群馬には空港が無い。海も無いから海港も無い。遠くへ行く時は必ずどこかの港まで行かなければならない。
ただし、目的地が東海~西日本なら新幹線のある東京駅まで行けば、割と何とかなる。
ということで、旅行経路検討シリーズ「群馬から東京駅編」
※運行経路は途中省略している場合がある。最終更新2019/04/23。
※※群馬から東京方面行きは別記事を参照(2021年ver)
群馬⇔東京で使う鉄道経路 25パターン調べてみた(東毛)
群馬⇔東京で使う鉄道経路 25パターン調べてみた 中毛西毛編
高速バス
観光路線が2つある(俺調べ)。
四万温泉号
- 運行経路 四万温泉-中之条駅入り口-小野上温泉駅-渋川駅-八重洲-東雲
- 所要時間 全線で約240分、四万-渋川駅は約60分、渋川駅-八重洲は約170分
- 運行本数 1便/日(下り朝、上り昼発)
- 片道運賃 全線で3100円、渋川-東京は2300円
- 駐車場 公式には記載なし
- 運行会社 関越交通
1日1便の上、東京→四万→東京のダイヤになってるため、完全に四万温泉観光用。
トイレ設置は車体による(公式に記載)。東京駅のバス停が遠く、ほぼ日本橋。東京駅というよりは、むしろ東雲から渋川まで2300円という事に利点がありそうな気がする。
相変わらず、関越交通のWEBサイトは酷い、見にくすぎる。
上州ゆめぐり号の一部
- 運行経路 草津温泉-長野原草津口-群馬原町駅入口–中之条駅入口-東京駅日本橋口
- 所要時間 中之条-東京駅が約160分、全線が約220分
- 運行本数 1便/日(下り朝、上り午後)土休日+1本
- 片道運賃 全線で最大3750円、渋川-東京は最大2500円、時期により変動
- 駐車場 群馬原町と長野原営業所にあり
- 運行会社 JRバス関東
中之条から直行なのが◎。トイレの有無は不明。東京駅のバス停が駅に近く利便性高そうだが、夕方1便のみという運行形態が完全に観光客向け。
群馬発東京駅行きのバス路線は非常にショボイ。バス利用の群馬県民は新宿へ行ったほうが良い。
鉄道
駅まで何で行くのかは個人の事情による(たぶんクルマで行く)ため、駅起点で考える。
高崎駅発 新幹線
- 経路 高崎駅-東京駅
- 所要時間 約60分
- 片道運賃 4410円
高崎駅の新幹線ダイヤパターンは、やや不規則。その上、本数が少ない。しかし、東京駅から東海道新幹線に乗るなら、選択の余地なし。
高崎駅発 上野東京ライン
- 経路 高崎-東京
- 所要時間 約120分
- 片道運賃 1940円
高崎線は新宿行きが特別快速になっているため、東京駅行きは遅い。新宿行きだと新幹線を使うメリットがほとんど無いが(最初からグリーン車に乗ったほうが良い)、東京駅だと逆にグリーン車に乗るメリットがほとんど無いという・・・JRのダイヤに巧妙な罠が仕掛けられている。
そしてもう一つの罠、なぜかIC乗車の方が高い(1944円)。不通になった場合の振替輸送が無いため、IC乗車には何のメリットも無い、絶対に乗車券を買って乗るべき。
なお、高崎-神保原と神保原-東京で切符を分割(玄人のみ推奨)すると、1730円になるという第三の罠もあり。
太田駅発 東武りょうもう+JR常磐線
- 経路 太田駅-北千住駅-(上野駅)-東京駅
- 所要時間 約90分
- 片道運賃 2220円
昼間時間帯は(10-15時のみ)りょうもうとJR常磐線特別快速(品川行き)の接続が考慮されるようになったようだ(乗換7分)。
太田駅発 東武本線普通+急行+JR常磐線
- 経路 太田駅-(館林駅)-久喜駅-北千住駅-(上野駅)-東京駅
- 所要時間 約150分
- 片道運賃 1190円
北千住の到着時間により10分前後、到着時間が変動する(品川行きが少ない)。
太田駅発 東武本線普通+JR宇都宮線
- 経路 太田駅-(館林駅)-久喜駅-(赤羽駅)-東京駅
- 所要時間 約135分
- 片道運賃 1490円
久喜の接続は考慮されていないが、時間変動は少なめ。
太田駅発 東武普通+急行(半蔵門線直通)
- 経路 太田駅-(館林駅)-久喜駅-三越前駅
- 所要時間 約135分
- 片道運賃 ICは1162円 切符は1260円
三越前B2出口は東京駅日本橋口から300m程度しか離れていない。三越前B2出口の100m先にある日本ビル地下街の階段を下りると東京駅に直結しており実は大手町より速い。再開発のため、2019年現在このルートは不可。地下で直結したら利便性が大幅アップするけど、たぶん無理(間に首都高のトンネルがある)。
