原付2種(125cc)長距離ツーリングで通れない道路を考える(北海道編)

そろそろバイク買い替えたいなー・・・と思ってる今日このごろ。

俺は今、250メインスタイルだけど、125以下の増車も視野に入れて検討してる(既に2台所有)。

だがこのとき125バイク唯一の欠点、通行できない道路の存在・・・これを絶対に忘れてはいけない。

まぁ、俺のスタイルだとほとんど関係無くね?

ツーリングバイクの買い替え候補を考える ~最強の乗物(旅)を探す~

と思ってるんだけど・・・一応、どの程度の制約がかかるのか、改めて考えてみた。

北海道編。

※このシリーズは九州編南関東編に続く。

もくじ

  • はじめに 125の通行可否判定について
  • 道北
  • 道東と十勝
  • 道央
  • 道南
  • まとめ

otonruiオロロンライン

はじめに 125の通行可否判定について

免許取って20年以上経過してるオッサンの理解は以下のとおりである(間違ってたら優しく指摘してほしい)。

1 どう見ても通行できない

いわゆる高速(自専)。この標識があるとこ

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この規制標識は125以下のバイク禁止をストレートに表す。てか、常識。解ってないと免許は取れない。

でもまぁ、99%「125cc以下は通行できません」と一緒に書いてある。

あと、直接は関係ないけど、これ・・・

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は、逆の意味ではない。バイクは全種通行できる(筆記試験で間違うヤツの筆頭)ただし一部地域の市街地以外には、ほとんど無い。

2 通行できそうだが、通行できない

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この標識+「125cc以下」は通行できない。通行止め標識(斜線のみ)+二輪(125cc以下)のパターンもある。

60以下規制の単なるバイパスで、どう見ても一般道であり、50とかで走ってる軽トラやダンプもフツーに居るし、バイクも走行してるけど、125という理由だけで通行できないという、謎の道路。

このケースが、ごくたまにある(関東なら横浜ベイブリッジが典型例)。県によっては、「小二輪」の表現の時もあったりと、とてつもなく解りづらい。

3 通行できなさそうだが、通行できる

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この標識+「原付」は通行できる。

125のバイクは、道路運送車両法では原付2種だが、道路交通法の原付に原付2種は含まれない。たとえ70規制でも通行可能。

変形パターンの、「二輪の自動車を除く」も通行できる(意味ほぼ同じ)。125のバイクは道路交通法の自動車に含まれるからである。

4 通行できるけど通行注意

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cyari

本線部分がこの2連。バイクは無規制。

地方のバイパスに多い。お察しのとおりメチャメチャな高速度で流れてる事が多く、250でも車種によってはギリ(特にオフ系)。

まぁ、9割以上トラック街道なので、ツーリングであえて通る必要性は無いし、ハマる事は無いから、気にするほどでもない。

125通行可否判定のまとめ

さっきの4つを踏まえ、クソナビの誘導(てかクルマ前提)を鵜呑みにして走行した場合、遭遇するパターンは3つ。

  1. 1か2の、明らかに通行禁止
  2. 2のうち、通行できそうだが禁止だった(ハマる)
  3. 3か4の、通行できるけど苦行

このうち、ハマる可能性があるのはBのみ。特に無料区間。地図上では判定不可能(俺の経験だと、ほぼ全て橋かトンネル)。

Aはたいてい有料道路になってるからハマる事はあまり無い。金を取って通行禁止にする以上、救済措置として平行一般道が整備されてるから(完璧に詰むのは、国内に大鳴門橋しか無いはず)。

 

・・・てことで、前置きが長くなったけど、北海道の調査&脳内シミュを開始。

道北

その前に・・・本件は沿線(街)の雰囲気が解らないと、全く意味が無いと思う・・・

てことで、俺がここ10年で走った事がある街のみを調査対象とした(ただし、北海道は9割行ったはず)。

なお、区域の境界(道北とか道東)は独自かつ勝手に決めてるのであしからず・・・公式の区分はバイク的に意味ないので。



稚内へ至る 国道40

Cタイプ(通行できるけど苦行)

地平の一般道。だけど70規制という超絶レアな区間がある。

お察しのとおり皆さんメッチャぶっ飛ばしてる。割と交通量も多くてかなり微妙な道路。

まぁしかし、フツーここまで行ったらオロロンラインからノシャップ岬へ向かうはずなので、通る必要性は無い(バイクツーリング的に、という意味で。以下同じ)。

70区間の本線は原付(50)のみ通行禁止規制、だったはずだけど変更される事がある。注意、以下同じ。

豊富バイパス

Bタイプ (通行できそうだが禁止)

無料の国道バイパスだが自専。

実態は、ほぼ高速。地図だけ見てると行ってしまう可能性があるけど、これもオロロンラインへ行くはずなので、問題なし。

名寄美深道路

Bタイプ (通行できそうだが禁止)

