近年急激に高まる、モバイル通信回線の重要性。
特に2020年に入ってから爆上げ(主にコロナのせい)。
そろそろ、スマホの通信(通話)契約を見直す時期かなー・・・
・・・てことで、au系SIMを利用した、低速無制限運用について、あらためて考えてみた。
なおこれは、旅属性が強いイチバイク乗りの個人的見解であって、都市部から滅多に出ない生活スタイルの人には、たいして参考にならないだろう。
もくじ
- 現在の状況
- 低速モードのau系SIM各社を調査&比較
- 結論 マイネオ+500Kbpsオプションで様子見
最近基地局メッチャ増えたような
現在の状況
最初に、契約状況を晒しておくコーナー2020。
- 通信容量 8GB/月
- かけ放題(au VoLTE、無制限)
- 5012円 /月
内訳は
- auダブル定額Z+カケホ 2750円(現在新規は入れない)
- DMMモバイル(現楽天) 5GB 1184円@実質(楽天ポイントで147円バック)
- UQmobile 3GB 1078円
この3枚のSIMを、以下の端末で運用
- 通話専用 GRATINA 4G(auガラホ)
- スマホ1 OPPO A5 2020(楽天仕様のSIMフリー)
- スマホ2 URBANO L03(au仕様、au系の非VoLTESIMだけSIMフリー)
大手キャリアの、全部入りスマホ契約と比べると、以下のようなメリット、デメリットがある。
メリット
- 電池の持ちが良い
通話と通信が完全分離されるため、個々の端末の電源を入れる時間が短い。特にガラホは発着信が少ないと、充電を忘れるほど減らない。 - 完全縛り無し
厳密に言うとガラホは縛りアリだが、機種変する必要性は現状皆無。実質無し(既に自前でSIM入替済)。 - 安い
2020年現在、auにおいて契約できるガラホ通話プランは、ケータイシンプルプラン+通話定額2になり、3300円/月。これに3GBのSIM2枚追加しても、ピタットプランで6GB使うより遥かに安いという謎。 - 端末故障時に強い
複数台持ってれば同時に壊れる確率は低い。特にバイク乗りが使うと、あり得ないレベルの振動や湿度の影響を受ける。電車通勤のオフィスワーカーを基準にすれば、圧倒的に故障しやすいのは明らか(特にパネル関連)。 - ドコモ回線とau回線が両方使える
日本の僻地では、ドコモだけの地域が地味に多い。逆にauだけの地域もある※。(SBだけのとこは滅多に無い)。どっか行きまくるスタイルの人は重要。2社の所有は必須。
※参考、僻地キャンプ場等の電波状況(直近の実績)
ドコモ | au | 訪問日 | |
---|---|---|---|
歌登健康回復村 | 可 | 可 | 2019/8 |
キトウシ野営場 | 可 | 可 | 2019/9 |
オンネトー野営場 | 不可 | ギリ不可 | 2019/9 |
本別公園第二 | ギリ可 | ギリ可 | 2019/9 |
十勝川ダム | 可 | 不可 | 2019/9 |
新潟⇔小樽航路(日本海) | 陸or島が見える時のみ可 | 陸or島が見える時のみ可 | 2019/8 |
苫小牧⇔秋田⇔新潟航路(太平洋-日本海) | 断続的に可(小樽航路より良好) | 断続的に可(小樽航路より良好) | 2019/9 |
大分⇔神戸航路(瀬戸内海) | 概ね可(デッキ) | 概ね可(デッキ) | 2019/5 |
志布志⇔大阪航路(太平洋) | ほぼ不可 | ほぼ不可 | 2019/5 |
デメリット
- 3台もちの管理
かさばる、重い、充電忘れ・・・などは、マイカー/マイバイク移動が基本のド田舎民にとっては、たいした問題ではない。契約や設定などが大変になる←本記事の件。 - au回線向け端末の選択肢が少なかった(過去形)
2020年現在はあまり関係ない。つい2、3年前まではやたらと厳しかった(そのせいで利用者が少なく爆速だったのではないか)。2020年現在だと、最近購入したOPPO A5 2020も含め、au回線対応のDSDV(2枚差でVoLTE待受可能)機種が増えたため、運用しやすくなった(ただしauガラホSIMは、2018年末くらいにIMEI制限がかかったとの報告が複数ある)。 - 容量が足りないとき増やしにくい
前述のとおり、急激にネット利用の需要が高まってしまい、8GB+200Kbps使い放題では、足りなくなってきた。しかし、UQmobileの契約は3GBしかなく増やせない。低速モードの200Kbpsもイマイチ足りない。
・・・など。
参考 これまでの経緯等↓
auガラホ GRATINA 4G KYF31 が機種変実質0だったので、スマホは格安SIM運用へ(2016年)
NTTフレッツ光を格安SIM(テザリング)へ置換するのはアリ(2017年)
UQmobile無制限プランにはあまりお得感が無かった(2017年)
ZenfoneGOのau系⇔docomo系SIM切替運用はイマイチ(2018年)
auの新料金プラン(新ナントカパックN)に加入するメリットがサッパリ解らない(2019年)
低速モードのau系SIM各社を調査&比較
しかしコレ・・・2、3GBくらい増やしても、焼け石に水・・・な気がする。
最近メッチャ容量食う原因は、やたらと埋め込まれる動画のせいだから・・・動画は速度が速ければ、速いだけ自動で高画質に切り替わっちゃうし・・・そんな高画質いらないのに・・・
個人的には240pありゃオッケーなんだよな・・・360pあれば何の問題も無し(適正に圧縮してあれば)。
