桐生(群馬東部)から箱根湯本へ行くケース 籠原を使う意味は無いでしょう

先日、桐生のオバチャンが箱根に行った、という話を聞いた。

JR籠原経由を選択したらしい。

いやいや、その情報はもう古いでしょう。てか、桐生から東京近郊ならまだしも箱根湯本行きに籠原へ行くメリットは無いのでは?

てことで、エア乗車して確認してみた結果。

やっぱり、意味無かった。

もくじ

  • 最近変わった事
  • 東毛(てか桐生)-箱根湯本の乗換パターン8つ
  • 1 宇都宮線
  • 2 高崎線
  • 3 小田急JR
  • 4 小田急東武
  • 5 小田急JR籠原
  • 6 最安狙い
  • 7 最速狙い
  • 8 最安狙い2
  • まとめ

asakusa-eki結論 館林(てか川俣)から乗れ

最近変わった事

過去記事では色々書いた件、ここ数年で大幅に変わった。

2021年
群馬⇔東京で使う鉄道経路 25パターン調べてみた

2014年
群馬から都内へはパークアンドライドに切り替えた話 2

マジで時代は変わった。去年乗って気づいた範囲(過去記事参照 2024年1月 2023年11月 )では以下の通り。

  • 埼玉県境あたりの道路が混んでる
    群馬⇔東京はまだマシだが逆(熊谷からレンタカー等)は完全に意味が無い
  • 鉄道各社が値上げしたくせに直通減+鈍足化
    私鉄直通列車の魅力が大幅に減る
  • クルマのコストが激増
    仮に10年10万キロ400万円なら40円/km
  • クルマ運転してる奴の質が激低下
    マジで酷い、危険すぎる、もう速達性が全くない
  • JRグリーン車が値上げ
    神奈川方面(100km超え)のメリットが激減

最もヤバイのはクルマのコストが2倍くらいになってる件だが・・・最後の件も割とデカイ。

これを解って無い民(まだ知らない)が居る。おそらく本件のオバチャンも解って無い。

ツイッターにも謎の勘違いコメントが来たけど、群馬県民的には平日で1.5倍、土日は約2倍になってる(800円→1550円)。

ということで・・・上記を踏まえて考えてみよう・・・

東毛(てか桐生)-箱根湯本の乗換パターン8つ

発地を桐生、着地を箱根湯本と仮定した場合、俺がパッと思いつく限り以下のパターンが考えられる(厳密に書くと、あと50個くらいは有る)。

  1. 宇都宮線
    JR桐生-両毛線小山-宇都宮線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本
  2. 高崎線
    JR桐生-両毛線高崎-高崎線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本
  3. 小田急JR
    JR桐生-両毛線高崎-湘南新宿ライン新宿-小田急ロマンスカー箱根湯本
  4. 小田急東武
    東武足利市-東武特急りょうもう北千住-小田急ロマンスカー箱根湯本
  5. 小田急JR籠原
    JR籠原-湘南新宿ライン新宿-小田急ロマンスカー箱根湯本
  6. 最安狙い
    東武川俣-伊勢崎線久喜-伊勢崎線北千住-メトロ千代田線代々木上原-小田急小田原線小田原-小田急箱根登山線箱根湯本
  7. 最速狙い
    東武川俣-伊勢崎線久喜-宇都宮線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本
  8. 最安狙い2
    東武森林公園-東上線和光市-副都心線明治神宮前-千代田線代々木上原-小田急小田原線小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

この8つあたりが選択肢的にアリな気がする・・・ということで、一個づつエア乗車し、検証してみよう。

条件は

  • 平日
  • 発地 桐生市役所あたり
  • 発時間 始発付近

で。

1 宇都宮線
JR桐生-両毛線小山-宇都宮線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

  • 05:18発→10:00着
  • JR 3740円
  • 小田急 360円
  • グリーン券 1550円

合計 5650円

これが基本値。ではないと思うのだが、検索すると出がち。

桐生民が桐生駅まで行くコストは、0では無いが考えなくて良いだろう(他との比較だから。あと個別事情によるし)。

宇都宮線の湘南新宿ラインは乗る意味が無いため上野東京ラインを狙うのみ。だが小山の6:14熱海行きは間に合わず、6:46の小田原行きまで30分ロスるという罠。

おまけに桐生は、営業キロが200km超えるため八高線周りで計算されるメリットも享受できないため運賃が高い(桐生の方が高崎より東京から近いのに高崎⇔小田原は3080円という次の罠)。