無料の国道バイパスだが自専。

盛土区間多いけど、流れはそうでもない。ぶっちゃけ道北の一般道と一緒。雰囲気は前後区間と、たいして変わらぬ。

ここは平行する一般道の苦行レベルが割と高い(北海道基準で)ため、通過交通は、ほぼ全車バイパスへ吸い込まれる。

でもまぁバイクなら、760からの252あたりの道道をマッタリ走っとけばオッケーでしょ。と俺は思う派。

通る必要なし。

深川留萌道

Aタイプ(明らかに通行禁止)

道央道分岐の先からは無料。見た目で高速道路感が出てる。

フツーに並行一般道があり、北海道速度で流れているため、全く通る必要無し。

道東と十勝

同じく俺の認識の道東。紋別は道北、遠軽は道東だと勝手に思ってる。

旭川紋別道

Aタイプ(明らかに通行禁止)

道央道分岐後から無料。見た目で高速道路感が出てる。

観光客はほぼ層雲峡へ行くので、遠軽側は交通量が少なく快走できた。平行一般道が全線あるため、通れなくても全く問題無し。

遠軽-佐呂間 旭峠道路

Bタイプ (通行できそうだが禁止)

自専感が無く、このあたりでは最も意味不明。

単なる広めの国道だが、管轄が高速網に組み込まれてるようで、トンネル区間だけなぜか自専。

ただし、平行の旧道が残っており、たいして遠回りでも無いから何の問題も無い。というかこんなシブイルート選ぶのは、3回目以降のホッカイダーか地元民しか居ないと思う。

そして、この東にある新佐呂間トンネルは見た目がほぼ一緒なのに自専ではないという謎。

十勝オホーツク道

Aタイプ (明らかに通行禁止)

全線無料。見た目で高速道路感が出てる。

将来的に足寄から道東道に接続される模様。けっこう高規格で盛土区間が多く、地図上からも高速っぽい雰囲気を醸し出しており、間違って入る可能性は無い。

平行一般道も整備されているため、全く気にしなくて良し。時短効果もほぼ無い。


美幌バイパス

ややBタイプ(通行できそうだが禁止)

無料。入りそうになる可能性はあるけど、女満別空港専用の連絡道路感しかなく、通る必要性は皆無。

国道272の別海区間

Cタイプ(通行できるけど苦行)

単なる国道。しかし、一部が連続立体交差+複数車線になってる。

おそらく国内最強スペックの地平区間一般道。ぱっと見、高速にしか見えない区間もあり、流れはお察し(交通センサスによると平均速度は78.2キロ、誰一人として守ってないというこの国の闇、というか制度の不備)。

ひたすらストレートしか無く、ソコソコの速度で走っていても超速で追い越される。荷物満載のバイク的には、けっこうな苦行だが初回だと通りがちらしい

原因はたぶん、宗谷-網走-知床経由で沿岸部をひたすら走ってきたけど、予想以上に時間ロスってしまうパターンが多いからだ。「時計回り1周予定だったけど根室方面に行けなくなった」という話を割と聞く。

そのとき中標津から釧路をカットするために使う模様。どうやら納沙布岬より襟裳岬の方が優先度が高い人が多いらしい。釧路~根室地方最強論者の俺的には、完全に逆だが・・・

襟裳岬はデフォでスルーした回
東北&北海道バイクツーリング2018 14日目 胆振から日高、更に十勝南部

これも狩勝峠から南富良野から夕張を経由して帰った
2019北海道バイクツーリング 18日目 狩勝高原~苫小牧東港

釧路外環状道路

Bタイプ (通行できそうだが禁止)

釧路西インター(ただの交差点)の東が自専、西が一般道になってる。両区間の見た目の違いは軽微(現時点で。道東道と接続されれば変わる、たぶん)。

道東では、最もハマる可能性が高いと思う。

釧路の市街地は信号が多いため、この道路の時間短縮効果は高い。まぁしかし、「ツーリング」で釧路をスルーする事は無いと思うので・・・問題ない。

ある程度の物資が揃う道東の街は、釧路、北見、帯広しか無いから。

また、釧路湿原道路は罠(湿原感たいして無い上に遅い)。俺は大楽毛から西港を経由、西港大橋から駅の南側に出てから幣舞橋渡って、興津からトライアルを通過、漁港集落を通り昆布森のルートを推奨。その方が、釧路に来た感があって楽しめる(しかも割と速い)。

2019北海道バイクツーリング 14日目 浜中~晩成温泉

道東道 本別-阿寒

Aタイプ (明らかに通行禁止)

足寄方面の分岐から先は無料。見た目で高速道路感が出てる。

この区間の時間短縮効果はメッチャ高いんだけど、トラック多すぎ。おまけに連続長大トンネルしか無い。更に大部分が追い越し不可能なためかなりの苦行。

これ即ち、北海道まで来て苦行道路使って時短してどうするの? って話・・・

この区間、間にガチで何も無いから通っても時短以外のメリットが無いんだよね・・・釧路から本別は国道38(の裏道)と国道392のコンボ使ってマイペースでチンタラ走れば割と快適だし、そこまで大幅に時間が増えるという感じでも無い。天候が良ければ、阿寒湖-足寄を走っても良いワケで。