ただし日本橋口には新幹線改札しか無い。在来線は更に300mほど歩く必要がある。久喜の接続は完全にパターン化されているため、到着時間の変動が少ないのがポイント。
荷物が少ない場合はJR常磐線よりこっちの方が良い。
パークアンドライド(クルマ+鉄道)
さきほど挙げた各駅とは違い、群馬からクルマでしか行けない駅も検討してみる。
なお、出発地は群馬南部のほぼ中間地点、前橋南IC付近に設定。ガソリン代は100円/L、15㎞/L程度の概算とし、自家用車の維持管理費(原価償却、駐車場、税金、部品代等)は無視。
駐車場は1泊又は24時間分で計算。ただし、連続利用を3日に制限している駐車場が多いため、遠出をする際には注意。また、前述の駅を利用するパターンは省略(単純にガソリン代と駐車場代を加算)。まー、駐車場代は変動するので、あまり意味なし、参考価格。
JR籠原駅経由 上野東京ライン
- 経路 クルマ-籠原駅-東京駅
- 所要時間 約150分(クルマ約32km60分、鉄道90分)
- 片道運賃 2120円(ガソリン200円、駐車場600円、運賃1320円)
籠原は運行本数が多い。時刻表の確認が不要になる。ただし駐車料金がやや高い。そして、東京駅の場合、突然JRの運賃が上がる。オススメしない。
JR行田駅経由 高崎線
- 経路 クルマ-行田駅-東京駅
- 所要時間 約150分(クルマ約45km75分、鉄道75分)
- 片道運賃 1570円 (ガソリン300円、駐車場300円以上、運賃970円)
行田駅は自動車でアクセスしやすいが、特別快速などが停車しないため、本数がやや少ないのと、時間帯によっては座りにくい。駐車料金が24時区切り(24時間ではない)のところが多いのもマイナス。
東武東上線森林公園駅経由
- クルマ-森林公園駅-池袋駅-東京駅
- 所要時間 約180分(クルマ約50km90分、鉄道90分)
- 片道運賃 1520円(ガソリン300円、駐車場300円、運賃920円)
池袋から丸の内線経由。和光市-小竹向原-池袋経由は870円だが、副都心線と丸ノ内線の乗換がやや遠いため、時間がかかる(+8分くらい)。乗換がメンドクサイ割には50円しか安くならないため池袋乗換を推奨。森林公園駅前の駐車場は24時間区切り+数時間単位が多いため一泊2日の場合は有利。
上野東京ラインの導入で、上野から座れなくなったため、俺は最近コレが基本形。
まとめ
群馬県の主要都市、前橋、高崎、伊勢崎、太田。この中で、東京駅へのアクセスが・・・
最も速いのは 高崎
最も安いのは 太田(館林)
地味に便利なのが実は 中之条
だった。
でも、群馬県民が東京駅に行く理由は新幹線目的がほとんどだと思う。長距離の運賃割引を考えると、群馬-東京間をJR以外の交通機関で移動するメリットは低い(通常運賃の高崎-新大阪は17170円、東京-新大阪は13620円なので差額は3550円)。
特に超長距離の600kmを超えると、運賃区切りが40km毎になる上に、往復割引も効く。県内各駅発と高崎発の運賃が同じになってしまうことも十分考えられる。そうしたら、東武や高速バスに乗る意味は、ほとんど無くなる。
ということで、JR高崎駅がダントツで最強
ただし、目的が新幹線ではない場合は
高崎以西と高崎以北→最寄りのJR各駅
伊勢崎→行田駅か籠原駅
太田と桐生→東武+半蔵門線
これがベストなのかな・・・と。
群馬県民は東京方面に向かうとき、やたらとJR駅へ向かってしまう※けど、これは高崎駅の新幹線の存在が原因かもしれない。
※伊勢崎市民には、東京方面からの客を本庄に迎えに行く人がたまにいる。しかし、アレは意味不明だ。本庄まで迎えに行くより、新宿からバスに乗って市民プラザに迎えに行った方が、お互い楽じゃね?と毎回思う。あんな何もないクッソド田舎の駅で時間潰すとか市民プラザ以上に無理だっつーの・・・
謎の群馬割増
群馬から東京に用事がある場合はJRではなく、パークアンドライドをして埼玉県の各駅に行く、これが安くて速い。・・・が、
東京駅を経由して新幹線に乗る場合はJRの方が、安くて速い。
・・・という、一見では判断が難しい運賃形態になっている。
この主原因は、JRの運賃体系がオカシイせいではないか? 高崎駅からICで東京駅まで乗ると割増になったり、籠原から突然高くなったり、東京都内のJR運賃は異様に安かったり・・・
言い方が悪いけど、何も考えないと騙される仕組みになっている。
JR高崎線の熊谷駅以北の区間は着地が東京駅の場合、運賃の上がり方がエグイので注意されたし