そしてグリーン車は必須級。小山-小田原をロングシートはケツが死ぬ。あと、さすがにトイレ不可避なため、現実的に考えると普通列車は無理。おまけに小山は始発ではない。朝の通勤時間帯、グリーン車ですら席が空いているかは疑問。

まぁ、小田原までフル立ち乗車で良いなら別だが・・・東京超えたら座れるだろうという読みは甘い。東海道線は平塚止まり国府津止まり小田原止まり熱海止まりの設定が実に絶妙で、小田原手前まで普通に混んでる。

東海道線に「ラッシュ逆」という概念はあまりない(と俺は記憶してる)。

あとあまり関係ないが、いつの間にか「箱根登山鉄道-鉄道線」が「小田急箱根登山線」になってた。これは小田急-箱根登山線、ではなく小田急箱根-登山線で区切りがある模様。運賃は小田急でまとめておく(中間改札無いし)。まぁどうでも良い、どうせみんな旧社名のとおり箱根登山鉄道(電車)と呼ぶのだろう、野田線的な感じで。



2 高崎線
JR桐生-両毛線高崎-高崎線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

  • 05:49発→10:17着
  • JR 3740円
  • 小田急 360円
  • グリーン券 1550円

合計 5650円

これも基本値。次によく出る。

料金は同じ。高崎6時43分の上野東京ライン始発を狙う。そのまま乗ってれば小田原に着く始発直通最強理論

ただし、先ほどのとおりグリーン車は必須級。しかし乗換が5分しかなく、ホームでグリーン券を買う余裕があるのかは疑問。次発は上野止まりで乗る意味が無く、次次発が平塚止まり、次次次発が国府津止まり、モバイルSuica必須。

3 小田急JR
JR桐生-両毛線高崎-湘南新宿ライン新宿-小田急ロマンスカー箱根湯本

  • 05:18発→10:17着
  • JR 2310円
  • 小田急 1270円
  • グリーン券 1550円
  • 指定席特急券 1200円

合計 6330円

小田急の特急ロマンスカーに乗りたいとき選択する。

先ほどの1と2は、ダイヤ確認をあまりしなくても、ぶっちゃけ何とかなるが、これはダイヤ確認が必須。席を確保している関係上遅延は致命的。

しかし、朝時間帯の高崎線(湘南新宿ライン)は混みがエグイ上に時間通りに着くかなど全く解らぬ。ある程度の余裕時間がある、6時13分高崎発8時11分新宿着の湘南新宿ライン快速+8時31分発の特急はこねを狙うしか無いだろう。

ただ、時間帯的にこの快速を狙ってる高崎民がけっこう居ると思われ、乗客の集中は必至。グリーン車を使わざるを得ないのではないか(新宿まで耐えるのはけっこうキツイ)。

だがここで最大の罠、営業キロが微妙に100キロ超えておりグリーン券が1550円に爆上げ。マジでJRはエグイ。

なお、小山経由の方が数分早く新宿に着けるようだが、その程度なら高崎で始発を狙った方が良く、そもそも宇都宮始発列車が定刻に小山着の保証など無い、てことで宇都宮線の選択肢は無い。

4 小田急東武
東武足利市-東武特急りょうもう北千住-小田急ロマンスカー箱根湯本

  • 桐生 7:10発
  • 足利市 7:56発→11:47着
  • クルマコスト 1000円
  • 東武 920円
  • 小田急&メトロ 1470円
  • 東武指定席特急券 1050円
  • 小田急指定席特急券 1410円