まぁ、クルマ(ヤケクソにぶっ飛ばしてる輩多し)は2倍くらい違うだろうけど、バイクの安全速度で走ったら時短効果はそもそもたいして無いかな、と。

この区間(北海道)のバイク超スピード走法は厳禁なので。

捕まるとかそういう話ではなく、動物が出てきて死ぬから。北海道をSSブッチスタイルで1周しようとしたら、最低3回/周は死ぬ覚悟が必要

北海道の動物はデカイ。そしてガチ屈強。鳥と衝突しても死ねるレベル。軽自動車より横幅デカイ鳥がマジで居る。

帯広広尾道

Aタイプ (明らかに通行禁止)

道東道分岐先から無料。盛土区間が多く、高速道路感でまくり。

割と爽快だが、マッタリ走行してると超スピードで抜かれる(しかも強引に@帯広は輩多し)。

平行一般道がありまくるので、1区間~2区間だと使う意味が全く無い(140とかで走らない限り)という謎な道路。

あえて通る意味無し。通れなくても何の問題も無い。

道央

同じく、勝手な区分による。

道央圏連絡道路 三原道路

Cタイプ(通行できるけど苦行)

限りなく高速っぽいけど、一般道。

このあたりはメッチャ道路あるし、あえて通る必要性も無い。問題なし。

てか、釧路外環状や豊富バイパスがダメなのに、ココがオッケーという理屈が俺には理解不能。

道央圏連絡道路 新千歳空港寄り

Cタイプ(通行できるけど苦行)

100%どう見ても高速にしか見えない。

規制も確か70か80だった。まぁお察しの速度で流れてる。でも、走行できちゃうという謎。

ただし、新千歳空港にバイクで行く事は通常無いので・・・通る必要は無い。と思うけど・・・時短効果は高かった。

日高道

Aタイプ (明らかに通行禁止)

道央道分岐先から無料の自専。盛土区間が多く、高速道路感でまくり。

平行一般道があるため何の問題もない。まぁ、工業団地と港湾でトラックメッチャ多いから、クッソタルいけど。

そこはバイクツーリングなので、脇道逸れたりすればオッケーでしょ、的な。

道南

同じく俺判定で道南、つーか、渡島半島。

鵡川穂別と室蘭が同じ地方なのは、解るけど・・・ツーリング的にはその区分、意味ない。

室蘭 白鳥大橋

Bタイプ (通行できそうだが禁止)

たぶん北海道で、最もハマる可能性が高い。代替路は無く、東室蘭経由しか無い。

しかし、室蘭はバリバリの工業都市だし、(内地人が描く)北海道感は特に無いから、行かなくていいんじゃねーかな。とは思う。イヤマジで。

札樽道-後志道

Aタイプ(明らかに通行禁止)

有料道路だし、完全に高速扱いのため間違う事は100%無いんだけど・・・

このラインの交通量はエグい。小樽築港-星置手前あたりは、信号があまり無いためまだマシだが、全体的に割とやってられないレベルの信号と交通量あり(北関東基準でも)。

このあたり、バイクで行かなくても良いんじゃね? と俺は思ってるけど、小樽着の航路を使うときは通るしかない。

夕方は、マジでロス時間ハンパナイため、フル一般道走行時はグーグル先生予測の2倍くらいの余裕を見といた方が無難。

 

以上。

・・・函館方面は行ったこと無いので省略(激混みすぎてて毎回萎えてスルー)。

まとめ

北海道は125のデメリットほぼ無し。気にしなくて良い。

弾丸するなら別だけど。しないし。

だいたい、外周ルートに高速ほとんど無いから。どうやってすんの? ブッチギるの? ソレPに遭遇する前にシカと衝突して死ぬよ? て感じ。

 

つーか、ツーリング先で時短してどうするのよ? マッタリテキトーに周回した方が面白くね?

という思想の俺には、「デメリット無し」という判定にしかならない。

むしろ新日本海フェリーは125ccが安いからメリットの方が大きいのではないか。

参考 関東地方から北海道へバイクツーリングに行くベストなフェリー航路を考える 2020年版

新潟港まで一般道の自走が必須だけど、125で北海道へ行っちゃうようなマインドの人種なら余裕だろー。

少なくとも俺は、新潟など余裕で行ってるし(群馬から新潟港まで6~7時間程度、休憩込み、フル裏道走行)。

参考 北海道ツーリング計画2021 ~たぶん行かないのでエアプ化予定

2019北海道バイクツーリング 1日目 群馬~新潟

2019北海道バイクツーリング 19日目 新潟港~群馬

 

あと、気になるのは積載量か・・・溶接自作派の俺には関係ないが。

バイクキャンプツーリングに必要なアイテムを考える

東北編へ続く・・・かも。と思ってたけど、先に九州編を考えてみた。

原付2種(125cc)長距離ツーリングで通れない道路を考える(九州編)

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