コレ、200Kbpsでは少ないけど、500kbpsあれば十分見れる。21世紀入ってからの動画圧縮技術の進歩、マジで超スゴイから・・・もう少し進化したら480p(DVD相当)すら見れる勢い。
てことで現状、低速モードの強化が効果的な策(対動画)ではないだろうか。という結論に至る。
この方針に基づき、au系SIMの低速モードのスペックを調査してみた。
※2020年5月末現在、俺調べ。ドコモ系低速モードは総量制限が厳しいものが多いため除外。価格は税込み。
au回線のデータSIM、3GB前後のプラン
高速容量 と月額 |
低速時 の制限 |
総量規制 | |
---|---|---|---|
マイネオ | 3GB 990円 |
200Kbps | 6GB/3日 |
UQ mobile | 3GB 1078円 |
200Kbps | 6GB/3日 |
BIGLOBEモバイル | 3GB 1122円 |
200Kbps | 6GB/3日 |
イオンモバイル | 4GB 1078円 |
200Kbps | 366MB/日(低速) |
LINEモバイル | 3GB 1078円 |
200Kbps | 記載見つからず |
IIJIMO | 3GB 990円 |
200Kbps | 366MB/日(低速) |
ロケットモバイル | 3GB 924円 |
200Kbps | 500MB/3日(高速) |
nuro mobile | 2GB 858円 |
32Kbps? | 記載見つからず |
高速容量については、各社ほぼ横並びの状況だが、低速モードの扱いはだいぶ異なる。
イオン、IIJIMO、ロケモバ、nuroは制限が厳しい。結局使えそうなのは、マイネオ、UQ、BIGLOBE、LINE、この4社だけ。BIGLOBEは若干高く、エンタメフリーオプションも良く見るとクッソしょぼいから没(この会社は、NEC資本抜けてからイマイチすぎ。てか、現在は実質auのサブブランド)。
残ったのは3社(UQは使ってるから実質2社)だが・・・
LINEモバイルのSNSフリーオプションはハマる人にはハマるかもしれないけど、チョット何か違う・・・というより、通信最適化しまくってるツイッターなどがカウント無しになっても、たいして意味が無いと思うけどな・・・てことで、除外。
結局、マイネオしか選択肢が無かった。
マイネオは、低速500kbps化オプション開始(2020/3)したのが最大のポイント(385円月 3GBプランだと総額1375円/月)。というか、コレが本命、一応他のプランも比較してみたけど、一択だったね・・・的な話。
このオプション、完全に、UQ mobileのデータ無制限プランを潰しに来ている・・・さすが、関西電力。やはり、格安SIMは別会社がやらなきゃダメだよねぇ・・・
さておき、UQのデータ無制限プランは、1000Kbps/1500円以下になってくれねーかなー・・・と思うけど・・・auのサブブランド化されちゃった今となっては、もう無いだろうなぁ・・・
楽天UN-LIMITが絶妙にしっくりこない地方民
ここで忘れちゃいけない楽天と、ソレ対抗の各社通話付きプラン。一応調査してみた。
けど・・・、2社だけ突出してる・・・
au回線の通話付きSIMのプラン
高速容量 と月額 |
低速時 の制限 |
総量規制 | |
---|---|---|---|
UQ mobile Rプラン | 10GB 3278円 |
1000Kbps | 6GB/3日 |
楽天 U-Lのau部分 | 5GB 3278円 |
1000Kbps | 10GB/日? |
第4のキャリア、楽天。ついにサービス開始・・・したけど、自社回線は大都市のみ。しかも、データ専用プランは無し。
また、この楽天の料金には「かけ放題」が含まれているが、UQ mobileは含まれていない(+1870円)。ただし、楽天の無料通話はアプリであり、UQ mobileはVoLTE(なはず)。
一長一短あり、チョット見ただけでは何だか解らない・・・ただ、少なくとも今回のように、au回線のデータ通信部分だけを見れば、UQ mobileの方が明らかに得。
現状、無制限の楽天エリアを地方民が利用するのは不可能だから。
そのせいなのか、ナント楽天は1年間無料という、これまたものすごいキャンペーンを展開してる。
でもコレ、通話付きプランなんだよね・・・本人確認書類が必要になる・・・てことは、無料期間だけで解約しちゃうと、ヒストリーは確実に残るわけで・・・
俺のようなクッソド田舎民の住んでるエリアまで、1年ごときで楽天回線が来るのかと言われたら、疑問しかない。1年後に解約確実な状況で、あえて申し込むのも、何だかなぁ・・・という感じ。
せめて大宮のド郊外在住くらいだったら、即契約してたんだけどなぁ・・・若しくは、データ通信だけの無制限プランが、同じ条件で1980円だったらねぇ・・・
個人的に通話品質は、本家auVoLTEが最強論者なので・・・(特に高層ビル内最強説を支持)。
結論 マイネオ+500Kbpsオプションで様子見
こりゃ、マイネオだな・・・てことで、マイネオに申し込み。
楽天はそのうち、旧MVNO時代からの利用者向け措置があるでしょ・・・多少強引にでもやらないと、DMMモバイルやフリーテル買収した意味無いし。
楽天は、せめて北関東平野部全域カバーするくらいになってくれないとド田舎民には厳しい。
更に言えば、本人確認不要なデータSIMだけ契約したいというのが、au品質最強説支持者である俺の本音。
マイネオ契約後の記事へ・・・つづく(予定)