合計 5850円

メトロ直通の特急ロマンスカーに乗りたいとき選択する。

北千住9:47発、千代田線直通の特急ロマンスカーを狙うしかない(平日1本)。接続する足利市 7:56発のりょうもうは伊勢崎発のため新桐生は論外。てか桐生民が新桐生へ行く意味は無い(駅徒歩圏でも微妙)。

クルマコストは、距離15キロ程度の50円/kmで計算。あそこの駐車場は確か200~300円だから合計で約1000円。

朝7時台に30分で足利市へ行くのは厳しいと思う、けどまぁ地元民なら40分あれば行けるでしょう(土手軸で)。

5 小田急JR籠原
JR籠原-湘南新宿ライン新宿-小田急ロマンスカー箱根湯本

  • 桐生 5:20発
  • 籠原 6:31発→9:53着
  • クルマコスト 2400円
  • JR 1170円
  • 小田急 1270円
  • 小田急指定席特急券 1200円

合計 6040円

3番のショートカット。小田急の特急ロマンスカーに乗りたい、かつ籠原経由を選択する。

7:37新宿発の特急はこねを狙う場合は接続が悪く、8:11狙いの方が良さげ。すると籠原 6:31発の快速(停車時間内に増結するヤツ)狙いで行く感じか。籠原新宿ならグリーン車を使わなくても耐えられる。ロングシートで余裕。

問題は籠原までどうするか。朝5時台なら県道68から上武道路に出れば大丈夫だとは思うけど、県境付近トラック爆増してるし、尾島から30分見るとして・・・70分は欲しいでしょう。

距離は35キロ、ガソリン込みで50円/km。あそこの駐車場は地味に高く600円見とかないとダメだから・・・合計2400円くらいは見ないとダメかね。

したら、高崎線でグリーン車とほとんど変わらんやん・・・

やっぱり、籠原は意味無くねー?

なお、籠原小田原は2640円のため、小田急目的が無いなら籠原へ行く意味が全くない(2640+360+1550+2400で6950円)。マジ何で籠原に行ってんの? 謎だわー・・・

クルマコストが爆上げした実感がまだ無いのかもなー(次にクルマ買い替える時まで気づかないのだろう)。

6 最安狙い
東武川俣-伊勢崎線久喜-伊勢崎線北千住-メトロ千代田線代々木上原-小田急小田原線小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

  • 桐生 5:30発
  • 川俣 6:32発→10:22着
  • クルマコスト 1800円
  • 東武 830円
  • メトロ 260円
  • 小田急 1210円

合計 4100円

川俣 6:32発の北千住7:44着、北千住7:50発の代々木上原8:28着、代々木上原8:29発の小田原10:03着、小田原10:07発の箱根湯本10:22着。

川俣の方がやや近く駐車料金も安い。30km換算の300円とすれば、クルマコストは1800円。

浅草館林間の朝時間帯は全て直通、 6時台の上りメッチャ本数ある(6本)し、過去記事の件下り18時台の感じから見て、6:32発なら川俣で座れると思う(8両運用の可能性も高いし)。

問題は北千住。北千住-大手町間が死ぬほど混んでる。あれは地方民的には乗れないレベルなので、川俣6:22にして、久喜6:51分発急行中央林間行き狙いからの表参道経由で千代田線代々木上原の方が良いかも(箱根湯本着が1本遅れるが)。

というのを、考え出すと50個くらいパターン増えるんだよなぁ・・・中央林間から相模大野行くとか。副都心線で海老名行くとか(ただこれは相鉄と東急の運賃上がった&6社分の初乗り取られるから無しでしょう、たぶん)。

7 最速狙い
東武川俣-伊勢崎線久喜-宇都宮線東海道線直通小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

  • 桐生 5:30発
  • 川俣 6:32発→10:00着
  • クルマコスト 1800円
  • 東武 380円
  • JR 2310円
  • 小田急 360円
  • グリーン券 1550円

