより早い、北から向かうと永田町~麻布十番は南北線一択。白金高輪~目黒にも行ける(都営と2重籍区間)。そのまま東急にも行ける。 - 空いてる
昼間6分間隔の割には乗客が少なく、ほぼ座れる - 乗り換えが便利すぎる
日比谷線と浅草線以外の地下鉄に、全線乗り換え可能(少々遠いが)。中心部からは放射状に他路線に乗り換えられるため、座りやすい。 - 設備が良い
比較的新しい路線なので、駅の設備が良い。 - 運賃が安い
JRの運賃は謎が多い複雑なパターンを採用しているため、中距離以上だと突然跳ね上がる時がある。行田からの場合、上中里から突然上がる。また、東京メトロの長距離運賃は安い。この最適解が王子。
なお、行先が23区西部~横浜の場合は東上線森林公園駅も使いやすいけど、駐車場が若干高い。
行田駅までのクルマ移動時間
群馬県民は埼玉のアウェー感が強く、あまり行かない。が、実は割と近い。
前橋(概ね利根川)以東の群馬県民ならば、平均時速45kmだとしても、60~70分程度走れば行田駅まで到着できる。
具体的には・・・
- 前橋駅前から 50km70分
国道50-国道17経由 - 赤城駅から 45km70分
県道291-国道17経由 - 伊勢崎インターから 35km50分
国道17経由
東武を使い伊勢崎駅から館林駅に着く時間より、遥かに短い。そしてなぜか、JR高崎線を使い前橋駅から行田駅に行く時間より短いという・・・
行田駅までのクルマ費用
中間の45kmのケースだと片道、約1500~2000円。
内訳は・・・
- 駐車場 300円
- ガソリン 約500円(45km÷15km×164.7円=494.1)
※おそらくもっと安い。群馬側は15km/L以上簡単に出るから。 - 車のランニングコスト 約1000円(45km×20円=900円)
※km単価は車種により変動するが、距離が短いため大きくはブレない。
ドアツードアの所要時間&費用の概要
目的地を最も行きにくいエリア、永田町に設定すると、こうなる・・・
- 行田駅前駐車場まで 約60分
- 駐車場-高崎線乗車 約15分
- JR乗車(赤羽乗り換え-王子駅) 約60分
- 乗換(王子駅-メトロ南北線) 約10分
- メトロ乗車(南北線-永田町) 約20分
所要時間合計 約165分
費用合計 2540~3040円(鉄道区間をJR 840円+東京メトロ200円=1040円とした場合 )
所要時間ほぼ一緒、しかも安い
最初の数値を思い出してみよう・・・
- クルマ
所要時間 150分
片道費用 8500円
だった。最も行きにくい永田町エリアでさえ
- 行田駅パークアンドライド
所要時間合計 約165分
片道費用 2540~3040円
全部クルマで行くより圧倒的に安い。
永田町でさえ3時間かからない、上野駅なら約135分、新宿駅は約145分、六本木一丁目(おそらく最も時間がかかる)は約170分くらいあれば行ける。
つまり、駅から徒歩10分くらいの範囲ならば、130分~180分程度あれば十分行ける。中間をとると、155分くらいか。
実は所要時間もクルマと大差なかったのだ。しかも渋滞がない。運転も(一部)しなくて良い。
クルマは大人数で乗らないと厳しい
到着時間はほぼ一緒、費用は1/3以下。これじゃ、東京にクルマで行く意味なんて、全くないよな・・・
ただ、鉄道は人数が増えると運賃も増える。4人以上乗ればクルマのコストが生きる(ただし、燃費の低下と狭さを考慮しなければ)のかもしれない。
都内近郊では、もうマイカー時代は終わったのかな・・・と最近感じる。けど、それは当然なのかもしれない。
クルマは非常に高コストかつハイリスクな乗り物だし。マイカーは運転が楽しいと感じない限り、何のメリットも無い気がした。
世間では、あと数年で自動運転車が出るらしい・・・ような事を盛んに言ってるけど、自動運転なら個人で持ってる意味無いよな・・・と思うのは俺だけか・・・タクシーやバスの運賃は無茶苦茶安くなるハズでしょ・・・ほとんどが人件費なんだから。
高崎駅から徒歩5分くらいの静かな場所に1日500円の立体駐車場がある(階段しか使えなくて古いけど)のでそこに止めて高崎から乗った方が乗り換え少ないしコスパが良いような気がします。
一部をのぞき大体は高崎始発なのでほぼ100%座れます。
東京まで約2時間ゆっくり睡眠とることもできますw
ちょっと詳細が良くわからないのですが、高崎徒歩5分の階段で1日500円駐車場のコスパは、むしろ悪い方ではないかと・・・籠原の平置きでも、600円程度~だった気が・・・
また、通常は目的地がJR沿線以外のケースが非常に多いのですが、具体的にどの経路がどのようにコスパが良いのですか?
私が知らない何かの万能乗換技ががある(できた)のでしょうか?
教えていただければ幸いです。
一点、完全にそれはどうかなー、と感じたのは、東京方向の高崎線で寝る件です。これは、乗り過ごしリスクが非常に高くて危険です。ゆっくり睡眠を取ることはできません。やめましょう。
なお、この記事の内容は古く、現在と事情が異なります。ご了承ください。
現在の事情を知りたいです🙏
eguchiさん
2021年版のこちらはご覧になったでしょうか?
群馬⇔東京で使う鉄道経路 25パターン調べてみた
上記より最新の事情ということであれば2021から2023にかけての変化要素として、
新横浜直通化でダイヤ大幅改正
綿貫2車線化と神流川橋付替完了で新町の利点が若干上昇
上武道路の爆混みポイントが渋川側に5キロほどズレた
蓮沼堀米がなぜか2車線化された
道路が激混み化した(特に宮塚古墳通り、江南側に信号増えたし、もはや八木橋のところ経由した方が良い疑惑)
・・・あたりがありますけど、大枠は変わってないはずです。
なお、現在は激動時代のため、数年で更に変わると思います。最も変わっているのはクルマの維持費と高速通行料であり、現時点でも当時の3倍増しくらいかかると思われます。すると、経済性を重視する場合、クルマでパークアンドライドが(というかマイカーという存在自体が)不成立になる可能性すらあり得ます。
実際に、なぜか東京近郊の駐車場代が下落していました。
東急新横浜線に乗りに行く ~ニュー新横浜駅が深すぎた~ 他
今後ともよろしくお願いいたします。