合計 6400円

最速を狙って見るものの、たいして早くならない。安くもならない。朝時間帯の宇都宮線久喜で座るのはほぼ不可能だと思われグリーン券も必須級(ただ、満席かも)。

これは最も意味が無いルート(だが出やすい、新桐生りょうもう+久喜JRとか)。群馬で最速を求めると闇にハマるテンプレ(網を張って入るの待ってるから)。

8 最安狙い2
東武森林公園-東上線和光市-副都心線明治神宮前-千代田線代々木上原-小田急小田原線小田原-小田急箱根登山線箱根湯本

  • 桐生 4:50発
  • 森林公園 6:23発→10:00着
  • クルマコスト 3000円
  • 東武 610円
  • 東京メトロ 300円
  • 小田急 1210円

合計 5120円

小竹向原-明治神宮前区間の各停はメッチャ遅いため、和光市始発の通勤急行を狙う。明治神宮前からの、代々木上原-小田原は小田急が一体運用してる風味だし、下りだから何も問題ないだろう(遅れるとは思うが)。

ただ森林公園自体が疑問・・・アクセス良くて駐車場も安いのだが、桐生からだと距離55kmほどある。クルマコストは2750+300で合計3000円程度は必要。キロ20円~30円換算で良かった前時代なら1400円~みたいなノリだったからアリだったけど、もうそれは過去の話だ。

しかも以前は滑川まで籠原+10分程度で行けていたが、現在+20分は固い、昼間+30分は普通に逝く(かつや-南海部品間がクソ化)。桐生だと90分は見た方が良い。

てか元々本件は、前橋伊勢崎方面に有効な技であり、桐生は微妙だった。

時間的にも桐生から森林公園は、八木原(渋川)から森林公園と同じくらいだし、基本的に行く意味は無い(距離的にはローズタウン=桐生だが、時間的にはローズタウン=藪塚 程度)。

まとめ

川俣に行った方が良い。

122バイパスと354バイパスが完成し、県境でやたらとブッ詰まってる2024年、あそこがベスト感ある。

まーでも、クルマでドライブだウェーイとか言わずにキッチリ鉄道で行くあたりがオバチャン解ってるよなー。って思う。

てか東京郊外の県民(静岡山梨群馬栃木茨城)みんな解ってるよな。日光とか伊香保の混雑を見てんだから・・・それ以上確実にヤバイであろう箱根なんか、クルマで行きたいなどと思うヤツは居ない。

マジで、クルマで関東郊外ドライブだウェーイとか言ってるの、南関東民だけ。北関東民そんなとこクルマで行かん。ぶっちゃけ、土日行くヤツ馬鹿なんじゃね認定されてるレベルにアリエナイ(実際、輩含有率がハンパナイ)。

・・・というのは置いておいて、一応、こうなってしまう原因を考えてみると・・・おそらく土地勘だろうなぁ・・・

東京民が、館林と太田と伊勢崎と前橋と高崎の区別がモヤっとしか解らないのと同じく、桐生民のオバチャンは、東京と横浜と神奈川と小田原の区別がモヤっとしか解って無いのではないか?

東京行くときは籠原がベストだから小田原も同じだんべ。的な。

ちゅうことで今度、会ったら言おう。

ソレ違うから。籠原とか行く意味ないよ。解らないなら素直にJR桐生から乗っとけや、俺のオススメは川俣-久喜-表参道-代々木上原だけどね、帰りは銀座線で浅草ね、と。

てかもうクルマは終わりだんべ。と。

“桐生(群馬東部)から箱根湯本へ行くケース 籠原を使う意味は無いでしょう” への1件の返信

  1. 月一で千葉(R16沿い)から群馬(上武BP沿い)に帰ってますが、マジでこれですね。
    高速は高すぎるし遠回り。よって下道が基本。
    でも年々利根川架橋付近が混んでます。
    人口減少のはずなのに、物流倉庫が増えすぎて空く気配がありません。
    ケチるときはアーバンパークライン(笑)を使いますが、確かにその時は川俣から354使いますね。
    (明和は道路整備が進んで快適になりました。)

    ただ昔は籠原〜アピタ(ドンキ)を30分強で行けたのに……
    年々群馬が遠くなっていきます。

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